インタビュー
「からかい上手の高木さん キュンキュンレコーズ」高橋李依さんにインタビュー。アニメ版とはちょっと違った歌も聴けるかも?
「からかい上手の高木さん」は,山本崇一朗氏が描く,小学館の雑誌「ゲッサン」で連載中の青春コメディマンガが原作だ。
作中では,とある中学校で隣の席の女の子「高木さん」になにかとからかわれる男の子「西片」が,どうにかして高木さんをからかいそうと奮闘するといった,日常的な“からかいバトル”の様子が描かれる。
マンガのシリーズ累計発行部数は1100万部を突破し,TVアニメも2022年1月から第3期が放送され,6月10日には劇場版も公開予定と,その人気は疑いようもない。
そんな人気原作をスマホアプリ化したキュンレコでは,“町内のカラオケ大会に出場する高木さんを西片が応援する”という設定のもと,プレイヤーは西片の視点から高木さんのカラオケ練習に付き合い,そばで彼女の歌唱力の上達を見守っていくことになる。
ゲーム自体もカジュアルなタップゲームとあり,キュンレコ限定のオリジナルシナリオをはじめ,画面内の高木さんを着せ替えたり,さまざまな懐メロを歌ってもらえたりと,片手間でも気軽に遊べる内容だ。
そして今回は,アニメやゲームで高木さんを演じる声優の高橋李依さんにインタビューを行った。現場では原作やキュンレコの魅力に加え,今後収録される(かもしれない?)新曲についても聞かせてもらえた。
「からかい上手の高木さん キュンキュンレコーズ」公式サイト
「からかい上手の高木さん キュンキュンレコーズ」ダウンロードページ
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自分のペースで,2人の関係性を楽しめる
原作からピックアップされたセリフも収録
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。高橋さんはすでにキュンレコに触れられたとのことですが,遊んでみての感想はいかがでしょう。
高橋李依さん(以下,高橋さん):
個人的にスマホのアプリで遊ぶときは,まずやらなきゃいけないことからやっていくんですよね。ログインボーナスだったり,期間限定イベントだったり。そういうのと違ってキュンレコは,いろいろな合間で手軽に遊べる,いい意味で“サラッと楽しめるゲーム”だなと感じました。
もちろん,衣装やアイテムのレベルを上げたり,新しい要素を解禁したりと,やり込める要素もあります。なので,好きなタイミングで好きなだけ遊ぶみたいな,自分なりの距離感で遊べるかなと感じています。
4Gamer:
ほかの人と競う要素が少ないのもいいですよね。世界観的にも。
高橋さん:
そうですね。いわゆる「高木さんの育成バトル!」というものではないので,周りの人のことを気にせずに楽しめると思います。
4Gamer:
ゲームのボイス収録はいかがでしたか。事前に遊ばせてもらってところ,ボイス面もけっこうなボリュームがあって驚きましたが。
高橋さん:
シナリオ部分はけっこう収録しました。それに,高木さんが曲を歌う前のちょっとしたひと言とか,細かなボイスも充実しています。
しかも,そこには原作から抜粋したセリフもあったりするので,原作ファンの方々には「あのエピソードのセリフが聞けるなんて!」と思っていただけるかもしれません。
4Gamer:
ゲームとアニメとでは収録のやり方が異なるかと思いますが。
収録時,とくに気をつけた点はなんでしょう。
高橋さん:
アニメではキャスト同士でかけ合って,映像があって相手もいるという状態で収録しています。でも,ゲームの場合は1人収録で,台本のセリフから情景を想像しながら行うんですよね。
そういう環境の差で,遊んでくれる人に「うーん,なんか違う」と思わせないよう,収録前にセリフの抜粋元(のマンガやアニメ)を見返して,高木さんの言葉と表情をチェックしました。そうして彼女の状況をイメージしながら,一言ずつ,丁寧に声にさせていただきました。
4Gamer:
絵も尺も用意されているアニメとは,また違う想像力が必要だと。
高橋さん:
もしそれがオリジナル展開であれば,表情を自由に想像して演技するんですけどね。でも,すでに(原作で)描かれているセリフは,物語があったうえで生まれた表情なので。
そこをしっかりと形にできるよう気をつけました。
4Gamer:
キュンレコには高木さんのさまざまなコスチューム要素もありますが,今後追加してほしい衣装や小物はありますか。
高橋さん:
うーん,今思いつくような衣装はすでにかなり用意されているので,なかなか難しいんですが……隙間を狙うなら「ラムちゃん」ですね。
一言だけですが,アニメ3期の宇宙人のエピソードで一瞬だけ出てきたんです。高木さんのラムちゃん,すっごくかわいかったので!
4Gamer:
スタッフ的には,こちらの意見はいかがでしょう。
TOHO Gamesスタッフ:
……検討いたします。
高橋さん:
なんとー!
4Gamer:
そのほか「こんなのがあったらいいな」など要望はありますか。
高橋さん:
私はリズムに乗るのも好きなので,画面内の高木さんをすごく気持ちいいタイミングでタップできたらボーナスポイントがもらえるとか,そういう合いの手? みたいな要素があったらうれしいかもです。
TOHO Gamesスタッフ:
そういった意見は社内でのテストプレイ時にももらいました。
開発の参考にさせていただきます。
4Gamer:
ゲームへの理解度が高いというか,的確な意見をありがとうございます。ちなみに高橋さんは普段からゲームを遊びますか?
高橋さん:
自分からフラッと探すというより,出演させていただいた作品経由で触れることがほとんどです。あとはアニメからゲームの流れで「そのアニメのゲームが出たからやる」といった感じが多いです。
4Gamer:
主にどんな遊び方をされるのでしょう。
高橋さん:
キャラ推しです! 好きなタイプの子をめでるのが大好きです!
