プレイレポート
[TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート
本作は,2010年代の台湾を舞台にした,ストーリー重視のサイコスリラーADVだ。アドベンチャーの要素に,サイコスリラーやホラーといった異世界の要素を組み合わせた作品となっている。物語は,行方不明になった青年・林 子維(ズウェイ・リン)と,彼の姉で子維を探す小晴(ズチン)を中心に展開され,家族の絆や学生の人間関係をテーマに描かれていく。
Steamでデモ版が配信中の本作だが,ストーリー序盤を試遊してきたのでお届けしたい。
弟の失踪の真実を解明するため
過去の世界へ足を踏み入れる――
ゲーム冒頭で登場したのは,赤い紐のようなもので吊された少年(生きているのだろうか?)と,その近くにたたずむ三つ編みの少女。いきなり不穏すぎる始まりである。
本作は,2D横スクロールでさまざまな場所を探索し,キャラクターと会話したり,アイテムを集めてパズルを解いたりすることでゲームが進行していく。
散策を続けると「レヴィアタンの魔術書」という本を見つける。本には「簡 睿萱(ジェン・ルェイシェン)のもの」と記されており,本人以外が見たり使用したりすると呪われると書いてあった。きっと何か意味があるのだが,いまは分からない。
場面は変わって,小晴の部屋へ。今度はいたって日常的ではあるが,やはりどこか不気味な雰囲気が漂う。しかも,小晴だと思っていた三つ編みの少女は別人のようで……。あの三つ編みの子は一体誰だったのか,気になるところだ。
母親に起こされた小晴は,弟の誕生日パーティーのため,キッチンにあるケーキをリビングのテーブルに持っていくように言われる。
青い受話器を入手してリビングに戻ると,誕生日パーティーが始まっていた。母親とその隣の少年が弟の子維なのだろう。弟の右隣には友人らしき少年,そして見覚えのある少女の姿も……。
なんやかんやあって受話器が直り,小晴は赤い受話器を,子維は青い受話器を持ち,願い事を始める。しかし3つ目の願い事のあと……。
さらに場面は変わり,再び睿萱のターンへ。場所は同じリビングではあるが,床に血痕があり,かなりホラーな雰囲気である。
このように複数の物語が切り替わり,それぞれ特定のキャラクターの過去に焦点が当てられる。プレイヤーは小晴や睿萱となって“記憶の反響”へと足を踏み入れていく。
冒頭だけではまったく展開が読めないが,子維はなぜ失踪したのか,続きが気になる内容になっていた。TGS 2023に来場予定の人はぜひチェックしてもらいたい。
なお,先述したように本作のデモ版がSteamで公開されている。Steamページでは正式版のリリース日は未定となっているが,公式X(旧Twitter)などをチェックしつつ続報を楽しみに待とう。
「Recall : Empty wishes」公式X(旧Twitter)
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Recall: Empty Wishes
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