企画記事
鉄拳8が待てないから「鉄拳2」“全キャラ10連コンボ”全集。そんなの使わない方が強いよとか言ったら,顔面最速風神拳ッ!
初代「鉄拳」登場以降,盛り上がりは過熱し,今なお人気の衰えを感じさせないシリーズ……だが,新作の発売はまだ4か月後。遠い。
だからもう待てない。だからもう「鉄拳2」をやる。
今から「鉄拳2」の全キャラ“10連コンボ”を総おさらいだ!!!
昔のキャラクターの振り返りはもちろん,ナンバリングの途中参戦で過去作を知らない人から,当時ゲーセンで10連コンボを使いこなして地元じゃ負け知らずを豪語していたらそんなの使わない方が強いよって言われた人まで,みんなまとめて最速風神拳ッ!
「鉄拳」における「10連コンボ」とは?
まずは,現行機における「鉄拳2」のプレイ方法から。
2023年9月現在,PlayStation向けのサブスクリプションサービス「PlayStation Plus」(PS Plus)では,「プレミアム」「エクストラ」「エッセンシャル」の3種類のプランが提供されている。
このうちプレミアムでのみ,往年のPSシリーズタイトルが無料提供されている「クラシックスカタログ」を利用できる。
こちらでは1990年代〜2000年代のPS / PS2 / PS3作品が数多く配信されていて,プレミアム入会中なら自由にプレイ可能だ。
今回遊んだ「鉄拳2」はPS5 / PS4対応で,さらにアップレンダリング,クイックセーブ,カスタムビデオフィルターなどの機能も追加されていた。内容は当時のまま,現代向けの調整が施されているわけだ。
続いて,本題の「10連コンボ」を解説しよう。
10連コンボは「鉄拳」シリーズの公式サイトで用いられている名称だ。これは対戦格闘ゲーム界隈でイメージされる「攻撃コンボの連続ヒット中,相手はなにも入力できずにダメージを受け続ける」といった性質とは異なり,10連コンボを受けている側は反撃や防御など,なにかしらの割り込みアクションを起こせる(ことが多い)。
つまり,要約すると「ザルでガバい」。格ゲー初心者のコンボ成功体験にはうってつけな難度と派手さであるが,10連コンボは代々“魅せ技”の色合いが強く,キャラクター次第ではコンボのつなぎ目に確定反撃も余裕である。そのため実践派はまず使わないか,途中までは使うか,意表を突くダメ押しで出しきるか,逆に中下段を揺さぶれる実用的レシピを与えられたキャラならガンガン使っていくか,などなど。
当時の格ゲーマーに「10回も連続攻撃するなんてっ!?」という衝撃を与えた経歴はいまだに強いが,そうしたトロフィー的価値に反して,実用性は乏しい(ことが多い)。しかし「10連コンボ最強!」なゲームにしなかったことで,格ゲーとしての駆け引きが高まったのは事実だ。
それゆえ10連コンボは使い道よりも,象徴性で語られるべきである。
当の家庭用版「鉄拳2」では,プラクティスモード内に“10連コンボ専用の練習機能”が搭載されている。しかし,当時は10連コンボを複数持つキャラもいれば,持たざる者なキャラもいるなど,かなりバラつきがあった。まずは下記,10連コンボの有無リストを見てほしい。
※紹介順は「キャラクターセレクト画面の順序」
※「10回攻撃じゃないが10連コンボ枠」も含む
【「10連コンボ」を持つキャラクター】
○風間 準(3種)
○吉光(6種)
○ニーナ・ウイリアムズ(6種)
○マーシャル・ロウ(5種)
○三島平八(4種)
○ポール・フェニックス(3種)
○ジャック-2(4種)
○キング(5種)
○ミシェール・チャン(3種)
○レイ・ウーロン(3種)
○三島一八(3種)
○ワン・ジンレイ(1種)
○州光(1種)
○アンナ・ウィリアムズ(2種)
○ペク・トー・サン(2種)
○リー・チャオラン(1種)
○デビルカズヤ or エンジェル(1種)
○クマ(1種)
○プロトタイプ・ジャック(1種)
○アーマーキング(1種)
【「10連コンボ」を持たないキャラクター】
○巌竜
○ブルース・アービン
○ロジャー or アレックス(決定ボタンで変化)
本稿ではこれら10連コンボを,キャラクターセレクト画面の選択順で,「動きのあるGIF画像」でお見せしていく。
しかし,記事全体にわたってGIFを貼り付けまくると,それだけで皆さんのギガ(通信量)をムダに奪いかねないため。
画像を“クリックしたらGIF再生”とした。お忘れなきよう。
