国産のVR RPG「RUINS MAGUS 〜ルインズメイガス〜」プレイレポート。ハイクオリティなグラフィックスで描かれるファンタジー世界が魅力

　CharacterBankが今冬発売予定のVRゲーム「RUINS MAGUS 〜ルインズメイガス〜」を，「BitSummit THE 8th BIT」が行われた京都・みやこめっせの会場で体験してきたので，そのプレイレポートをお届けしよう。
　本作は，新人魔法使いとなって遺跡の謎の解明に挑む，国産のVRファンタジーRPG。対応プラットフォームは，PC（SteamVR）および，Oculus Quest/Quest 2となっている。すでにお伝えしたとおり，「BitSummit THE 8th BIT」のアワードで4Gamer.net賞に選ばせてもらった。

「RUINS MAGUS 〜ルインズメイガス〜」公式サイト

　舞台となるのは，町の中央に巨大な遺跡がそびえ立つ「遺跡都市グランアムニス」。プレイヤーはこの町にやって来た新人の魔法使いとなり，研究機関エニグマの研究員アイリスと共に，遺跡の調査を行うことになる。ストーリーは全26章となかなかのボリュームで構成され，体験版では貴族が遺跡の中で落としてしまった杖を探しに行くクエストをプレイできた。


　ゲームを開始すると，遺跡の入り口にあるギルドカウンター前に現れるが，トゥーンレンダリングで描かれたグラフィックスは非常に美しく，思わず周囲を見回してしまうほどだ。ケモノ耳が特徴のギルドカウンターの受付嬢や，パートナーであるアイリスのキャラクターデザインも日本人好みで可愛らしい。体験版ではこのギルドカウンター前のほかに，路地裏とアイテム屋をチラ見できたが，どちらも細部まで作り込まれており，自分が本当にファンタジー世界に入り込んだように感じられる。


　冒険の舞台である遺跡内部は通路や階段などで立体的に作られており，見上げてみると，天井もかなり高い。ここにはガーディアンと呼ばれる敵が徘徊しており，“VR魔法アクションRPG”と銘打たれているとおり，右手で放つ魔法攻撃で戦っていく。体験版では，手のひらから真っすぐに飛び出す火の玉や，地面に放り投げてあたり一面を焼き払う範囲魔法などを使用できた。魔法には，火や氷などの属性があり，敵によって使い分けていくのが重要になりそうだ。


　ただし，魔法は無制限に放てるわけではなく，魔力が切れたらチャージしなくてはならない。右手の籠手には6つの小瓶が付いており，魔法を使うたびに中身が空になっていくので，使い切ったら右コントローラのトリガーとグリップボタンを握り込んでチャージしよう。また，左手には盾を持っており，これで敵の攻撃を防いだり，弾き返して反撃したりが可能。盾の裏側には，自分のHPと盾の耐久力が表示される。盾が破壊されると一定時間使用できなくなるので要注意だ。


　そのほかのアクションとしては，スティックを倒した方向に瞬時に移動するブリンク回避や，両手で力を溜めて放つ必殺技などもある。ガーディアンの中には空中を飛んでいるものもおり，地上のガーディアンと一斉に襲い掛かられるとかなり忙しい。VRゲームらしい，体を使ったゲームプレイが楽しめるだろう。そうこうしながら遺跡を進み，最後に貴族が落とした杖を見つけたところで，杖を奪おうとする悪い魔法使いとのボス戦が発生。見事，これを倒せれば，クエスト達成だ。

　クエストをクリアするとリザルト画面が表示され，クリアタイムや倒した敵の数などが評価される。もちろん，お楽しみである装備品や魔法の強化アイテムなどの報酬ももらえるようだ。一度クリアしたクエストは何度でも挑戦可能で，より高い評価を目指したり，周回してキャラクターを強化したりと，繰り返し遊べるようになっている。今後は発売に向けてさらにブラッシュアップしていくとのことなので，国産のVRゲームを盛り上げてくれる存在になりそうだ。


　そんな本作は2021年9月10日までの期間，CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中で，すでに1000人以上から目標の300万円を大きく超える，約670万円の支援を集めている。また，9月7日にCharacterBankの公式YouTubeチャンネルで，新しいゲーム映像を公開するとのこと。気になる人は，ぜひチェックしてほしい。

CAMPFIRE 日本発大作RPG！VR魔法アクションRPG『RUINSMAGUS』制作PJ！

CharacterBankの公式YouTubeチャンネル