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「F1 24」で久しぶりにF1に触れると,さまざまな変化に驚きだらけ。1グランプリで2レース,タイヤ交換は2秒?
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印刷2024/06/17 08:00

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「F1 24」で久しぶりにF1に触れると,さまざまな変化に驚きだらけ。1グランプリで2レース,タイヤ交換は2秒?

 自動車レースの最高峰,F1世界選手権の人気が,ここ数年高まっている。ドライバーやチームスタッフの姿を追うNetflixのドキュメンタリー番組「Formula 1: 栄光のグランプリ」がアメリカで大ヒットして,レースの視聴率も急増。伝説的なドライバーであるアイルトン・セナ選手を描くドラマの配信も決定し,ブラッド・ピットさん主演のF1映画も制作中とか。

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 日本でも,角田裕毅選手の活躍などで人気は上昇傾向にあるようで,4月に行われた日本GP(グランプリ)の観客数は,過去最高の22万人超を記録した。

 セナ選手が走っていた1990年代前半には日本で空前のF1ブームが起こっていて,筆者も深夜のF1中継を毎戦のようにチェックしていた。その熱もいつからか下がってしまい,レース結果だけをネットで知るくらいになっていたのだが,再び熱が高まってきて現在のF1を知るようになると,かつてとのさまざまな違いに驚き,浦島太郎のような気分に。

 そして,6月1日にリリースされた「F1 24」PC / PS5 / PS4 / Xbox Series X|S / Xbox One)をプレイしたところ,そういった要素がゲーム内に細かく再現されていて,また驚くことになった。

 そこで本稿では,かつてF1をよく見ていたが最近はごぶさたの人や,新たにF1への興味を持った人に向けて,「F1 24」を通して現在のF1がどんなものになっているのかを紹介しよう。


約9か月で24戦を走る過密スケジュール


 1990年代のF1世界選手権は16のGPで行われていたが,2024年シーズンは3月2日のバーレーンGPから,12月8日のアブダビGPまでの全24戦。もちろん「F1 24」のキャリアモードでも24のサーキットを走ることになる。それなりの難度設定で挑むなら,24のコースレイアウトをしっかりと覚える必要があるわけだ。

 かつての開催地はヨーロッパが中心だったが,最近はF1人気が高まっているアメリカや中東での開催が目立つ。2024年シーズンはアメリカで3戦(マイアミGP,アメリカGP,ラスベガスGP),中東で4戦(バーレーン,サウジアラビア,カタール,アブダビ)が行われる一方,ドイツやフランスでは開催されない。かつてF1ゲームをやりこんだ人でも,“昔取った杵柄”で走れるサーキットはそう多くないかもしれない。

16レースや10レースで1シーズンを戦うこともできる。その場合は任意のGPを選択可能だ
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通常の決勝レースに加えて短距離レースも


 2024年シーズンの24GP中,6GPでは通常の決勝レースに加えてスプリントレースが行われる。通常の決勝レースの約3分の1,100kmほどの距離で行われるが,上位にはポイントも付与される。つまり,全24GPとは言っても,ポイントをめぐって争うレースは30もあるというわけだ。

通常のGPでは3回あるフリープラクティスが1回になり,スプリントレースの予選と決勝が行われる
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コックピットに謎のパーツが


 F1マシンの形状は技術の進化やレギュレーションの変更により常に変化し続けているが,ここ10年ほどの間での最も大きな見た目の変化としては,コックピットを取り囲むようなリング状のパーツ「Halo」の登場が挙げられる。これはマシン同士の接触事故や,走行中に前方から飛んでくるパーツなどからドライバーの頭部(ヘルメット)を守るものだ。

 支柱がドライバーの正面に取り付けられているので,「邪魔なのでは?」などと思ってしまうが,ドライバーたちはあまり気にならないようだ。「F1 24」のコックピット視点ではしっかりと支柱が再現されているので,ぜひ体験してほしい。

前方を走るマシンが完全に支柱の影に隠れるようなことはないが,視界の狭さや圧迫感はかなりのもの。道が狭く,コースの先も見通せないモナコのような市街地コースではなおさらだ
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1レース中2種のタイヤ使用義務あり


 かつてのF1には複数のタイヤメーカーが参戦し,激しい競争を繰り広げていたが,現在は1社がFIA(国際自動車連盟)と独占供給契約を結ぶ形になっている(2024年はピレリが提供)。

 タイヤの使い方にもルールが設けられており,1つのGP(スプリントレースがない場合)で1チームに供給されるドライコンディション用のタイヤは,ハードが2セット,ミディアムが3セット,ソフトが8セット。そのうちハードとミディアムの1セットずつは決勝レース専用で,ほかのセッションでは使用できない。ソフトの1セットも予選のQ3セッション専用となっている。

