本日(2022年6月14日),BBGameが配信を開始した
「新信長の野望」(
iOS /
Android)は,2013年にコーエーテクモゲームスから発売された「
信長の野望・創造」の正式ライセンスを受けて制作されたスマホ用タイトルだ。同作の世界観を継承したうえでグラフィックスのリファインを行い,BGMや効果音はオリジナル音源だけでなくアレンジしたものも使用している。
なお,ゲームシステムは「新信長の野望」独自のものであり,「信長の野望・創造」の後継作といった位置づけではない。
※本稿で掲載している内容およびスクリーンショットは開発時のものです
本作は一城主となって史実に沿った物語を楽しみながら,全国のプレイヤーと競い,天下統一を目指していくマルチプレイも楽しめる。基本的なゲームシステムは,自国の領地を発展させて戦力を強化し,他国に攻め込んでいくという,戦略シミュレーションゲームではおなじみのものだ。
ゲームの流れは従来の戦略シミュレーションゲームと近い。同じジャンルのタイトルを遊んだことがあれば,スムーズに楽しめるはずだ
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未経験の人も安心してほしい。序盤は丁寧なチュートリアルが用意されている
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本作は,織田信長を始めとした戦国武将がひしめく群雄割拠の時代が舞台になっている。織田家と浅井家の同盟を結ぶために,信長が妹・お市を輿入れさせようとしていたが……。
史実に従えば両家の婚姻が成立し,織田家と浅井家は同盟を結ぶ。だが,本作では家を出たお市が斎藤龍興の軍に追われる形となり,からくもプレイヤーの居城へ逃げ込む……という場面で物語の幕が開く。
プレイヤーキャラクターは用意されたパターンの中から好きなグラフィックスを選択できる
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プレイヤーの本拠となる地域の選択。基本的にどこを選択しても,物語の展開に違いはないようだ
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プレイヤーは過去にお市の父親(織田信秀だろうか)に助けられたことがあり,その恩を返すため,自身の城を落とされながらもお市を助ける
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なんとか支城へと退避するプレイヤーとお市。しかし,斎藤軍は追ってくる。ここからは城を取り戻すため,お市がプレイヤーの軍師として共に行動してくれる
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幕開けから史実をアレンジした展開になっているが,大枠としては歴史の流れに沿って進み,要所要所ではオリジナルの展開が繰り広げられるようだ。こういった部分は,大いに楽しみな要素と言えるだろう。
まずは斎藤軍を退けることが目的となるわけだが,新しい要素やシステムが登場するたびに,
お市が操作方法や手順を教えてくれる。
お市が丁寧に教えてくれるので,戦略シミュレーションゲームが初めての人も問題ない
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お市のアドバイスに従って進めていくと,自然と「任務」を達成できる。その後も次々に設定される「任務」を達成することで,戦国武将としての物語が進んでいく。
「任務」を達成して,物語を進めていこう
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自国の強化を図るには,内政や軍事に関わる施設の建設やレベルアップが必要だ。中枢となる
「天守」のレベルが上がれば,新たな施設が建設できるようになったり,既存の施設や武将のレベル上限解放などが可能になったりする。
「天守」や各施設のレベルを上げるべく,そのために必要な資源を集めていく。これが基本的なサイクルになる
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必要な資源は時間経過に応じて施設から入手できるほか,任務の達成などでも獲得可能だ。また,城外に存在する特定の地点を占領すると入手量が増加する。徐々に領地を広げて資源を確保し,軍備を整えよう。
施設名の上部に表示されるアイコンをタップすると,資源を獲得できる。現在の入手量や保有上限を把握して,効率よく活用したい
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軍備を増強するためには,武将や兵士を強化しよう。武将は個別にレベルアップが可能で,兵士は兵種ごとに訓練を行う必要がある。また,施設のレベルを上げることで,新たな兵種を開放することもできる。
武将は戦闘によって獲得した経験値を消費してレベルアップが可能。刀や鎧などを装備することでもパラメータを強化できる
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野盗を倒して経験値を獲得しよう。ボタン1つで,レベルの近い野盗を自動で探してくれる
