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「Google Play Indie Games Festival 2022」発表前交流会をレポート。ファイナリストや関係者らが一堂に会して乾杯!
これに先駆け,本施策の最終候補に選ばれたファイナリストを集めての交流会が,8月26日に東京・渋谷ストリームで開催された。
本稿では,交流会のステージに登壇した関係者らのスピーチと,選考対象のゲームおよび開発者の様子をお届けしていく。
優れたインディゲームを表彰
2018年より開催されているインディゲーム フェスティバルは,インディゲーム開発者の革新性や独自性を称えるアワードだ。
本施策は通算5回目となり,本題の交流会では20タイトル分の開発者らが登壇し,立食を楽しみつつ作品や近況を紹介していった。
9月3日開催予定のファイナリスト発表会では,選考チームにより選ばれたトップ10のゲームと,トップ3の受賞者が発表される。
トップ10に選ばれた個人開発者・デベロッパには,Google Playチームとの個別コンサルティング1回分の権利(大会に応募したゲームに関すること)と,スマートフォン「Google Pixel 6 Pro」が贈られる。
さらにトップ3に入賞すると,トップ10の賞品に加え,Google PlayストアのゲームTOPページ上に入賞ゲームの専用バナーと,そのゲームに関する特集記事のページが掲載される特典付きだ。
選考対象者への応援を込めたスピーチ
交流会では開場とともに,Google for Startups Japanの代表を務めるTim Romero氏が壇上にあがった。そこでは選考対象者へのメッセージに加えて,年々拡大しつつあるゲーム市場への期待も語られた。
Romero氏は,PCの端末・環境が一般社会に普及したころからゲーム開発者が現れはじめ,業界は近年で2000億ドルもの産業規模に発展したとあらためて述べる。Googleがこうしてインディゲームを支援するのは,発展の後押しとともに,希望を広げることも願っているからだという。
続けて,グーグル合同会社 Google Play Partnerships ゲーム部門パートナーデベロップメントマネージャーの五十嵐郁氏が進行・司会を務め,2022年度の本施策に関する改善点が紹介された。
2022年度では,過去に本フェスティバルでの受賞歴を持つ,Odencatの開発者Daigo氏がオフィシャルアドバイザーに就任した。
受賞経験者がアドバイザーとなることで,施策をさらに盛り上げるプログラム作りを試みたとのこと。そして当日はDaigo氏より,選考対象者へ向けた応援のビデオメッセージも届けられた。
そこでは,インディゲーム フェスティバルに参加したことで,いかにデベロッパとして成長できたかを体験談として語りつつ,また「私ひとりでは寂しいので,皆さんもオフィシャルアドバイザーの就任を目指してがんばってください!」と今後に向けたメッセージが述べられた。
さらに当日のサプライズゲストとして,神奈川県第18区の衆議院議員であり,内閣府特命担当大臣の経済財政政策として「経済再生・新しい資本主義・新型コロナ対策・健康危機管理・全世代型社会保障改革」担当を務める,山際大志郎氏が姿を見せた。
山際氏は自らの肩書について「いっぱい書いてありますが,皆さんの応援団だということです(笑)」としつつ,「岸田内閣では企業のスタートアップをGoogleと組み,ガンガンやってまいります」とコメント。
またスタートアップ支援の理由に関して「いつの時代も若い人たちが新しいものを作ります。それを全力で応援してまいりますから,皆さんにはぜひとも今回のフェスティバルを盛り上げてもらい,一緒に世の中を変えていただければと思います」と表明し,胸の内を明かした。
その後,デベロッパ同士の交流を促すブレイクタイムが設けられ,軽食を楽しみつつ,参加者同士が垣根を越えて談笑する。
会場内には選考されたゲームの試遊台もあり,ジュースやアルコールを片手に,お寿司や焼き鳥などをつまみつつ,渋谷ストリーム内のゆったりとしたGoogle for Startups Campusのスペースが活用された。
ブレイクタイムの合間にも,催しのように関係各社の代表スピーチが行われた。まずは本施策の特別審査員を務める,東宝 映像事務所 第2企画制作チームで,TOHO Games ゴジラ戦略会議“ゴジコン”を推進しているキーパーソンの1人,澁澤匡哉氏が登壇する。
今年は特別賞として「TOHO Games賞」の授与が予定されている。特別賞はフェスティバルの参画企業が独自に提供する表彰枠で,ファイナリストのトップ10およびトップ3とは別途選出されるものだ。こちらの賞の受賞者には賞金50万円と,TOHO Gamesの開発支援が約束される。
同じく,UUUM クリエイターマネジメントユニット グループリーダーの野口大貴氏から「UUUM賞」が紹介された。
こちらの受賞者には,UUUM所属クリエイターとのゲーム共同開発の支援と,UUUMクリエイターを活用したプロモーションも行われる。
各特別賞の紹介後に,フェスティバルと縁のある,お笑いタレントの梶原雄太さんからのビデオメッセージも公開された。
梶原さんは,2019年からファイナリスト発表会でMCを務めており,「今年も担当させていただけることになりました。皆さんの魅力を存分に伝えていきたいなと,今年も思っております」と抱負を述べていた。
選考タイトル&開発者の近況報告
交流会の後半では,選考対象のゲームタイトルとその開発者がステージ上にあがり,今年の20タイトルが紹介されていった。
各々の近況報告は場に合わせたラフなものだったが,総じてゲーム作りへの高い熱意が見えて,今後が期待されるものであった。
交流会の模様は以上となる。
本交流会は,各デベロッパが関係者から激励の言葉を受け取り,同業者同士の親睦を深められる貴重な機会に見えた。
なお,本番の発表会は2022年9月3日15時からオンライン開催されるので,気になった人は下記の公式サイトをチェックしてみよう。
「Google Play Indie Games Festival 2022」公式サイト
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