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[gamescom]戦略部分はターン制,戦術部分はリアルタイム制のストラテジー「Songs of Silence」,プレゼンテーションで分かった作品の概要をレポート
「Songs Of Silence」公式サイト
Songs of Silenceは,ターン制とリアルタイム制の両方を持つストラテジーゲームだ。キャンペーンモードでは好きなキャラクターを選び,キャラクターごとに異なるストーリーを楽しめる。主人公以外にも数多くのヒーローキャラクターが登場し,プレイヤーはヒーローが指揮する戦闘ユニットを編成できる(ヒーロー1人だけにすることも可能)。
戦闘ユニットは,大きな盾を持ち防御力に優れた重装備の騎士タイプや,遠距離攻撃可能な弓兵など100種類以上あり,プレイヤーがその時点で獲得しているユニットを適切なヒーローにわけて,部隊を編成していく。
編成画面では,ユニットをヒーローに割り振るだけでなく,どの位置に配置するのかも決められ,これが非常に重要な要素となる。というのも,本作の戦闘はリアルタイムで進行し,各ユニットは編成画面で設定した初期配置状態で戦闘を始めるからだ。
遠距離攻撃が得意な部隊や,回復がメインの部隊をうっかり前のほうにでも置いてしまおうものなら,いざ戦闘が始まると目も当てられない。敵の近接攻撃部隊にあっというまに蹂躙されて,撤退を余儀なくされるだろう。
前線に防御力が高い部隊を置いて敵の攻撃を防ぎつつ,後方から遠距離攻撃を仕掛けられるようにするというのが,鉄板の配置方法といえる。
戦闘が始まるとユニットは勝手に動くので,基本的にプレイヤーは見ているだけだ。だが,プレイヤーが戦闘中に介入できる要素が1つだけある。それがカードだ。
カードには味方部隊の攻撃力を上げるものや,敵ユニットを直接攻撃できるものなど,さまざまなものがある。プレイヤーは戦闘の展開に合わせてカードを使い,自軍をサポートする。なお,カードにはそれぞれクールタイムが設定されているので,連続使用はできない。適切なタイミングで適切な効果のカードを使うのが,本作の戦闘のキモだ。
カードはゲーム進行に合わせてランダムで手に入れられる。また,カードのアップグレードも可能で,効果をより高められる。新しいカードが手に入るタイミングで,そのカードを獲得するか,既存カードをアップグレードさせるかが選択可能だ。そのときに自分が所持している兵力を鑑みて,判断する必要がある。
戦闘バランスは,プレイヤーがカードを使うことが前提になっているようで,カードを使わずに戦闘を眺めていると,よほどの戦力差がない限り,負けてしまう。
また,各ヒーローにはフィールド画面上での移動回数の上限が設定されており,1回の移動で動ける距離も決まっている。移動方法はまさにRTSのそれで,ユニットを選択したのち,行きたい場所を指定する。目的地に敵がいると戦闘に入り,戦闘画面に切り替わる。
各ヒーローの移動回数を使いきったらターンエンドボタンを押すことになり,こちらのターンを終わらせると,敵のターンが始まるという仕組みだ。
せわしない印象のあるRTSだが,本作の場合,戦略部分はターン制で,戦闘のみがリアルタイムとなっている。部隊をどのルートで敵の城に向かわせるかといった部分をじっくり考えることができ,それでいて戦闘ではリアルタイムならではの緊張感を味わえる。日本語の実装も予定しているそうなので,ひと味変わったストラテジーゲームに興味がある人は,Steamのウイッシュリストに登録しつつ,発売日を待とう。
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