プレイレポート
[プレイレポ]ゲームギアのソニックシリーズも網羅。「ソニックオリジンズ・プラス」でハイスピードアクションの原点を味わおう
本稿では,新要素となる「プラス・コンテンツパック」の収録コンテンツに焦点を絞ってレポートしていこう。なお,今回はPlayStation 5版を使用しているため,操作に関する表記はDualSenseのものだ。
「ソニックオリジンズ」プレイレポート。遊びやすくアレンジされたソニックの原点4作品を,好きなキャラクターで遊びつくそう!
ソニックシリーズ生誕30周年の一環として,メガドライブの初期シリーズをリマスター化した「ソニックオリジンズ」が2022年6月23日に発売された。単なるリマスターにとどまらず,さまざまなプレイモードが用意され,ビギナーからコアなファンまで楽しめる,決定版といえるコンピレーションタイトルだ。
「ソニックオリジンズ・プラス」公式サイト
前作にあたる「ソニックオリジンズ」は,1991年から1994年にかけてメガドライブでリリースされた「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(以下,ソニック1),「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」(以下,ソニック2),「ソニックCD」,そして「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ」(以下,ソニック3&ナックルズ)を収録するコンピレーションタイトルだった。
16:9の画面サイズに最適化され,残機の概念をなくしてフリープレイができる「アニバーサリーモード」をはじめ,メガドライブ版のプレイフィールに準じた「クラシックモード」,ボスと連続で戦う「ボスラッシュ」などを用意。さらに,各タイトルのオープニングアニメーションを新規に追加し,幅広いゲーマーが楽しめるようになっている。
「プラス・コンテンツパック」を導入すると,それぞれのタイトルにプレイアブルキャラクター「エミー・ローズ」が追加される。「ソニックCD」でヒロイン的な存在として登場したエミーは,現在もソニックファミリーの紅一点として活躍する人気キャラクター。今秋発売予定の「ソニックスーパースターズ」でも,プレイアブルキャラクターの1人であることが明らかになっている。
もちろん,エミーは新たにドット絵で描き起こされている。彼女の特徴は,トレードマークであるハンマーを使った攻撃だ。ジャンプ中にもう一度ボタンを押すと,周囲にハンマーの攻撃が繰り出される。「ソニック3&ナックルズ」のW回転アタックのような感じで,とくにボス戦では活躍してくれそうだ。
また,同様に「ソニックCD」ではナックルズが使えるようになり,それに伴い,新たなルートも追加されている。
そして,追加要素の中でも見逃せないのが,ゲームギア関連のソニックシリーズを収録していることだ。海外専売タイトルを含む全12タイトルには,移植の機会が少ない貴重な作品も含まれている。また,一部のタイトルには2人プレイ用モードが搭載されているのも嬉しいところだ。
約30年前の携帯型ゲーム機用ソフトをモニターで遊ぶのはとても新鮮で,ゲームギアならではのPSGサウンドも実に味がある。いつでもセーブデータを保存できるので,当時はクリアできなかった人も,今ならエンディングを迎えられるかもしれない。
●「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(1991年12月28日発売)
メガドライブの「ソニック1」と同年に発売されたゲームギア版。リングを獲得してゴールまで走り,アクトの最後に待ち受けるDr.エッグマンと戦うルールは変わらないが,ステージ構成はハードに合わせたオリジナルのものになっている。サウンドを手がけているのは,なんと古代祐三氏だった。
●「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」(1992年11月21日発売)
メガドライブ版と同時発売となったゲームギア版「ソニック2」は,テイルスがDr.エッグマンに捕らわるオープニングから始まる。前作以上にオリジナル要素が強く,ソニックがトロッコやハンググライダーなどに乗って移動するシーンもある。前作と同じくスピンダッシュがなく,また落としたリングを回収するのが難しいという特徴があった。
●「ソニック&テイルス」(1993年11月19日発売)
ゲームギアオリジナルのソニック作品は,スピンダッシュが可能になり,アクションゲームとしての完成度が大幅に上がった。ソニックに加え,テイルスもプレイヤーキャラクターとして選べるようになり,立った状態での高速ダッシュ「ストライクダッシュ」が使えるソニックと,「ヘリテイル」で一定時間飛行できるテイルスで異なるルートの開拓を楽しめる。
