プレイレポート
[プレイレポ]Supercellの新作モバイルゲーム「スクワッド・バスターズ」の中毒性が高すぎる! プレイする手が止まらないその魅力を伝えたい
配信開始から約3か月が経過した本作だが,ちょっとした隙間時間に起動しては,ついつい「あと1戦」を繰り返してしまうくらいに筆者がハマっているタイトルである。1試合は短いのに,気がつけば1時間近くプレイしていることも珍しくないほどで,トータルのプレイ時間はけっこうなものになってしまった。
では,なぜここまでハマってしまったのか。それは「運と実力のバランスが絶妙」だからにほかならない。1プレイごとに経験を積んでうまくなっているはずだが,ランダム性によって毎回同じ戦略が通用するわけではない。プレイのたびに展開が異なるので何度も何度も試行錯誤をしてしまう中毒性があるのだ。
今回は,実際のプレイ体験を通じて感じた本作の魅力や特徴,そして気になった点などを紹介しよう。そして,なぜこれほどまでに中毒性が高いのか,その理由に迫りたい。
運と戦略が交錯する戦場! 基本的なゲームシステムを紹介
「スクワッド・バスターズ」の基本的なゲームシステムは,一見シンプルでありながら,実際にプレイしてみると奥が深いことが分かる。
基本的には,左親指で移動,右親指でダッシュや宝箱から出るキャラクターの選択を行い,この2本の親指だけで,ほぼすべての操作がこなせる。かと言って,それでゲームが単純だ,ということはない。本作の真髄は「静と動」のバランスにあり,それが奥深さを作り出している。
攻撃するためには,キャラクターを静止させる必要がある。そのため,敵に接近する際は素早く動き回り,攻撃のタイミングを見計らってしっかり静止して攻撃を仕掛ける。攻撃している(立ち止まっている)敵を見つけたら,その隙を突いて一気に攻め込むといった,「静と動」の切り替えが戦略的な駆け引きを生み出しているのだ。
ゲーム開始時,プレイヤーは3つ表示されるキャラクターから1つを選んでゲームのフィールドへと降り立つ。
そのキャラクター達は過去のSupercell作品に登場したものが多い。例えば「クラッシュオブクラン」や「クラッシュロワイヤル」から登場している「バーバリアン」や,「ブロウルスターズ」から参戦した「コルト」,「Boom Beach」から参戦した「ヘビー」など,それぞれの作品のプレイヤーであればお馴染みの面々だ。
ちなみに,本作のビジュアルスタイルは,Supercellらしいカジュアルでポップな雰囲気になっている。もともと過去作のキャラクターも頭身が低めで,カジュアルな見た目をしていたこともあり,「スクワッド・バスターズ」の世界観に違和感なく溶け込んでいる。
これらのキャラクターはそれぞれが異なる特徴を持っている。「バーバリアン」はHPがそこそこ,攻撃力もほどほどというスタンダードな近接職業で,敵に近づき攻撃をしながら,多少のダメージを受けても耐えられる程度の性能である。
一方で「コルト」はハンドガンを持った遠距離攻撃をメインとして戦うキャラクターだ。遠距離から攻撃できるうえに,攻撃力が高い。ただし,HPが少なく,敵に近づかれて攻撃されると少し辛い部分がある。
ほかにもフィールド上に出現する木を切ってアイテムを得られる「グレッグ」というキャラクターもいる。グレッグは攻撃力などはイマイチで戦闘には向いていないが,木を切ることで多くのゴールドなどを入手できる。初手でこういったキャラクターを使い,リソースを充実させてから押し切るという戦い方も考えられる。
つまり,最初のキャラクターに何が登場するのか,どれを選択するのかによって,すでに序盤の動き方が変わってくるわけだ。
さらに,当然のことだがキャラクターの特性が戦略面に影響を与える。近接攻撃型のキャラクターで構成されたスクワッドであれば接近戦を意識したいが,遠距離攻撃型のキャラクターで攻撃するなら,離れたところから攻撃を当てつつ,近づかれたら距離を取るというヒット&アウェイを考えるだろう。
プレイヤーが降り立ったフィールドには,雑魚からボスまで,強さや種類が異なる多数のモンスターが登場し,フィールドの中心部に行くほど敵が強くなる傾向にある。
これらのモンスターを倒すとコインとエメラルドという2種類のアイテムがドロップする。コインは宝箱を開けるために使用でき,宝箱の中からは新たなキャラクターが出現する。このときもランダムに3体から1体を選択することになるのだが,これらのキャラクターを組み合わせて,自分だけのスクワッド(チーム)を作り上げていくわけだ。
そして,最終的な順位はエメラルドの所持量で決まる。これらを集めるために,自分だけのスクワッド(チーム)を強化し,中心部に出現するさらに強いモンスターと戦って多くのコインやエメラルドを集めていく,というのが本作の基本的なルールになるわけだ。
