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「新日本プロレスSTRONG SPIRITS」先行試遊会&“シンニチイズム”場内レポート。実写映像で楽しむレスラー育成
2月11日から2月27日まで開催されている新日本プロレス50周年記念エキシビション“シンニチイズム〜NJPW ism〜”(以下,シンニチイズム)にて,この「新日SS」の先行試遊会が実施されている。本稿では試遊会でプレイできた部分から本作のシステムなどをお届けする。また,記事の後半では“シンニチイズム”の展示内容などもかいつまんで紹介していく。
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「新日SS」でメインとなるのは,選手の育成を行っていく「道場」モードだ。道場モードでは育成する選手1人(選手カード)と,育成をサポートする選手5人(パートナーカード)を選択し,さまざまな目標をクリアーしながら1年をかけて王座を目指していく。道場モードの1年間は4つのシーズンに分けられており,試遊会では最初のシーズンをプレイすることができた。
育成の流れは非常にシンプルで,体力やコンディションを管理しつつ,筋力,受け身,技術などのトレーニングを重ねてステータスを伸ばしていくというもの。育成を進めるなかでパートナーが登場し,トレーニングの効果アップや特定スキルの習得など,さまざまなメリットをもたらしてくれる。
一定回数でトレーニングのレベルが上がる,パートナーといっしょにトレーニングすることでステータス上昇がアップする,パートナーがスキルをくれる場合もある,など育成システムはなじみ深い内容になっている。
本作の特徴は,やはり実在する選手の映像をふんだんに使っているところだろう。先ほどの選手選択画面に始まり,トレーニング選択画面やトレーニングの合間に発生するイベント,そして後述する試合シーンまで,さまざまな場面で迫力(あるいはユーモア)のある映像や写真が登場する。
トレーニングを重ねたうえで挑む試合だが,こちらは完全フルオートとなっており,プレイヤーは試合に介入しない。プロレスのゲームと聞くと選手を操作するイメージがあるが,これはこれで観客として戦いの行く末を見守る様を再現している,と言えそうだ。
試合がオートで進むぶん,試合の明暗を分けるのはそれまでの育成だ。とくに重要なのは,トレーニングによって獲得したスキルptと技ptの使い方。それぞれのptはバトルスキルや技の強化に使用し,ステータスとは違った形で勝負に影響を与える。
覚えている技は選手ごとに固定されているため,投げ技が得意な選手であれば投げ技を強化したり出しやすくしたりするスキルを覚えていきたいところ。バトルスキルはパートナーとのイベントなどによって習得するため,育成選手(選手カード)に合わせたパートナー選びが非常に重要というわけだ。
一定回数のトレーニングを行い,バトルスキルの習得や技レベルの強化が終わったら,いよいよ試合に突入だ。試合では両選手の入場から一つ一つの技まで,すべて実際の大会で撮影された映像が流れるため,プロレスを見たことがない人でもその臨場感や迫力が味わえる。育成している選手の勝利を願いつつ,戦いを見守ろう。
試遊会ではひと通りのトレーニングやイベントをこなした後,1試合を行ってプレイが終了。イベントや試合をたっぷり眺めながら1シーズンを遊んで20分程度だったので,1周(4シーズン)をとおしてプレイすると1時間30分くらいになりそうだ。イベントや試合などは設定でスキップ可能なので,育成だけに重点を置くのであれば1回あたりのプレイ時間はかなり短くすることもできるだろう。
先ほども触れたとおり,試合に関しては一切の介入要素がない。このこと自体はやや寂しくはあるものの,ゲーム自体をあまり触ったことがない人でも手軽に楽しめる,とも考えられる。育成中に発生するイベント数も多く,シーズン2以降も頻繁にイベントが見られるそうなので,選手との触れ合いはたっぷりと楽しめそうだ。また,試合前の育成がすべてなだけに,いわゆる育成理論を突き詰める方向で遊べばディープにも楽しめるだろう。
