プレイレポート
[TGS 2021]「零 〜濡鴉ノ巫女〜」リマスター版は“おどろおどろしさ”がパワーアップ。フォトモードでは幽霊をじっくりと観察できる
まずは本作の背景設定について簡単におさらいしておきたい。
ゲームの舞台となるのは,死の山として恐れられている「日上山」(ひかみやま)だ。この場所はかつて,「人は水から生まれ,水へ還る」という輪廻の教えのもとで霊場として崇められており,ここで死を迎えることを望んで訪れる人があとを絶たなかった。
そうした風習が現代にもまだ残っているとされる日上山では,不可解な事件も多数報告されている。プレイヤーは,そんな死の山にとらわれて消えてしまった人々や物を探し出すため,懐中電灯の光と,この世ならざるものを写し出す「射影機」を頼りに,さまざまな場所を探索することになる。
本作は章ごとに操作キャラクターが変わる仕組みになっており,会場では「不来方 夕莉」(こずかた ゆうり)を操作する,序盤の“一ノ零”を体験できた。
プレイを始めてまず感じたのは,ゲーム全体が持つ不気味な雰囲気がパワーアップしていることだ。Wii U版でも和製ホラーの持ち味である“じわじわくる怖さ”はあったが,高解像度化により,そうした雰囲気がさらに増している。本作のキーワードでもある「水」や,懐中電灯の「光」といった部分の表現力の向上と相まって,臨場感がグッと高まった印象だ。
こうしたグラフィックスの強化は,射影機のファインダー越しにも感じられた。射影機は,怨霊を撃退するために使うアイテムであり,怨霊の姿を的確に捉えてからシャッターを切ることで,相手にダメージを与えられる仕組みになっている。
ゲームは基本的に三人称視点で進むが,ファインダーを覗くと一人称視点になり,画面から感じられる雰囲気もまた違ったものになる。怨霊との対決では,リマスター版で鮮明化したおどろおどろしい顔がアップで写ることもあり,その怖さは倍増したと言ってもいいだろう。
ゲーム中に[L1]ボタンと[□]ボタンを同時に押すと,追加要素となるフォトモードにアクセスできる。これは,そこに存在しないキャラクターや幽霊を追加で配置して,自由に撮影できるというモードである。配置したキャラクターのポーズや表情を変えて,オリジナルのシチュエーションを作ることが可能だ。
各キャラクターにはコストが,そして一つのシチューションには最大コストが設けられている。そのため,画面を100体の幽霊で埋め尽くす――なんてことはできないが,それでも,普段ゆっくりと見ることのできない幽霊をさまざまな角度から観察できるという,実にありたがいモードである。
2001年に登場した第1作「零 zero」から続く零シリーズは,零 〜濡鴉ノ巫女〜が2014年にリリースされて以降,新たな展開がなかった。リマスターとはいえ,こうしてまた現行のハードで遊べるのは喜ばしいことだ。Wii U版よりも増した怖さを味わえ,フォトモードでこだわりのシチュエーションを作れるリマスター版の,10月28日の発売を楽しみに待ちたい。
「零 〜濡鴉ノ巫女〜」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2021 オンライン
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