●「ソニックドリフト」(1994年3月18日発売)
ソニック達がレーシングカーに乗って走るレースゲーム。勝敗を左右するテクニックは,もちろんドリフトだ。アクセルとブレーキを同時押ししてハンドルを切ると,ドリフト走行になる。コースは「ソニック1」のステージをモチーフにしており,ジャンプや無敵などの仕掛けがコース上に設置されている(※2人プレイ用モードあり)。
●「ソニック・スピンボール」(1994年9月17日発売 ※北米版発売日)
ソニックがボールになって,ピンボール台を飛び回るアクションゲーム。ゲームギア版は北米と欧州で発売された。ソニックはスピンアタックの状態でボールになっていて,方向キーで左右に軌道を変えられる。フリッパーが[×]ボタンと[○]ボタンにアサインされているため,操作には慣れが必要か。
●「ソニック&テイルス2」(1994年11月11日発売)
前作と同じく,ソニックまたはテイルスを選んでプレイするアクションゲーム。ナックルズに加えて,オリジナルの「ファング・ザ・スナイパー」がライバルキャラとして登場している。多彩な乗り物のギミックや3Dのスペシャルステージなど,メガドライブのシリーズとは違った魅力が詰まっている。
●「ソニックドリフト2」(1995年3月17日発売)
ソニックのレースゲーム第2弾は,ドリフトの感覚を継承しつつ,コース上のリングを入手して使用する「スペシャルパワー」が追加された。新たにファング,メタルソニック,ナックルズといったキャラクターも参戦。マシン性能の違いに加え,スペシャルパワーが異なるため,前作以上に対戦が楽しくなっている(※2人プレイ用モードあり)。
●「テイルスのスカイパトロール」(1995年4月28日発売)
テイルスを主人公に据えたアクションゲーム。半強制的にスクロールするステージをヘリテイルで進んでいくという,従来のシリーズ作品にはなかった独自のルールを設定している。テイルスはリングをぶら下げているが,これをギミックに引っかけると移動や攻撃が可能になる。
●「テイルスアドベンチャー」(1995年 9月22日発売)
こちらもテイルスが主人公のアクションゲームだが,ソニックと出会う前の物語が描かれる。ステージを走るのではなく,ボムなどのアイテムを使いこなして,ステージをじっくりと探索しながら進んでいく。潜水艇「シーテイル号」があれば,海中の移動も可能。パスワードによるコンティニュー機能を搭載していた。
●ソニックラビリンス(1995年11月17日発売)
Dr.エッグマンによって走ることを封じられてしまったソニックが,スピンダッシュでクォータービューのステージを転がり,制限時間内に3つのカギを取ってゴールを目指していく。ダッシュしたソニックはステージの壁や障害物にぶつかると跳ね返り,ピンボールやパターゴルフのようなアクションゲームだ。
●Gソニック(1996年12月13日)
ゲームギア最後のソニックにして,最後のゲームソフト。ダブルジャンプができるソニック,滑空と壁登りができるナックルズのどちらかを選んでステージを攻略していく。ソニックらしいスピード感のある王道のアクションゲームだ。ゲーム機が次世代へと移り変わる背景を反映してか,グラフィックスが3DCGのテイストで描かれているのが特徴だ。
●ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン(1993年12月発売 ※北米版発売日)
北米や欧州向けに発売された初代「ぷよぷよ」のゲームギア版。キャラクターがDr. RobotnikことDr.エッグマンのロボットになっている。画面上から降ってくるビーンズ(ぷよ)を4つ並べて消していくルールはおなじみのものだ。対戦モードや「なぞぷよ」に相当する「PAZZLE MODE」も用意されていた(※2人プレイ用モードあり)。
ゲームのボリュームはもちろん,資料的な価値も大きく上がった「ソニックオリジンズ・プラス」。コンテンツの追加だけでなく,前作の発売以降に寄せられたフィードバックをもとに,一部の機能が改善されているとのことなので,全体の完成度も高まっている。
今秋の発売が予定されている「ソニックスーパースターズ」では,シリーズ当初から続くサイドビューのハイスピードアクションがフィーチャーされているが,その原点となるシリーズ作品をあらためて振り返るには絶好の機会だろう。
「ソニックオリジンズ・プラス」公式サイト
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