なお,コマンド表記は格ゲー界のお決まりで,下入力は2,右入力は6,無操作はN(ニュートラル)といった「方向キー入力をキーボードのテンキーに見立てた数字表記」で記載する。攻撃ボタンは家庭用版のキーコンフィグに準拠し,LP・LK・RP・RKと記載する。コンボ入力もすべて出しきりで,中断や再行動は考慮しないものとする。
ついでに“10回攻撃じゃないが10連コンボ枠”といったパターンも合わせて搭載されていたため,今回はこの仕様に則り紹介する。
■風間 準
準は自然保護団体「W.W.W.C」に所属する密輸動物監視官だ。彼女は保護対象動物が裏取引されていたことに気付き,“三島一八が主催する格闘大会”へと乗り込む。今作の物語はこの大会を中心に展開する。10連コンボは,しゃがみ状態から立ち状態への移行モーション中にRPを入力することで発動し,高速入力のパンチ連打を始動として,計3ルートに派生する。どのコンボルートも最後の一撃はキックだ。
終盤のキック以外は総じて発生が速く,中下段の混ぜられ方も優秀だ。とくにコンボ中に含まれる下段キックは,相手にガードされていても出しきりで守りを崩せる可能性がある。
出足から珍しく,実戦で狙ってみてもいいほうの10連コンボだ。
■吉光
吉光はユニークな見た目が特徴で,シリーズ続編のたびに姿形が変わっていることでも有名だ。「鉄拳2」ではトレードマークの刀を携えて,般若のようなお面をかぶって格闘大会に参戦した。10連コンボは,なんと6種類もある。コンボ後半に刀を用いたガード不能攻撃を放つのは,ファンならよく知るところだろう。
とくに終盤でLP×4回を入力するルートでは,ガード不能攻撃を3回も放つ。キャラクター対策を知らないととっさに小技で食い止めるのも難しいため,不意打ちならダメージを与えられる可能性は高い。
何度も使って種がバレたなら,それが10連コンボの宿命だ。
・LP→RP→LP→RK→RK→RK→LP→LP→LP→LP
・LP→RP→LP→RK→RP→RP→RP→RK→LP→LP
・LP→RP→LP→RK→RK→RK→LP→LK+RK
・RK→RK→RP→RP→LP
・RK→RK→RP→RP→RK→RK→LP→LK+RK
・RK→RK→RP→RP→RK→RK→LP→LP→LP→LP
■ニーナ・ウィリアムズ
このころのニーナは「骨法と合気道を使いこなす,アイルランド人の暗殺者」という,国際色豊かな設定だった。しかし,シリーズが進むと「合気道をベースとした暗殺格闘術」といった説明書きに変わり,最新作「鉄拳8」では「暗殺格闘術」とよりシンプルになった。もう骨法も合気道も融合しきったのかもしれない。
10連コンボは,彼女もまた6種類ある。後述のキャラクターたちと比べると,開発陣からの愛情がうかがえるポジションだ。
コンボ自体は,骨法由来と思われる素早い平手連打からのキック締めをするパターンが多く,合気道の要素はそこまで感じられない。
攻撃属性も上中段に寄っていて,下段の混ざり具合がいまいち。けれど始動は早いので,途中止め前提なら使いやすい部類であろう。
まあ,それはもう10連コンボではなく,別の何かだが。
・LP→RP→LP→RP→LK→LK→RP→LP→RP→RK
・LP→RP→LP→RP→LK→LK→RP→LP→RK→LK
・LP→RP→LP→RP→RK→LK→RK→RP→RK→LK
・3LP→RP→LP→RP→LK→LK→RP→LP→RP→RK
・3LP→RP→LP→RP→LK→LK→RP→LP→RK→LK
・3LP→RP→LP→RP→RK→LK→RK→RP→RK→LK
■マーシャル・ロウ
チャイナタウンの中華料理店で汗水垂らすかたわら,武道場を経営しているロウは,道場破りに倒された弟子たちの恥を雪ぐべく,道場の看板を掲げて格闘大会に参加した。動機も背景も分かりやすい。10連コンボは,コンボルートの中継や締めに蹴り技が多いのが特徴だ。2LKが連続するパターンでは,素早い下段のローキックや足払いに派生するため,立ち気味の相手には有効かもしれない。
ただし,長ったらしいコンボ中盤からの下段のため,バレたら終了だ。さらに10連コンボは全体的に連続ヒットになっているようでなっていないことが多いため,それなら短い駆け引きで中下段を揺さぶるほうが効果的である。といった説明に,10連コンボの魅力がすべて詰まっている。
・3LP→RP→RP→LP→LK→LK→LK→RK→LK→RK
・3LP→RP→RP→LP→LK→LK→2LK→RK→RK→RK
