プレイレポート
[TGS2022]2Dアクション「The Devil Within: Satgat」試遊レポート。SEKIROライクなバトルシステムがスタイリッシュで楽しい
本作の舞台となるのは,突如現れた謎の黒い塔が発するエネルギーで,文明が発展した世界。しかし,強大になっていく塔のエネルギーは,悪鬼をも呼び込んでしまうことになる。危機に瀕した世界を救うため,優れた武士たちが塔に挑戦したが,何者かの裏切りによって失敗し,世界は滅亡してしまう。
主人公はそんな滅亡した世界で唯一生き残った武士である「キム・リップ」。彼は最後の武士として,悪鬼と激しい死闘を繰り広げながら,生き残っている住民を探し出し,救出していくのだ。今回の試遊ではボスバトルの部分を遊ぶことができた。
まずは本作のアクションについて説明しよう。攻撃アクションには,隙の小さい弱攻撃と隙の大きい強攻撃,そして遠距離攻撃の3つが用意されている。そのほかにも,移動キーとボタンの組み合わせで発動する特殊攻撃もあり,これらを使いこなしてスタイリッシュに攻撃していく。
防御アクションはガードと回避の2つがあり,ガードには,タイミングよく防御すると相手にダメージを与えられるジャストガードの概念がある。回避は移動と組み合わせることでダッシュに派生する。
各アクションは使用すると「スタミナ」が減っていき,これがなくなると一定時間行動不能になる(ガードの場合は敵の攻撃を防ぐとスタミナが減る)。ブースで説明してくれたスタッフ曰く「ボスバトルはガードが重要になります」とのことだった。
試遊のボスバトルでは,まさしく“死闘”と呼べる激しい戦いが楽しめた。基本的な攻略手順は,相手の攻撃をガードや回避でいなし,その隙に攻撃を叩き込むというもの。こう書くと簡単と思われそうだが,ここで考えなければならないのが「スタミナ」の概念だ。
ガードは,敵の攻撃をほぼ完ぺきに防ぐ優秀な性能を持つが,敵の攻撃を防ぐたびにスタミナが減っていく。ずっとガードを構えていては,スタミナが尽き,その先には死が待っている。適切なタイミングで攻撃をガードし,スタミナが尽きないようにしないといけないわけだ。そのためには,ボスの攻撃パターンを把握する必要がある。
適切なタイミングで攻撃をガードし,相手の隙を突き攻撃するというバトルは「SEKIRO」のような雰囲気がある。ボスは多彩な攻撃パターンを持っており,初見でそれを見切るのは難しく,何度となく挑戦することになる。
今回戦ったボスは強すぎず,弱すぎずという,ちょうどいい塩梅だったが,それでも倒すのに4回ほど挑戦することになった。負けるたびに敵の攻撃パターンを覚え,どういった有効打を与えられるかを考える,という攻略する楽しさがそこにあり,「次のボスはどんな強さなのだろう」と,期待が膨らむ。
また,アクション面でも,自由自在にキャラクターを動かしてスタイリッシュに戦いたいと思わせる気持ちよさがある。
「The Devil Within: Satgat」は2023年内の発売予定とのこと。個人的にかなり面白かったので,発売が待ち遠しい限りだ。
「The Devil Within: Satgat」Steamストアページ
- 関連タイトル:
The Devil Within: Satgat
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