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新しい武将は判金(ゲーム内通貨)と引き換えに登用できるほか,物語の進行に応じて自軍に加わることもある。入手した武将を大事に育てていこう
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本作の戦闘は,相手を指定すると自動的に進軍して戦いを始める。そのため,軍団にどの武将を編成し,武将にどの兵種を指揮させるのかといった準備段階で,
ほぼすべてが決まると言ってもいい。
1つの軍団には3人まで武将を配置でき,それぞれに役割を与えられる。主将は率いる兵数に影響し,先鋒と参謀は兵の攻撃力と防御力の両方に影響するため,効果的に編成する必要があるのだ。
軍団を編成するには,内政によって「学問所」を発展させていく必要がある
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主将,先鋒,参謀という3つの役割を武将に割り当てる。それぞれに適した武将を設定することが攻略のカギとなる
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兵種には,武将の役割に対する適性が存在する。適性が合わないと「奥義」(戦闘時に使用できるスキル)が使用できなくなるため,軍団編成は重要だ
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戦闘では,
自軍と相手の兵種による相性が結果を大きく左右する。本作の兵種はそれぞれ,槍兵は騎兵に強く,騎兵は忍者に強く,忍者は鉄砲兵に強く,鉄砲兵は槍兵に強いといった関係にある。また,大筒は各兵種に対して不利だが,攻城時に有利となっている。
こうした兵種の関係を知れば,勝利の確率を高められるはずだ。
5つの兵種を強化していこう。ランクが上がればグラフィックスにも変化が現れる
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そして,本作にはスマホゲームらしいエッセンスを持つ,
「甲賀衆」と呼ばれるコンテンツが存在する。いわゆる
“放置系ゲーム”の要素だが,時間経過によって報酬が獲得できるだけでなく,強敵を倒してステージを進めていく“腕試し”も楽しめる。
画面上部には敵と戦いながら自動で進行していくパート,下部にはステージエリアが表示されている。放置した時間に応じて報酬が増えていくので,ログインが楽しみになる
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「挑戦」ボタンをタッチすると,ターゲットとなる敵の場所に移動し,「進攻」を選択すると「編成」画面に移行
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武将や兵種を選択して軍団を編成し,「出撃」をタッチすると目的地に向かって出撃していく
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あとは任せて見守るだけ。見事に勝利をすると次のステージが開放され,さらなるチャレンジが可能になる
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さて,ここからはマルチプレイについて紹介しよう。
本作のマルチプレイは,ほかのプレイヤーと同盟(ギルド)を設立して資源確保や戦闘時の協力関係を築いたり,複数の同盟による連盟を結成したりできる。また,全体マップに点在する「野盗砦」や他国の領地などに進軍して資源を奪うほか,敗北時のリスクが少ないため気軽に参加できる
「競技場」という非同期対戦の要素も存在する。
同盟に加入するとシングルプレイにも役立つさまざまな恩恵が受けられ,プレイヤー同士で共有する領地なども持てる。遊びの幅が広がるだろう
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他国の城に攻め込むときには,同盟の仲間と一緒に戦える「集結戦」が可能に
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マルチプレイ要素の中で,最も注目したいのが,全国各地に存在する
「名城」の攻略だ。多数のプレイヤーによる協力が不可欠であり,強大な戦力を有する城の陥落を目指すPvEコンテンツである。もちろん,名城を攻略できれば大量の報酬や恩恵を獲得できるだろう。
各地に配置された「名城」は,全国に260近く登場する
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なお,マルチプレイのコンテンツはゲーム開始後,すぐ体験できるわけではない。シングルプレイをある程度まで進める必要があるが,基本的なゲームシステムやプレイサイクルに慣れておけば,スムーズにマルチプレイも楽しめるはずだ。
ハイクオリティなグラフィックスとサウンドに加え,新たなアプローチでスマホゲームならではの要素を取り入れた「新信長の野望」はその名のとおり,
新たな“信長の野望”が体験できるタイトルだ。勇壮な戦国武将と共に軍団を率いて,全国のプレイヤーと切磋琢磨しながら,天下統一を目指してほしい。
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