ディストピアADVゲーム「Floor 13: Deep State」が配信開始。自由主義社会を守るために暗躍するディープステートの役人が主人公

　Humble Gamesは，Oversight Productionsが手掛けるPC向けアドベンチャーゲーム「Floor 13: Deep State」を配信開始するとともに，そのローンチトレイラーを公開した。

Steamの「Floor 13: Deep State」配信ページ

　1992年にAmigaおよびPC向けにリリースされた「Floor 13」のオリジナル開発チームが手掛けている「Floor 13: Deep State」は，イギリス政府を裏で暗躍する“ディープステート”の役人というのがプレイヤーの役どころだ。ディープステートとは，与野党の誰が政権を握っていようが，特定の国家原理や理想に基づいて政治を動かす秘密結社のような存在とされている。欧米においては，軍事産業や諜報機関などが政治に影響を及ぼしているという陰謀論の一種として語られることが多い。


　プレイヤーのもとには，テロ活動や市民運動，政府高官の不祥事といった情報が次々と舞い込んでくることになるが，それをどのように処理するかはプレイヤー次第。フェイクニュースや監視，さらには暗殺までを駆使して，自由主義社会を守るための違法行為を行っていく。


　もちろんプレイヤーは役人という身分であるため，実際に自分で現場に足を運んで手をかけることはない。自分のオフィスに届いた案件や情報屋から得た情報を考慮し，どのように処理するかという書類にサインをしていくことで，事件や政治の混乱を未然に阻止したり，あるいは不都合な真実をもみ消したりしていく。しかし，プレイヤーの計略が失敗して，思わぬ方向に事件が展開してしまうことでさらなる混乱が発生するなど，ディストピア感の強い作風になっている。


　「Floor 13: Deep State」は，Humble Gamesのオンライン配信サイトHumbleストア（リンク）およびSteam（リンク）にて，現在10％オフで販売されている。インタフェースとテキストは日本語化されているので，裏から政治を操ってみたいという人は挑戦してみると良いだろう。

「Floor 13: Deep State」公式サイト