・3LP→LK→RP→RP→LK→2LK→2LK→RK→RK→RK
・3LP→LK→RP→RP→LK→LK→LK→RK→LK→RK
・3LP→LK→RP→RP→2LK→2LK→LK→LK→RK→RK
■三島平八
前作のラスボスだった平八は,シリーズをとおして物語の中心にいる人物だ。息子の三島一八に敗れたことで,独自の格闘スタイル「三島流喧嘩空手」にさらなる磨きをかけ,リベンジのために大会に現れた。公式からも“「鉄拳2」の主人公”と明言されているし,シリーズファンの平八人気もここから飛躍的に高まっていった,気がする。
10連コンボは,高速拳打の連打後,いろいろあってからの風神ステップからの出ました「雷神拳」で締める。一八(系)も共通パターンとなっている。発生が若干遅めな中段キック始動のパターンもあるが,しゃがみに差すでもなければパンチ始動のほうが実用性も高めか。
※記事初出時,絞め技を「風神拳」と表記していたのを修正
・66ホールドRP→LP→RP→RP→LK→RK→RK→LP→RP→LP
・3LK→RP→RP→RK→RK→LP→RK→LP→RP→RK
・3LK→RP→RP→RK→RK→LP→RK→LP→RP→LP
・3LK→RP→RP→RK→RK→LP→RP→LP→RP→LP
■ポール・フェニックス
ポールは,格闘家として宇宙一を目指すために大会に参加した。ロウとは修行仲間で,最新作「鉄拳8」でもストーリーが始まる直前まで,彼と一緒に修行をしているらしい。熱き仲良し男子たちである。10連コンボは,細部は違えど3種類いずれもが彼の代名詞,もしくは風神拳を差し置いて“鉄拳の代表技”と言っても言いすぎではないであろう,強力な正拳突き「崩拳(ポンケン)」を繰り出す。
ただし,中継技の隙が大きいうえ,下段の揺さぶりも乏しいため,なにも知らない相手にも暴れでいなされる可能性は高い。
いくら「ポールには立ち安定」をされて温まったとしても,フィニッシュ付近のお願い下段に賭けたり,ポンケンで中段ジャンケンを仕掛けたりするのは,分からせ対戦で男気を見せつけるときくらいにしよう。
■ジャック-2
ジャック-2は原子力で動く軍事用人造人間だ。今作では作戦行動中に救出した少女を守るため,軍から脱走した。それから自らを設計した科学者と出会い,命ある人間に生まれ変わるため,大会に赴いた。背景を知らぬと悪役に見えがちだが,とてもヒロイックな男だ。
10連コンボは,各種技の発生が遅めだが,下段やジャンプ攻撃を交えたコンボレシピが多く,途中止め前提の小ダメージ回収目的であれば役割がある。モーションの隙も大きいが,中下段はバラけているほうなので,相手次第ではガードされても出しきりでお祈りするといい。
悪そうな見た目に乗じて,分からん殺しでやりたい放題しよう。
・2RP→LP→LP→LP→RP→LP→RP→LP→LP+RP→LP+RP
・2RP→LP→LP→LP→RP→LP→RP→LP→2LP+RP→LP+RP
・9LP→LP→RK→LK→RK→LP→RP→LP→LP+RP→LP+RP
・9LP→LP→RK→LK→RK→LP→RP→LP→2LP+RP→LP+RP
■キング
キングは,孤児院を支える心優しき謎の覆面レスラーだ。「鉄拳2」で初代キングが没したのち,「鉄拳3」からは孤児院出身の二代目キングが活躍している。なお,マスクは虎ではなくジャガーだ。10連コンボは,バラエティ豊かな技が採用されており,ピープルズよりも全体重を乗せたエルボー締めや投げ技締めパターンもある。
エルボー締めのときは自身もダウン状態となり,ほかのキャラクターとは異なる読み合いに持っていける。ただし,逆起き攻めってどうなんだという話でもあるので,アクセント程度の活用にとどめよう。
なお,中継技のアリキック連打はなかなか有効で,このころからのキング使いの担当編集は「これで食ってた」と言っていた。
また,昔のキング特有の投げコンボは「全ボタン連打で余裕で投げ抜けできた」らしく,知る相手には使い道が皆無だったという。
・LP→RP→LP→LP→RP→RK→RK→RK→LP→LK
・LP→RP→LP→LP→RP→RK→RK→RK→LP→LP
・LP→RP→LP→LP→LK→LK→RK→RK→LP→LK
・LP→RP→LP→LP→LK→LK→RK→RK→LP→LP
・LP→RP→LP→LP→LK→LK→RK→LK→RP→LP+RP
■ミシェール・チャン
