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[E3 2017]西川善司の3DGE:Xbox One Xの外観と内部構造を見て分かったこと
この会場では,Xbox One Xの本体をじっくりと確認できたほか,
なお,Xbox One Xの詳細な解説は,掲載済みの筆者によるレポート記事を参照してもらいたい。
[E3 2017]西川善司の3DGE:Xbox One XはPS4 Proと何が違うのか
写真で見るXbox One X
会場で人だかりが絶えなかったXbox One Xの実機展示コーナーだが,実のところ,直接手で触れることはできず,一部の展示はモックアップだった。とはいえ,サイズやインタフェース類を確認することはできた。また,ガラスケースの中ではあったものの,分解状態の展示もあり,なかなか興味深かった。
ここでは写真を中心にXbox One Xを紹介していこう。
Xbox Oneシリーズはゲームのサウンドも「Dolby Atmos」に対応する
さて,ここからは,イベントで明らかになったXbox Oneのサウンドに関する新情報をまとめてみよう。
2017年3月末に提供されたシステムアップデート(関連記事)で,Xbox OneとXbox One Sは,Blu-rayビデオ再生でサラウンドサウンド技術「Dolby Atmos」と「DTS:X」のオーディオトラックをビットストリーム出力できるようになった。これはXbox One Xでも同様だ。
さらに,すべてのXbox Oneシリーズは,リリース時期未定の次期システムアップデートで,ゲームのサウンドでもDolby Atmosを利用できるようになる。
現在のXbox Oneシリーズにおけるゲームサウンドは,5.1ch出力の「Dolby Digital」,7.1ch出力の「Dolby Digital Plus」や「Dolby TrueHD」といった,スピーカーを特定のポジションに配置した状態でサウンドを鳴らす仕組みを採用している。
たとえば,「右側やや前より」の音像は,右スピーカーには強めに,前方のセンタースピーカーには弱めに出力するようなミキシングを行う。ただ,このやり方だと,スピーカーの配置次第では,実際に出したい音像の定位からずれる場合がありうるのだ。
それに対して,より新しい技術であるDolby AtmosやDTS:Xでは,ホスト側で音像に3D座標を加えて出力すると,Dolby Atmos対応AVアンプが実際のスピーカー配置に合わせて音像の定位を計算し,視聴位置で適切に聞こえるように出力する。
つまり,どの位置のスピーカーでどれくらいの音量で鳴らすのかというサウンドレンダリング処理を,AVアンプ側に任せられるのだ。
言い方を変えると,Dolby AtmosやDTS:Xにおいては,固定配置のスピーカーからサウンドを出力するものではなく,再生する音像の位置や音量を指定するサウンドシステムとなっている。こうした仕組みはとくに「オブジェクトベースオーディオ」(※ 3Dポジショナルサウンドとも)と呼ばれており,PCの世界では,「Overwatch」や「Star Wars: Battlefront」といったタイトルが,Dolby Atmosに対応済みだ。
そして,据え置き型ゲーム機では初めて,Xbox OneシリーズがDolby Atmosに対応するというわけだ。
Dolby Atmosは,最大128個の音像を同時に任意の3D座標上で再生できる仕様となのだが,ホームシアターシステムの場合,最大24基の床置きスピーカーと最大10基の天井設置スピーカーで再生する仕組みとなっている。つまりDolby Atmosは,水平360度のサラウンドサウンドだけではなく,音像が上下方向に移動するサラウンド表現もできるようになっていて,よりゲームサウンドとの親和性が高いシステムになっているのだ。
現在市販されているAVアンプの上級機では,床置きスピーカーを9基,重低音のサブウーハー1基,天井設置スピーカーを4基の「9.1.4ch」システムが可能となっている。
現時点で明らかになっているXbox One用ゲームでは,「Gears of War 4」がXbox One X Enhanced対応アップデート(関連記事)でDolby Atmosに対応する予定であるほか,北米では2017年11月7日に発売予定のアクションゲーム「Crackdown 3」がDolby Atmos対応を謳っている。
なお,これらのタイトルが対応するのはDolby Atmosだけで,今のところDTS:Xに対応するのかは情報がない。
Dolby Atmosは,バーチャルサラウンド技術と組み合わせることで,Xbox Oneに接続したヘッドフォンでも楽しめる。いわば「バーチャルDolby Atmos」とも言ったところだが,これをXbox Oneで利用する場合,オブジェクトベースオーディオのレンダリングはXbox One側で行われるそうで,そのレンダリング技術の利用は有償となっている。北米では14.99ドル(税別)とのことだが,国内でこれがいくらになるのかは分からなかった。
Xbox公式Webサイト
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- 関連タイトル:
Xbox One本体
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