プレイレポート
セール開催中! 発売から約5か月,仮想空間“イヴ”は今,どんな感じ? 「ファッションドリーマー」の“現在”を,アプデのおさらいとともにご紹介
マーベラスが2023年11月2日にリリースしたNintendo Switch用ソフト「ファッションドリーマー」は,ファッションを自由に表現できる仮想空間“イヴ”でファッションを楽しみ,インフルエンサー体験のできる,着せ替えファッション&コミュニケーションゲームだ。
発売から約5か月経った現在,ゲーム内の仮想世界“イヴ”は,新しい機能が追加されたり,従来のシステムがさらに遊びやすく改修されたりと,大きく進化している。ということで,本日(4月23日)より30%OFFセールが開催されているこの機会に,これまでのアップデートを振り返りつつ,あらためて本作の魅力を紹介していこう。
「ファッションドリーマー」を今知った人,興味はあるけれどプレイのタイミングを逃しているという人だけでなく,現在はプレイをお休みしている人にも,ぜひご一読いただきたい。
自由に装い表現する仮想世界で,
たくさんのアイテムに出会える!
まずは,「ファッションドリーマー」での基本的な遊び方を紹介しよう。本作の舞台となる仮想空間“イヴ”のなかで,プレイヤーは「ミューズ」と呼ばれるアバターとなり,自由にファッションコーディネートを楽しめる。ミューズは,1つのデータに最大4人まで作成可能だ。
ミューズが着用するファッションアイテムは,4つのコクーンそれぞれにある“ポップアップエリア”や,ほかのミューズたちから入手する。具体的な入手方法は非常にシンプルで,欲しいアイテムを選択し,“いいね”をするだけ。仮想空間では,ファッションアイテムの入手に対価は必要なく,いくらでもコピーできるのだ。
約1500種類(掲載時点)実装されている型紙を使って,オリジナルアイテムをクリエイトすることも可能だ。型紙は,プレイを進めてインフルエンサーとして成長する,アイテムをたくさん作る,ミューズと仲良くなるなど,さまざまなタイミングで手に入る。
色相/明度/彩度のスライダーを使い,アイテムの色をかなり細かく設定できる点も,本作のこだわりだ。それに,相性の良い色を組み合わせた「パレット」も非常に便利で,なんと1000種類以上ものバリエーションがある。色合わせのインスピレーションを得たり,お揃いの色でアイテムを揃えたりするときに使ってみよう。
作ったアイテムは,誰かに“いいね”をされることでコピーされる。そしてそれを着たほかのミューズが誰かに“いいね”されればまたコピーされ……と,イヴの中でどんどん広がっていく。自分の作り出したアイテムが,流行の一着になる可能性があるということだ。
こうして手に入れたアイテムを使って,ミューズを自由にコーディネートしていく。コーディネートに堅苦しい決まりはない。イヴに「間違ったコーデ」は存在せず,すべてのミューズ,すべてのコーデが尊重されるのだ。
発売後のアップデートによって,検索フィルタの実装やコーデ画面のズーム,すべてのアイテムを一括で外す機能などが実装され,検索の環境は初期よりも洗練されてきている。今後も検索周りに関わらず,精力的に機能の追加や改修が行われるようだ。プレイをお休みしている人も,ぜひ一度,今の「ファッションドリーマー」を体験してほしい。
気に入ったコーデが組めたら,写真撮影をしよう。イヴ内にあるそれぞれ違った個性を持つ4エリア「コクーン」のなかは,すべての場所がフォトスポットだ。それから,各コクーンのなかには「フォトエッグ」という撮影スタジオもあり,各フォトエッグ固有のフレームや効果をつけた写真を撮影できる。
お気に入りのコーデを保存しておける「ルックブック」も,発売後に新しく実装された機能の1つだ。ファッションカタログやアルバム的な楽しみ方ができるだけでなく,保存したコーデをここから瞬時に呼び出し,着替えられるのがありがたい。
ファッションドリーマー公式X(外部リンク)では,「イヴスナップ」という週替わりお題企画や,コーデコンテストなども開催されている。満足のいくコーデを撮影して,ぜひ参加してみよう!
“ルカット”すると,世界の“いいね!”と幸せが増える。
ファッションはコミュニケーションだ!