今回の試遊会には含まれていなかったものの,育て上げた選手5名でチームを組んでほかのプレイヤーと対戦するモードも用意されている。ユニットの枠を超えたドリームチームを結成できるのはなかなかにアツい。
アニメや漫画を原作にしたアプリでも,原作を知らないと楽しめるか不安になる作品は多い。まして本作は新日本プロレスというリアル世界の団体,人物を題材にしているため,新日本プロレスを,それ以前にプロレス自体をよく知らない人には一見入りにくいタイトルだ。
しかし本稿で紹介したとおり「新日SS」はシンプルな育成シミュレーションであり,試合にいたっては完全オート。プロレスのルールなどを知らなくてもゲームをプレイするうえでは何の問題もない。イベントシーンの会話も,コアなプロレストークというよりは選手の趣味などリング外の魅力が垣間見えるようなものが多く,プロレスを知らないと蚊帳の外,とはならない(プロレス要素の濃い会話がないわけではないが)。
プロレスファンとしてはやはり見慣れた選手の技が見られることが楽しく,リング上での姿を知っているからこそのイベントシーンでの緩さに,ある種ほっこりさせられる本作。原作を知らずにアプリを遊んでからアニメや漫画を好きになるケースがあるように,プロレスを知らずに「新日SS」を遊んで選手の魅力に触れる,となる可能性もあるはず。いきなり会場に試合を見に行くのはちょっとハードルが高い,と思う人もプロレスの入り口として本作に触れてみてほしい。
“シンニチイズム”では新日本プロレスの歴史を感じ,
リングや入場シーンまで体験できる
ここからは,「新日SS」の先行試遊会が開催されているイベント“シンニチイズム”の様子を簡単に紹介していこう。
イベント概要
開催期間:2月11日〜2月27日
開催場所:東京ドームシティGalley Aamo
入場料金:
一般 前売り:1800円/当日:2000円
小・中・高校生 前売り:800円/当日:1000円
本イベントは,貴重な資料とともに団体旗揚げからの軌跡を振り返りながら,新日本プロレスの現在と未来を担う選手たちのコスチュームなどを間近で見られる展示会だ。会場は“軌跡ZONE”と“現在/未来ZONE”に分けられており,歴代の大会ポスターや王者ベルト,衣装といったファンにはたまらないグッズがこれでもかと並んでいる。ほんの一部ではあるが,場内で撮影した写真とともに展示内容をお届けする。
ここまでだけでも十分にたまらないが,本イベントの目玉はやはりリング体験コーナーの存在だろう。ここでは実際にリングに立ってマットの感触やロープの硬さを味わうことができる。
プロレスと言えばロープワーク(背中からロープに当たって反動を使って走る動き)だが,噂によればロープはかなり硬く,鍛えていない人間がロープワークをするとアザができるほどだという(今回のイベントでも,安全を考慮してロープワークなどの激しい動きは禁止されている)。
そんなロープに触れてみると,これが実際かなり硬い。イベントで設置されていたリングのロープは緩く張られていたが,それでも軽く体を預けるとかなりの力で押し返された。これがしっかりと張ったうえで,しかもスピードを乗せて当たったならばケガをするのも納得というところだ。レスラーたちが当たり前のようにやっているロープワークだが,自分でロープに触れてみるとその当たり前のすごさがあらためて感じられる。
また,リングのそばには入場ゲートも設置されており,ここでは選手たちの入場曲を流して入場シーンの体験もできる。タイミングの関係でこちらは体験できなかったが,ファンにとってはかなりたまらないポイントだろう。
そのほか,現在/未来ZONEでは現役選手たちの衣装や高橋ヒロム選手のイラストコーナー,記者会見や調印式風の写真が撮れる撮影スポットなどが展示されている。
新日本プロレスの歴史を感じ,リングや入場シーンまで体験できる本イベント。新日本プロレスにそこまで詳しくなくとも,往年のレジェンドレスラーたちに関するアイテムが並んでいるのを見るだけでも楽しめるだろう。それに加えてリングや入場シーンの体験もできるとなれば,かなり貴重なイベントであることは間違いない。プロレスファンには言うまでもなくたまらない内容になっているので,東京近辺に住んでいる人はぜひとも足を運んでほしい。
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