米国時間の2013年3月27日,任天堂の
水木 潔氏は,Game Developers Conference 2013で
「Miiverse Support your games」というセッションを行い,PCやスマートフォンの
Webブラウザとニンテンドー3DS向けに
「Miiverse」を開発中であることを明らかにした。リリース時期は,Webブラウザ版が4月末,ニンテンドー3DS版は未定となっている。
任天堂 システム開発本部 ネットワーク開発運用部 水木 潔氏
![画像集#003のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/003.jpg) |
Miiverseは,任天堂が現在Wii U向けに提供しているネットワークサービスだ。フレンドとメッセージをやりとりしたり,タイトルごとに作られたコミュニティで,ほかのプレイヤー達と攻略情報を交換したりといったことが可能となっており,これがWii U以外からでも利用できるようになるというわけである。Webブラウザ版とニンテンドー3DS版は,まずは基本的な機能のみが実装された状態でリリースされる予定だという。水木氏によれば,いずれはWii Uタイトルをプレイした感想がインターネット全体に広がっていくような形にしたいとのことだ。
ちなみに,Webブラウザ版とニンテンドー3DS版の開発背景には,任天堂社長の岩田 聡氏からの「Miiverseを見ていると夢中になって,気付くと寝る時間でゲームができない。外でも見られるようにしてほしい」という要望があったと明かし,社長肝いり(?)のプロジェクトであると述べていた。
スマートフォンのWebブラウザでMiiverseのメッセージをチェックする様子。縦長のディスプレイはMiiverseとの相性が良さそうだ
![画像集#004のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/004.jpg) |
水木氏は,Webブラウザ版のリリース時期が「もしかしたら5月にずれこむかも」と話していたが,いずれにせよあと1か月前後でのリリースになると思われる。任天堂の
公式サイトを見ると,スマートフォン向けにネイティブアプリ版のMiiverseも開発されているようなので,Wii Uユーザーはこちらも楽しみに待とう。
Miiverse開発の経緯を紹介するパートでは,初めて企画を目にした岩田氏が「共感ネットワーク(Empathy Network)ですね」という感想を漏らしたというエピソードが披露された。この「共感ネットワーク」は,開発におけるキーワードになったとのこと
![画像集#005のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/005.jpg) |
![画像集#006のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/006.jpg) |
Miiverseへの投稿は,Miiverse内からより,ゲームタイトルからのものが圧倒的に多いそうだ
![画像集#007のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/007.jpg) |
MiiverseのAPIに,コメントの送受信や,コメントで指定したステージからゲームをスタートさせる,といったものが加わる。これにより,Miiverseを活用するゲームタイトルが増えてきそうだ
![画像集#011のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/011.jpg) |
![画像集#012のサムネイル/[GDC 2013]3DS/Webブラウザ向け「Miiverse」が開発中。外出先でもスマートフォンやタブレットから楽しめる](/games/999/G999903/20130328101/TN/012.jpg) |