ミシェールは中国系のネイティブ・アメリカンにして,中国拳法の達人だ。一八の部下が財宝の在りかを示すペンダントを狙い,母親を誘拐したことで,彼女は親を助けるべく大会に乗り込んだ。10連コンボは,上段始動からの振り下ろしをはじめ,コンボ前半の技の振りが総じて遅い。しかし,コンボ中盤から後半にかけては中下段で交互に揺さぶるルートもあるため,崩しの隠し手としてはアリか。
■レイ・ウーロン
レイは独自に編み出した拳法を使う,香港国際警察のナンバーワン捜査官だ。捜査中のマフィアが一八のもとへ逃亡を図ったことから,格闘大会に出ることで彼らへの接近を試みることにした。10連コンボは,コンボ前半のモーションの重さが頼りないが,大振りながらも中段蹴りと下段殴打が交互に放たれるパターンも存在し,ガード崩しとしては使えなくもない。実際に使うかは使用者に委ねる。
・LP→RP→LP→LK+RK→RP→LP→RK→LP→RP→LK
・LP→RP→LP→LK+RK→RP→LP→RK→LP→RK→RK
・LP→RP→LP→LK+RK→LK+RK→LK+RK→LP→LP→RP
■三島一八
一八は,前作で父親の平八を倒し,彼が率いていた三島財閥を丸ごと乗っ取り,現当主として新たな格闘大会を開催した。今作の設定では,北海道に自らの理想国家を築くために活動している。ボスであったはずの親父が主役に。主役であったはずの息子がボスに。この対比が,以降のストーリーとファンの心を動かした。
10連コンボは,平八とほぼ同じ。全体的に発生が速く,上段攻めの選択肢として普通に使っていける。最後の雷神拳がカッコいいため,対処法を知らない相手にいい思い出をくれてやるのが使い手の務めだ。
・66ホールドRP→LP→RP→RP→LK→RK→RK→LP→RP→LP
・66ホールドRP→LP→RP→RP→LK→RK→RK→LK→RP→LP
・66ホールドRP→LP→RK→RK→RP→RK→LK→RP→LP
■ワン・ジンレイ
ワンはシリーズ最高齢の人物として有名だ。一八の祖父に当たる三島仁八(つまり平八の父)の親友で,心意六合拳を使う。格闘大会には「平和のために自らの一家を滅ぼさなくてはならない」と考えていた仁八の意思を引き継ぎ,参加を決意した。
10連コンボは,(もとはミシェールのコンパチキャラという都合上)ミシェールと同じで,中下段の判定も同等だ。発生はやや遅いが,随所に下段を交えるため,使えると言えば使える選択肢にはなっている。
■州光
州光は,祖父のために吉光が持つ刀「妖刀吉光」を奪うべく現れた,義賊集団のくノ一。以降のシリーズタイトルでは日の目を見ない時期が長かったが,「鉄拳7」で娘が二代目州光として登場した。10連コンボは,隠されたフレーム有利かなんらかの幻惑作用でもない限り,中盤のスローリーな蹴りパーツがすべてを台無しにしている。ディレイアクションとしてはワンチャンだが,本当に1回限りだろう。
一応,最後のクナイの一撃はガード不能のため,“見”から入る人にだけぶっ放せば,ほぼ確実にダメージを与えられる,はずである。
■アンナ・ウィリアムズ
アンナは名前からも分かるとおり,ニーナの姉妹だ。格闘スタイルも共通している。だが姉妹仲は非常に悪く,車に爆弾を仕掛けたり,寝室に機関銃を撃ち込んだりと,尋常ではない姉妹ケンカ中である。10連コンボは,ニーナと同じく高速拳打が中心のため,始動からして速さがあるというだけで悪くはない。ただし,崩すための選択とは言いがたい鬼の上段攻めなので,プラクティス中か,ノーガードでアンナの10連コンボを受けたい相手にしかフルヒットすることはないだろう。
■ペク・トー・サン
ペクはテコンドーの達人で,幼少期に父親を誤って殺してしまった壮絶な過去を持つ。その弱みにつけ込まれ,ロウの道場を襲撃してしまった。つまり,ロウが大会に出場するきっかけを作った人物だ。なお「鉄拳3」から登場するファランは,彼の弟子である。
10連コンボは,テコンドー使いとあって蹴り技が多く用いられている。1回のコンボ中に下段を2回放ち,最後の一撃がガード不能となっているパターンもある。10連コンボの輝きを前に,動きが固まる相手にしかクリーンヒットは望めないが,積極的に光って威圧しよう。
■リー・チャオラン