だが,中心部に集まるのはほかのプレイヤーも同じである。そして,ほかのプレイヤーを倒すとエメラルドを入手(奪取)できる。さらに,ゲーム終盤になるとマップの中央付近にあるエメラルドの山からエメラルドが放出される。必然的にそれを狙うプレイヤーとの遭遇率も高くなるわけだ。状況によっては,ほかのプレイヤーからエメラルド奪取を狙うか,避け続けるかという冷静な判断が必要になるだろう。
序盤はコインを集めて宝箱を開けていくのが基本だ |
終盤になると,マップ中央で多くのエメラルドが入手できる。自然とほかのプレイヤーが集まってくるため,ここから激戦が始まることも多い |
また,マップもルールもランダムで決まるため,その組み合せによって毎回プレイ状況が大きく変化する。
この「ルール」にはメリットが強いもの,デメリットが強いもの,戦い方が根本的に変化するようなものなどがある。例えば,フィールドにさまざまなアイテムがばら撒かれるルールであれば,敵を倒すよりもアイテムを拾ったほうが有利になるかもしれない。逆にすべてのキャラクターが弱体化するルールもあり,戦闘が強いキャラクター前提の立ち回りをしていると不利な状況に陥ってしまうこともある。このシステムにより,「いつも同じ」という単調さが減り,新鮮な気持ちで毎回プレイできるのだ。
このように,「スクワッド・バスターズ」は基本的なシステムこそシンプルだが,そこから生まれる戦略性とプレイするたびに変化するゲーム展開が,プレイヤーを夢中にさせるのだ。
運と実力が入り交じり,刻々と変化するゲーム展開が魅力
「スクワッド・バスターズ」の最大の魅力は,短時間のプレイでありながら,ゲームプレイ序盤から終盤にかけて刻々と変化する展開にある。
ゲーム開始直後は,1体のキャラクターだけを操作してモンスター討伐や宝箱の収集に奔走することになる。この時点では,ほかのプレイヤーと出会っても小競り合いをするくらいのものだ。しかし,時間が経つにつれてスクワッドのキャラクターが増えて,プレイヤーごとのスクワッドの個性が徐々に形成されていく。
中盤に差し掛かると,プレイヤー同士の小規模な戦闘が頻発するようになる。先に説明したようにスクワッド同士の戦闘に勝てれば,そのプレイヤーが持っていたエメラルドが入手できるからだ。ただ,プレイヤー同士の戦闘はハイリスクハイリターンであり,アグレッシブにほかのスクワッドとぶつかるプレイヤーもいれば,逃げ腰なプレイヤーもいる。勝利してエメラルドを手にしたとしても,戦闘で満身創痍のところにほかのスクワッドが漁夫の利を狙ってぶつかってくることもあり,そうした駆け引きもまた面白い。
終盤になると,さらに状況が一変する。マップ中央から大量のエメラルドが放出されて,それをめぐる大規模な乱戦が勃発する。このタイミングこそが,序盤から培ってきたスクワッドの力を存分に発揮する瞬間になるのだ。
5位以内で勝利! 挫折しにくい独自システム
注目すべきは,1位を目指すだけでなくて良いことだ。プレイには10人のプレイヤーが参加するのだが,5位以内に入れば「勝利」とみなされる。本作では連勝していくと,戦闘終了後の報酬が豪華になっていくのだが,もし連続で1位を取ることが必要だったなら,さすがに心が折れてしまうだろう。
しかし,5位までに入ればいいとなると,あえて1位を狙わずに終盤は戦いを避けて順位を維持することに集中するといった戦い方もできる。そういった柔軟な立ち回りができるのが本作の面白さの1つだ。
短時間のゲームプレイでも深い戦略性を堪能したい人におススメしたい作品だ
「スクワッド・バスターズ」は短時間のプレイの中に,刻々と変化する状況の判断と,それに応じた戦略の組み立てという奥深さが詰まっている。運の要素も適度に含まれているためラフに楽しめ,プレイするたびに展開が変わるため,リプレイ性の高さにもつながっている。
そうしてプレイを重ねることで,キャラクターの特性を理解し,マップの特徴を把握し,状況に応じた最適な判断を下せるようになる。運にも左右されるので完全な実力勝負でもない。実際のプレイで,中毒性の源泉となっているのは,そんな「運と実力のバランスが絶妙さ」だとしっかり感じられた。
シンプルな操作性,ポップなビジュアル,絶妙なバランス調整により,ヘビーゲーマーからカジュアルプレイヤーまで幅広い層のプレイヤーを魅了するであろう本作。隙間時間で気軽に遊べる本作の設計は,戦略性の高いゲームをやりたいが,忙しい日々でなかなか腰を据えて遊べないプレイヤーに,とくにオススメできる作品だ。
「スクワッド・バスターズ」公式サイト
「スクワッド・バスターズ」ダウンロードページ
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