業界動向
Intel,新CEOとしてRobert Swan氏を選出。CFO兼暫定CEOの内部昇格に
従業員との関係が社内規定違反であるとして先のCEOであるBrian Krzanich(ブライアン・クルザニッチ)氏が2018年6月に辞任してから,Swan氏は,CFO兼暫定CEOとしてIntelを率いていた。当時のIntelは後任のCEO候補を社内外から選出するとしていたが,結果的としてそのままSwan氏に社を委ねることになったわけである。
Swan氏は,2016年にIntelのCFOに就任する以前は,ネットオークション企業eBayや投資会社のGeneral Atlantic,半導体製造装置のメーカーApplied Materialsといった企業のCFOや取締役を務めていた人物だ。Intelの生え抜きではない人物で,なおかつ財務の専門家が同社のCEOを務めるというのは,50年に渡る同社の歴史でも初めてのことである。
Swan氏は,同社の顧客と従業員にあてた声明で,PC中心からデータ中心企業へと進むうえでの技術革新の重要性を主張するとともに,業務執行の改善(※2018年に問題となったCPUの供給不足改善を意味すると思われる),Intelの文化を進化させていく必要性を訴えている。
これらは基本的に現行路線を踏襲するもので,少なくとも当面の間,Intelの方向性に大きな変化はなさそうである。
Intelによる当該プレスリリース(英語)
顧客と従業員にあてたSwan氏による声明(英語)
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