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「モンスターハンターワイルズ」での狩りは新たな領域へ。シームレスに続く狩猟,変化する環境,武器交換など,新情報満載のプレゼンを紹介
[インタビュー]「モンスターハンターワイルズ」は新世代機の最高峰を目指す。さまざまな疑問に開発スタッフが答えた
「モンスターハンターワイルズ」では,狩りのシームレス化をはじめ,季節や天候が移り変わる環境を利用する狩猟,狩猟中にその場でできる武器交換など,新たな試みがなされている。本作を手がける辻本良三氏,徳田優也氏,藤岡 要氏への合同インタビューが行われたので,その内容をお伝えしていこう。
「オープンなフィールドを気ままに彷徨いながら狩りを楽しめる」「天候や環境が変化するなか,それらを利用して狩りを有利にする」といった新要素について解説を加えたもので,実際のゲームプレイ映像を介して,内容が届けられた。本稿ではその模様をレポートしていく。なお,当日のプレゼン映像の提供はなかったので,本稿で使用する画像は,過去の発表情報やプロモーション映像内のものを使用している点に留意してほしい。
シームレスに続けられる狩猟,変化する環境,武器交換など……狩りは新たな領域へ
死力を尽くして巨大なモンスターを狩る「モンスターハンター」シリーズ,その最新作が「モンスターハンターワイルズ」だ。2025年の発売が予定されており,現時点でアナウンスされている対応機種はPC(Steam),PlayStation5,Xbox Series X|Sとなっている。
これまで2本のプロモーション映像とデベロッパーメッセージが公開されてきたが,今回メディア向けに公開されたプレゼン映像は,これまでのプロモーション映像とは違い,UIも表示されたうえで実際にプレイした流れを字幕で解説するというもので,新情報が満載だった。
プレゼン映像から分かった新情報から印象的なものをまとめると以下になる。
(1)広大なフィールドには無数のモンスターたちがおり,攻撃することでクエストが発生
(2)クエスト達成後,帰還することなくシームレスに狩りや探索を続けられる
(3)「異常気象」や「命溢れる環境」など,天候や環境が刻々と変化する
(4)フィールドでは落石を始めとするさまざまなイベントがあり,マップから発生位置と時間を確認できる
(5)フィールド上に村があり,住人たちは時間や環境に応じて行動する
(6)村では草食モンスターを家畜化でき,毛や乳を手に入れられる
(7)村の住人たちとトレードをし,食材などを入手できる
(8)フィールドではオトモアイルーと「編纂者」がともに行動する
(9)常用動物「セクレト」はいつでも呼び出せ,目的地への自動運行も備える
(10)セクレト搭乗中も採取ができ,「フックスリンガー」である程度遠いアイテムも入手できる
(11)フックスリンガーは,高所の岩を落とすなどフィールドギミックの発動にも使える
(12)「救難信号」でほかのプレイヤーを呼べるが,NPCを呼ぶこともでき,1人でも疑似的にマルチプレイを楽しめる
(13)ハンターは2種の武器を装備でき,セクレト搭乗中に切り替えられる。太刀+双剣のように,近接武器どうしの組み合わせも可能
プレゼン映像の流れを解説していこう。なお,映像は録画や録音ができず,その場限り1回の上映だったため,細かな点で相違があるかもしれないことはあらかじめ了承いただきたい。
映像はフィールド「隔ての砂原」での狩りを収録したもので。隔ての砂原は過去作のフィールドよりも遥かに広大で「クナファ村」という村も存在している。村人は時間や環境に応じて行動しているようで,“砂嵐が近いのでこれに備える姿”が見られた。
村人とは会話だけでなく交易もでき,ハンターは村の名産品(?)であるチーズを入手していた。本作ではフィールドのどこでも料理ができ,早速手に入れたチーズと肉を組み合わせた料理をこしらえ,ステータスアップの効果を得ていた。
