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タワーディフェンスとサバイバーのハイブリッド! 「Achilles: Survivor」試遊レポート[TGS2024]
本作はポーランドのデベロッパDark Point Gamesが鋭意制作中の作品で,そのため撮影した画面写真はすべて開発中のものとなる。
「Achilles: Survivor」公式サイト
「Achilles: Survivor」は,Dark Point Gamesが2023年にリリースしたソウルライクゲーム「Achilles: Legends Untold」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)と同じ世界観を持つ作品で,ゲームジャンルが変わった続編にあたる。前作は,ポーランドで開催されたゲームイベント「Poznan Game Arena」に出展された際,「ボスを倒せたら豪華賞品をプレゼント」という企画が行われたくらいにはソウルライクなゲームだが,本作はもっとカジュアルな,いわゆるサバイバー系のゲームとなる。
サバイバー系のゲームといっても,「20 Minutes Till Dawn」のように,基本的にはプレイヤーがエイムして攻撃するタイプと,おなじみ「Vampire Survivors」のように自動攻撃をするタイプがあるが,本作は後者に属する。
また,「生き残る」ルールにも「一定時間生き残る」というデザイン(こちらが主流)や,「敵を一定数倒すとボスが登場し,そのボスを倒すとクリア」といったデザインなど,さまざまなバリエーションがあるが,本作はスタンダードに「一定時間生き残る」ことが勝利条件となる。
最大の特徴は,サバイバー系のゲームデザインにタワーディフェンスの要素を組み込んでいることだろう。
本作のステージには,防御施設(タワー)を建設できるポイントがいくつも設定されている。そのポイントに接触すると,リソースを消費してタワーを建設でき,それによってゲームを有利に進められる,という趣向だ。
まだ制作中なので,建設できるタワーの数や種類は未定とのことだが,大きく分けて,敵を攻撃するタワー,主人公をサポートするタワー,それ以外の特殊な機能を持つタワーの3種類があるようだ。タワー建設候補地に,どのタワーを建てられるかはランダム性がからんでくるが(おなじみの3〜4択),キャラクターの能力やプレイスタイルに沿って戦略を組み立てていくとよさそうだ。
タワーには耐久力があり,敵の攻撃で破壊されてしまうため,定期的に出現する中ボスやステージ最後に登場する大ボスなどに対し,「タワーの裏にこもって棒立ちしていれば勝てる」というゲームプランを実現するのは難しいかもしれない。
試遊したバージョンには3種類のプレイアブルキャラクターが用意されていたが,キャラクターはプレイに従ってアンロックされていく。ステージは現状でも数が多く,やりこみ要素には事欠かない模様だ。ステージもクリアすることで次のステージがアンロックされる仕組みになっている。
3DゲームなのでPCの負荷が気になるところだが,Steamのストアページを見る限り,CPUはCore i3の第8世代,GPUはGTX1050と,そこまで要求スペックが高いゲームではないようだ。ゲームの難度も「前作のような高難度ではなく,あくまでカジュアル」とのことで,アクションゲームが苦手なゲーマーでもプレイしやいだろう。
Steam Deckにも対応予定であり,カジュアルに楽しむタイプのゲームにとってはうれしい話だ。
今年10月の「Steam Nextフェス」でアーリーアクセス版の公開が始まり,それ以降は,コミュニティの意見に基づいてゲームをブラッシュアップしていく予定とのこと。ストラテジー要素を持つサバイバー系のゲームが気になる読者は,ぜひ参加してほしい。また,ソウルライクゲームに飢えている読者,あるいは古代ギリシアを舞台にしたハクスラを待ちわびている一部のゲーマーは,これを機会に前作「Achilles: Legends Untold」をチェックするのも面白いだろう。
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