4つの「コクーン」内では,思い思いのファッションを楽しんでいるプレイヤーミューズ(プレイヤーキャラクター),個性的なキャラクターミューズ(NPC)たちが多数存在している。そんなミューズたちとの交流も,本作の大きな楽しみの1つ。
彼らとの交流は,基本的には「ルカット」と呼ばれる,コーディネートの提案で行う。NPCであるキャラクターミューズと会話をしたり,ルカットをしたりすると,彼らと少しずつ仲良くなっていく。すると仲良しレベルがアップし,別のキャラクターミューズを紹介してくれたり,新たなミューズエディットの素材をくれたりなど,さまざまなイベントが発生するのだ。
一方,プレイヤーミューズはほかのプレイヤーの分身となるミューズだ。キャラクターミューズと同様,コクーンに存在するが,リアルタイムでの会話などはできず,イヴでの交流はやっぱり「ルカット」なのである。
プレイヤーミューズには,“いいね”をしたり,“スキ!”や“ありがとう”のスタンプを送ったり,フォローしたりも可能。ミューズたちと交流すると,アイテムクリエイトに使えるポイントが溜まったり,コクーン内にあるガチャが引けるチケットがもらえたりする。誰かにポジティブなアクションを起こすことで,誰にとっても気持ちよく,得になる。お互いに幸せを生むシステムなのだ。
イヴ内で定期的に開催している“期間限定フェア”では,そういった交流を促すようなお題をクリアしていくことで,新たなアイテムの型紙,撮影用ポーズ,フォトエッグのフレームなどが手に入る。
「ルカット」から広がっていく交流の根底にあるのは,ファッション,そしてそれを楽しむすべてのミューズに対するリスペクトの気持ちだ。
【現在までのアップデートおさらい】
▼アイテム数
全185種追加(型紙90種以上)
Ver.1.2.0
型紙9種|ミューズパーツ5種|家具4種|ポーズ3種|フォトフレーム6種
Ver.1.3.0
型紙32種|ミューズパーツ4種|家具8種|ポーズ3種|フォトフレーム12種|フォトアイテム1種
Ver.1.4.0
型紙51種|ミューズパーツ23種|家具8種|ポーズ3種|フォトフレーム12種|フォトアイテム1種|フォトスタンプ&ブランドロゴ1900種
▼新機能
・期間限定フェア
・ルックブック
・ミューズ手帳
▼機能改修
・コーデ時の「ズーム機能」
・コーデ時の「1つもどす機能」
・アイテムを「すべて外す機能」
・「カラー検索フィルタ」
・「音量調整オプション」
・アイテム所持数の追加(5000→6000)
・キャラクターミューズの「おねがい」難易度緩和
・ガチャアイテム排出率の調整
・サムネイル生成処理やいいね通知の速度など全体的なテンポ改善
・UIUXやキーアサインの改善
「ファッションドリーマー」開発ディレクター
シンソフィアの滝田哲朗氏にメールインタビュー
4Gamer:
リリースから約5か月が経ちましたが,「ファッションドリーマー」の世界である仮想空間“イヴ”内の状況は,発売直後からどう変化してきていますか。
滝田哲朗氏(以下,滝田氏):
発売当初はみなさんが持っているアイテムも少なく,限られた範囲の中で自分の好きなコーデを楽しんでいた,という印象が強かったです。とくに色でいうとピンクであったり,雰囲気ですとかわいい系だったりが人気だったことを覚えています。
時間が経ってからはアイテムの流通量や選択肢も増えました。始めたばかりのプレイヤーの場合でもかなりお洒落なコーデが増えたことからも,選択肢が増えたことが見えますよね。みなさんがプレイすればするほど入手できるアイテムがどんどん変化するゲームなので,イヴ内のミューズやポップアップエリアの展示内容が充実してきたということなのかなと。
それに加えて,イヴ内で始めたてのミューズを見つけた多くの方が,お似合いのコーデをルカットしてくれていることも大きく影響しているんじゃないかと思います。自分がちょっと慣れてくると「この人,こういうのが好きそうだけどまだ持ってないかも?」みたいな想像をしてルカットしてあげたりする。そうすることによって始めたばかりの人でもお洒落なアイテムやコーデを手に入れやすい,という感じでしょうか。
そうして,受け取った側ももらったコーデから自分なりに色を変えたりアイテムを組み替えたりしていった結果,始めたばかりの方もすぐにお洒落なコーデが体験できるというすてきな流れになってきているのかな,と思います。
4Gamer:
本作には「ファッションを通じた,コミュニケーション方法の提案」としての側面を強く感じましたが,本作に対しての開発者としての狙い,願いはどういったものでしょうか。また,発売からしばらく経って考えが変わってきた部分はありますか。
滝田氏:
「自分と同じような価値観を持った人たちが世界中のどこかにいるんじゃないだろうか?」
「今まで見たことがないようなセンスを持っている人に出会えるんじゃないだろうか?」