私はカッコいい女の子や小さい男の子が好きなので,そういう子たちをめでたり,育てたり,ボイスを聞けたりすると幸せです(笑)。
4Gamer:
キャラクターが先立つわけですね。
高橋さん:
ですね。あとはちょっとゲームで遊びたいなというときは,すぐに遊びきれるような謎解きゲームとか,脱出ゲームとかやります。
雰囲気的には,ダーク系のやつが好みです(笑)。
選曲はアニメと同じスタッフが担当
ゲームでは普段とは違う曲が実装されるかも?
4Gamer:
では,原作関連のお話も聞かせてください。まず漫画やアニメでの高木さんの魅力はどのような部分にあるでしょう。
高橋さん:
西片との絶妙な距離感と言いますか,高木さんの“からかい”を通した2人だけの間柄と言いますか,そこに見える感情にニヤニヤしながら楽しめるのが魅力だと思っています。各話で独立したお話を楽しむマンガと,時系列に沿った成長を眺めるアニメとで,それぞれに魅力があるのもポイントですね。
原作マンガもアニメもどちらからでも楽しめるので,高木さんを見たことがない方々は,まずはどちらかに触れてほしいです。
4Gamer:
作中では,多彩な“からかいバトル”が展開されています。
なかでも高橋さんのお気に入りエピソードはどれでしょう。
高橋さん:
個人的には,シーズンごとにときどき挟まる「高木さんが(西片を)からかわない回」が印象に残りやすいです。高木さんのからかいが日常的にあるから,そういう回がよりアクセントになっていて,すべてにおいて輝きを増すというか,キュンキュンします。
4Gamer:
アニメの各シリーズの最後には,アクセントとなるエピソードが必ずありましたね。互いに向き合っている関係なんだと,グッときました。
高橋さん:
「漢・西片っ!」みたいな一面が見えるんですよね。
そういったやり取りは,この2人の絶妙な距離感でなければ成立しないんだなと思えて。見ていてなんだかうれしくなっちゃいます。
4Gamer:
見ている人が,2人の関係を応援したくなるような?
高橋さん:
はい! ちなみに高木さんたちの物語を楽しんでいる皆さんは,人それぞれの目線で作品を楽しんでいるみたいです。
たとえば,西片に感情移入している人もいれば,高木さん側の女子目線で楽しむ人もいて,神(第三者)の視点から2人を温かく見守る人もいる。今回のキュンレコのオリジナルストーリーも,いろいろな楽しみ方ができる内容なので,ご自身なりの目線で楽しんでほしいです。
4Gamer:
また,アニメのエンディングパートでは高木さんが“往年のJ-POP”を歌うのが定番となっていました。ゲームでも新曲を収録されたとのことですが,なかでも印象に残っている曲はなんでしょう。
高橋さん:
ゲームだけの新曲として最初に発表された「MajiでKoiする5秒前」(歌唱:広末涼子)です。実はこの曲は,私が声優業界に入るときにオーディションで歌った楽曲でもありました。
私自身,カラオケでいっぱい練習しましたし,キュンレコのストーリーは「高木さんがカラオケ大会に出るために歌を練習する」というお話じゃないですか? そういう共通点もなんだかすごくうれしくて。思い入れがある楽曲なので,ぜひ聴いてほしいです。
TOHO Gamesスタッフ:
実のところ,ゲームでもアニメでも選曲担当は同じチームの方々なんですよ。なので,同じ空気感で高木さんの歌を選べているんです。
4Gamer:
なるほど。スタッフ側からの提案が高橋さんの個人的なエピソードにかみ合ったわけですね。いや,かみ合わせてきたのかもですね。
逆に,高橋さんが「この機会に歌ってみたい」ものはありますか?
高橋さん:
私,昔からFUNKY MONKEY BΛBY’S(ファンキーモンキーベイビーズ)さんをずっと応援しているんです。プライベートでよくライブにいっていたくらいファンでして。なのでファンモンさんの「告白」とか「Lovin’ Life」とか,そういう恋の歌を歌ってみたいです。
4Gamer:
高木さんシリーズをプラットフォームにして,そういった楽曲も歌えるようになったら面白そうですね。
高橋さん:
ただ,高木さんとしては今まで“失恋ソング”を歌っていないんですよね。作品の性質上,そこはちょっと難しいのかなと(笑)。
TOHO Gamesスタッフ:
アニメのエンディング的には難しい選曲でしょうね。けれど,ゲームは比較的融通もきくので,まったく可能性がないわけではないです。
4Gamer:
まあ,失恋を歌えど“その後”に変わりはないはずですし(笑)。
高橋さん:
そのうえで高木さんが歌う失恋ソングは,聞きたい気持ちと聞きたくない気持ちが半々ですかね(笑)。
松浦亜弥さんの「LOVE涙色」とかも好きなんですが,これもちょっとせつない歌詞ですからねー……。
4Gamer:
そういった曲もアリかもしれない,キュンレコに期待ですね。
高橋さん:
私も歌ってみたいし聞いてみたい!
TOHO Gamesスタッフ:
ぜ,善処します……。
4Gamer:
色よい返事をいただけたところで最後に,キュンレコのリリースを待つ原作ファンや読者にメッセージをお願いします。
高橋さん:
キュンレコは手軽な遊び方で,高木さんをいつでもどこでもめでられる“癒やしのゲーム”です。ぜひぜひ,皆さんお手持ちのスマートフォンに,かわいらしい高木さんを入れてあげてください!
「からかい上手の高木さん キュンキュンレコーズ」公式サイト
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からかい上手の高木さん キュンキュンレコーズ
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