フィールドは崖など高低差もあるが,セクレトに乗っていればスムーズに移動できる。あちこちにある「候補地」には「簡易キャンプ」を設置でき,ファストトラベルや携行する武器の交換ができるようだ。
隔ての砂原にはあちこちにモンスターがいて,ハンターが攻撃を仕掛けることでクエストが発生するようで,今回は闢獣(へきじゅう)ドシャグマの群れを率いるリーダーを攻撃し,ドシャグマ狩猟のクエストに突入していた。
ハンターはドシャグマの群れに追われるが,道中で沙海竜(さかいりゅう)バーラハーラが起こした流砂へとおびき寄せ,ドシャグマのリーダーとその仲間を分断することに成功し,リーダーを単独狩猟できる状態に持ち込んでいた(作中にはモンスターを別エリアに誘導できるアイテムも存在するという)。
その狩りの最中,隔ての砂原には砂嵐が到来し,周囲が暗闇に包まれる。砂嵐時に発生する雷属性の虫を使えば罠を作れるようで,モンスター同士の縄張り争いも含めた環境を利用した狩りをすることが重要となりそうだ。
狩りの最中でもセクレトは自由に呼び出せるようだ。騎乗状態からの攻撃や,セクレトに乗っての間合い調整など「モンスターハンターライズ」に登場したオトモガルクに近い運用ができるだろう。
騎乗したままフックスリンガーを使い,高台の岩を落としてドシャグマにぶつけるシーンもあり,変化に富んだスピーディなアクションを楽しめそうな印象だ。既報の通りセクレトには武器を格納する「武器鞄」が備え付けられている。今回の映像では騎乗中に大剣とヘビィボウガンを一瞬で交換しており,状況に応じた武器変更も重要になりそう。
なお,携行する武器はフィールド上の簡易キャンプで変更できる。映像後半では太刀+双剣という組み合わせも見られ,近接系1種+遠距離系1種という制限があるわけでもない模様だ。
モンスターの背中につかまる「乗り」も健在だった。セクレトで疾走しつつドシャグマに接近,そのまま背中へと飛び移り,つかまった状態からボウガンを撃ち込んだり,太刀の「気刃斬り」らしき連撃を叩き込んだりするシーンを確認できた。
攻撃を当てた箇所には赤く光る「傷」が付き,これが急所になる。「集中モード」を使えば狙いを定めて攻撃でき,急所を狙うと特殊な連係へ移行できるという。
映像では大剣と太刀,ボウガンを使っていたが,大剣は従来作通りに重い一撃とガードが可能で,太刀は踏み込んでの斬り付けや突き,気刃切りらしき連撃を確認できた。
本作では従来の14種の武器がすべて登場し,新アクションも追加されるという。映像では新アクションのような攻撃も見られ,大剣は“相手の攻撃に大剣をぶつけて弾く技”も披露していた。集中モードも含め,アクション要素は拡充されており,続報にも期待したいところだ。
狩りの途中では救難信号を打ち上げることで,仲間のハンターを呼びだせる。いわゆるマルチプレイだが,このときNPCを呼ぶこともでき,1人でも疑似的なマルチプレイが楽しめるという。
ドシャグマの狩猟は,巣で寝ているところを爆弾で爆破して見事完遂。荒れ狂っていた砂嵐も去って「豊かな命に溢れる環境」となり,渡り鳥がやってくるなど様子も一変したところで映像は終了となった。このままシームレスにプレイは続き,フィールドを探索したり,新たな狩りの獲物を探したりできるという。
季節(環境)が変化するというフィーチャーは「モンスターハンター2」にも存在したが,ハンターがフィールドにいる状態でダイナミックかつ短いスパンで環境が変化するというのが本作の特徴であるようだ。
季節の変化は「モンスターハンター2」,フィールドを気ままに探索できるシステムは「モンスターハンター3」の「モガの森」,木の実や石を弾丸にする特殊装備は「モンスターハンターワールド」の「スリンガー」,狩りのパートナーとなる騎乗動物は「モンスターハンターライズ」の「オトモガルク」……というように,歴代作で印象的だったシステムが洗練された形で組み込まれているようにも感じられる。2025年の発売がより楽しみに感じられるプレゼンとなった。
「モンスターハンターワイルズ」公式サイト
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