インターネットの良い面を前に出して,アイデアの交換を気兼ねない状態で楽しめるようにすれば,孤独を感じるようなときも「同じものを好きな人がいるんだ」という気持ちになれたり,逆に新しいものを取り入れて価値観を広げたりできるかもしれない。本作の開発時にはそういった願いがありました。
「ファッションが好き」とか,「ファッションゲームが好き」とかではなく,「ファッションを通じたコミュニケーション」という体験そのものにフォーカスしていました。そして,この体験を通じて,現実のファッションだったり,コミュニケーションだったりについて,1つ踏み出すきっかけになってくれたらうれしいな,という。
また,本作でしか体験できないことをたくさんのプレイヤーの方に感じていただけたと思う一方で,もっとSNS的なアプローチだったらどうなったか,逆にもっとゲーム的なアプローチだったらどうなったのだろう? ということも妄想しながら,みなさんの遊んでいる様子を楽しく拝見しています。
4Gamer:
開発者の方々にはプレイヤーからどんな声が届いていますか。印象に残ったものを教えてください。また,実際にアップデートで対応されたものがあればいくつか教えていただけますでしょうか。
滝田氏:
ありがたいことに発売直後よりたくさんのお声をいただきました。その中でも,重要度や時間などのリソースを見ながら,優先度をつけて対応していきました。
例えば,コーデ時の「ズーム機能」はたくさんの要望をいただき,開発内でも最優先に対応すべき項目として設定しました。当時はルックブックやミューズ手帳などの実装が佳境ではありましたが,プログラマーに無理を言って対応してもらい,なんとか発売1か月後にはみなさまの手元に「ズーム機能」をお届けすることができました。
4Gamer:
ルカットした状態を1枚の写真のように保存できるルックブックは,ルカットの楽しみを発展させたものの1つであり,コーディネートの便利な保存方法でもあり,プレイヤーにいくつもメリットがあるものだと感じています。これは,どういう経緯で実装されたのでしょうか。
滝田氏:
アップデートでの追加機能を考えたときに,「着替え状態を保存できる機能」は真っ先に必要だろうなと思い,スタッフたちと検討を開始しました。
検討を始めた当初はブックという形ではない単純なコーデ保存機能や,違う方向性の凝った見せ方のものも候補には挙がっていました。ただ,このゲームでは気分次第であっちこっちと誰かの服を1日に何度も着替えたりします。そこで,わざわざ保存して取っておきたいようなコーデってどういう意味のものなんだろう? と考えたときに,それは「普段より結構真面目に作ったお気に入りコーデ」だよな,って。
ただ可愛い,だけではなく奥にあるちょっとホンモノっぽいコンテンツ。誰でも手軽にそれっぽくなる,くらいの塩梅にするにはどういう表現が適当か。その結果「ルックブック」が見せ方として良いんじゃないか,となりました。
単に僕がルックブック好きで,お店でもらったり,ブランドから送ってくれたりするところからアイデアをもらった,というのもあるんですが(笑)。
4Gamer:
「ファッションドリーマー」の今後は,どうなっていきますか。
滝田氏:
今後もさまざまな新アイテムの追加や,期間限定フェアの復刻開催も行っていく予定ですので,どんな型紙や家具,ポーズなどが増えるか楽しみにしていてください。
加えて,遊びやすさの部分も手を入れていく予定です。もちろんさまざまな事情で実現が難しいこともありつつも,可能な限りみなさんが本作をもっとたのしんでいただけるようなゲームにしていければと思っています。
4Gamer:
最後に,今もイヴを楽しむプレイヤーと,これからイヴへと訪れるプレイヤーそれぞれに向けて一言をお願いできますか。
滝田氏:
まずは,今現在イヴを楽しんでいただいているプレイヤーのみなさま。
長く遊んでいただいて本当にありがとうございます。これからもたくさんの人と交流して,あなたのファッションをみんなに発信してもらえたらうれしいです。
そして,これからイヴへと訪れるプレイヤーのみなさま。
僕がファッションを好きになったのは,高校1年生のときだったと思います。当時,仲間内の1つ上にお洒落な友達がいて。彼と一緒に古着屋に遊びに行ったときにアドバイスをくれました。
「『自分が良い』って思ったものが大事。他人とか関係ない。『好きだ』って思ったものを買うのが一番いいんだよ」って優しく教えてもらって,心が軽くなったのを今でも覚えています。
ファッションドリーマーの世界ではあなたを否定する人はいません。みんな思い思いのファッションを楽しんでいます。そしてきっとあなたのファッションをほめてくれるはずです。お互いに影響を受けながら,あなたの好きなファッションをぜひ,楽しんでください。
4Gamer:
ありがとうございました。
「ファッションドリーマー」公式サイト
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