リーは平八の養子で,帝王学の一環で武術まで身につけた天才だ。頭脳面も身体面も圧倒的な才を宿していたが,一八に敗北してしまった。平八と同様,そのリベンジで今大会に参戦することになる。10連コンボは,全体的に発生がやや遅め。下段の択も1回だけと,典型的な「カッコいい(だけの)10連コンボ」である。彼の使い手で,もしこれを使っていた人がいたら,使い道をぜひ教授してほしい。
■デビルカズヤ or エンジェル
デビルカズヤは今作の段階では「何度も輪廻転生を繰り返し,歴史を築いてきた神秘的な意思が具現化した姿かもしれない」と説明されていた。以降のシリーズでは,一八が変異した姿として描かれる。なお,キャラクターセレクト画面でデビルカズヤを選択するとき,キックボタンで選択すると「エンジェル」に変化する。
エンジェルのほうは「デビルと化した一八は,見るものによってその姿を変える。あるものは漆黒の悪魔をみいだし,またあるものは光り輝く天使を見る」と説明されている。だがデビルカズヤと違い,以降のシリーズでは露出が少なく,その設定はほとんど明らかになっていない。
10連コンボは,デビルカズヤと一八のコンボが同じで,エンジェルも2Pカラー扱いであるため,普通に使えるほう。以上だ。彼らに関してはビーム攻撃などを見せたほうがよっぽど盛り上がることだろう。
■クマ
クマは平八のペットで,正真正銘の動物でありながらも平八流熊真拳を使いこなす。過去にポールとの戦いに敗れたことから,山ごもり(地元帰り?)の修行を経て,今大会への出場を決めた。10連コンボは,ジャック-2の前作バージョン「ジャック」のコンパチという出自もあって,コンボレシピもジャック-2のものと共通している。始動技が下段というだけで,まだ利点があるほうである。
■プロトタイプ・ジャック
プロトタイプ・ジャックは,その名のとおり軍事用人造人間ジャックの試作品だ。ジャック-2とは攻撃力やリーチに多少の差別化が施されているが,どちらを使うかはプレイヤーの好み次第である。10連コンボは,ジャック-2が持つ下段始動パターンと同じで,つまりクマとも実質的に同じである。これ以上の説明は割愛する。
■アーマーキング
アーマーキングは裏プロレス界の王者で,かつてはキングに恨みを抱いていたが,今作の時点では死闘を経て和解している。やけにキャラクター人気が高いのは,次の「鉄拳3」の背景で,デキる大人のライバルムーブを見せたところにあるのだろう。
10連コンボは,こちらも(まだ)コンパチのキングの10連コンボと同じである。ただし,技はシリーズが進むにつれて“投げより打撃”で差別化が図られ,使い勝手はだいぶ変わっていった。
■巌竜
相撲枠。10連コンボなし。■ブルース・アーヴィン
キックボクシング枠。10連コンボなんてなくても出禁。■ロジャー or アレックス
カンガルーと恐竜枠。10連コンボなし。これらのうち,最新作「鉄拳8」にも参戦する人物は多い。なかでも今作以降のナンバリングでは出番がなく(「鉄拳タッグトーナメント」やメディアミックス作品を除く),作中でも長らく生死不明となっていた風間 準の復帰参戦には注目が集まっている。
「鉄拳8」クローズドネットワークテストの16キャラクターをレビュー。キャラクターの個性を生かした調整がさらに戦いを熱くする
バンダイナムコエンターテインメントの新作格闘ゲーム「鉄拳8」のクローズドネットワークテストが7月末に実施された。今回使用できたのは,仁や一八,ポールなど鉄拳を代表する16キャラクター。鉄拳7からどのような調整が施され,変化が与えられたのか。16キャラクターをレビューしていく。
ちなみに,本シリーズでは生死不明の人物が多いが,完全に死亡が明らかになったのは初代キングと初代アーマーキングのみである。
ただ,平八は(初代で)一八に崖から落とされても生還を果たしたが,「鉄拳7」では火山の噴火口に投げ落とされてしまい,生存は絶望視されている。そんな平八もまたカムバックするのか? はたまた違う形で登場するのか? 「鉄拳8」の動向が気になるところだ。
そして来年までいても立ってもいられなくなったファンは,このように「鉄拳2」で10連コンボを振るい,魂に火をつけるときである。
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TEKKEN™8 & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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