プレイレポート
[プレイレポ]新作チームシューター「FragPunk」は,独特のカードシステムがヒーローとプレイヤーの個性を際立たせる!
FPSに関する知識を持つ,経験豊かなメンバーが集まったBad Guitarが開発を進める本作は,1試合がとても短いスピーディーな展開と,特別な効果を持つカードシステムが特徴となっている。
アメリカ・ロサンゼルスで開催されているイベント「Summer Game Fest 2024 Play Days」にて,そんな本作を試遊する機会を得た。クリエイティブディレクター兼プロデューサーのXin Chang氏の説明を受けながらどのようなゲームかを確認してきたので,本稿でその内容をお届けしよう。
本作には,プレイヤーの分身となる10人のヒーローが用意されている。遺伝子強化された「ランサー」と呼ばれる存在である彼らは,それぞれヒールポイントや電撃罠の設置,ダッシュといった固有の能力があり,それがバトル時に個性を与えるものとなっている。
メインウェポンは銃で,プライマリ/セカンダリあわせて15種類。ショットガンやアサルトライフル,スナイパーライフルなど,このあたりはこういったシューターの定番といったところだ。
バトルに挑む前に,ヒーローと武器とともに,もうひとつ選択するものがある。それが,本作独自のシステム「Shard Card」(シャード カード)だ。
これは,バトル中にアクティブにするとカードに書かれた効果が発動するというもの。分かりやすいものだと,HPや攻撃力がアップしたり,弾が着弾時に爆発したりといった感じだが,さらに地形に特定の効果を発生させるものや,敵味方の攻守の状況をガラッと一変させるような影響を与えるカードもあるという。
なんとその種類は70を超えるそうで,試遊ではお目にかかれなかったが,頭が大きくなってヘッドショットを受けやすくなる,というものもあるとのこと。その絵を想像すると……的が大きくなってもその見た目のインパクトに気圧されて(または笑って)外してしまうかもしれない。
1ラウンドは2分半で,実際にプレイするとそれ以上に早く終わるような印象を受けるくらいスピーディーだ。筆者が下手すぎて,すぐにやられてしまうからというのもあるが……それはそれとして,矢継ぎ早に次のラウンドがやってくる。
カードはラウンドごとに入れ替わるので,ラウンドが巡るたび,プレイヤー自身はもちろん味方や敵の戦い方も変化する。つまり同じような戦いが続くことが起きにくくなるということで,これはやめどきを失いそうだ。
このように,マッチ中にルールが変わっていくこと,ハイテンポでラウンドが進むことが特徴の本作だが,そもそもなぜ1ラウンドをここまで短くしたか聞いてみると,まさにこの“毎回状況が変わるバトル”をたくさん楽しんでほしいという考えがあったからだそうだ。
おすすめのバトルスタイルについても聞くと,これもとにかくヒーローと武器とカードの組み合わせでガラリと変わるものなので,「プレイヤー自身でいろいろ試して,独自の戦い方を見つけることを楽しんでほしい」ということだった。
ゲームのスクリーンショットやイメージカットをみると分かるが,ビジュアルにもそうとうのこだわりをもっているようだ。賑やかなビジュアルは,さらにゲームのスピード感やテンションを高めていると感じる。
基本プレイは無料で,リリース時期は2025年内を予定。またリリース前にはユーザーテストも行う予定とのこと。マルチプレイのシューターで新たな刺激を求めている人は,本作の今後の展開に注目しておこう。