 そして決勝レースでは,ハードとミディアム,ミディアムとソフトといったように,最低2種類のタイヤを使う義務がある。つまり,かつてのF1で見られたタイヤ無交換作戦は不可能なうえ,違う種類のタイヤで走っても速いマシンやドライバーが求められるわけだ。

 「F1 24」でも,どのセッションでどのタイヤを使うかをプレイヤーが選択可能で,使うタイヤによって決勝レースの戦略も変わってくる。

タイヤに描かれているロゴの色で種類が判別できる。ソフトは赤,ミディアムは黄色,ハードは白だ
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タイヤ交換は約2秒で完了


 決勝レース中に最低2種類のタイヤを使う必要があるので,当然ながらタイヤ交換作業も必須。そのスピードが順位を分けることもある。
 1990年代前半のF1ブームの頃は,6秒を切ったらかなり早いほうで,1994年からピットストップ時に給油も行うようになったため(2010年シーズンから禁止),作業時間はさらに長くなったが,現在のタイヤ交換は2秒台が標準。3秒かかると「遅い」と言われてしまうことも。

 「F1 24」では,さすがにプレイヤー(ドライバー)がタイヤ交換作業を行うことはないが,ピットインの際に最適なタイミングでボタンを押し,所定の位置にピッタリ止めることが作業時間の短縮につながる。




パーツ交換に制限あり


 マシン開発にお金をかければかけるほど有利になるモータースポーツ。なかでも最新の技術が用いられるF1マシンの開発費用は莫大になものになるため,2021年からチームに予算制限が課されている。といっても,2024年の上限は1億3500万ドル(約212億円)という額だが……。

 予算だけでなく,パワーユニットやギアボックスといったパーツにも,1シーズンで使用できる数に制限が設けられており,超過した場合はペナルティが与えられるので,次々と新しいものに交換することはできない。

 「F1 24」のキャリアモードにはチーム予算の要素こそないが,パーツの制限ルールはしっかりと再現されているので,シーズン全体を見据えて,いつ新しいパーツを導入するかの判断が重要になる。
 
乱暴な走りをしていると,パーツが消耗しやすい。速いだけでなく,マシンに優しい走りも必要だ
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ウイングの角度を変えて追い抜きをかける


 モータースポーツに限らず,レースの華と言えば追い抜きだが,現在のF1は,先行する車が発生させる乱気流や,コースレイアウトいったさまざまな要因により,コース上での追い抜きが非常に難しくなっている。マシントラブルやアクシデントが絡まない順位変動の多くは,ピットイン戦略によるものだ。F1の運営側もこの問題を重く見ており,コース上での追い抜きが生まれるような施策を行っている。

 その1つが,リアウイングの角度を変えて空気抵抗を軽減し,追い抜きしやすくするシステム「DRS」(Drag Reduction System)。かつてと同様に,現在のルールでもウイングは固定されていなければならないのだが,DRSは例外となっている。
 ただし,DRSはどこでも使えるわけでなく,サーキットで指定された2〜3区間のみで,さらに,決勝レース中の使用は先行車とのタイム差が1秒以内という条件がつく(使用可能区間の前にDRS検知ポイントがある)。

 もちろん「F1 24」ではDRSも再現されている。自動でオンになる設定も可能だが,よりリアルなドライビングを味わいたいなら,自分でボタンを押したいところだ。

ゲームでは,DRSゾーンまでの距離が表示される。先行車の動きを確認しつつステアリングを操作し,DRSゾーンに入るタイミングを図ってボタンを押す。現代のF1ドライバーは本当に忙しい
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チャンピオンドライバーはあの人の子供


 2021年シーズンから3年連続でドライバーズチャンピオンとなり,今シーズンもポイントランキングのトップを走るマックス・フェルスタッペン選手は,1994年から2003年までF1を走っていたヨス・フェルスタッペン選手の息子さん。フェラーリで走るカルロス・サインツjr選手の父親は,かつて世界ラリー選手権を制した名ドライバーだ。F1の歴代最多タイである7回のドライバーズチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハ選手の息子,ミック・シューマッハ選手も,2022年までF1を走っており,今シーズンはメルセデスチームのリザーブドライバーを務めている。

 といったように,現在のF1では2世ドライバーが活躍中。かつてのファンであれば「あいつの子かー」と感慨深く楽しめるかもしれない。

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 「でも,今のドライバーよりセナやシューマッハのほうが速いはずだ!」などと思っている人は,かつてのチャンピオンをはじめとした「アイコンドライバー」でキャリアモードに挑んで,現役ドライバーを蹴散らしてほしい。

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