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[CES 2014]北米のプロレス団体WWE,「WWE Network」を2014年2月末に北米でスタート。PS4などでも視聴可能な24時間のストリーミング放送局誕生
イベントで壇上に立ったのは,WWEの会長兼CEOとしてプロレスファンにはおなじみのVince McMahon(ヴィンス・マクマホン)氏。同氏によると,WWE Networkはプロレスのライブ中継や独自番組,さらに過去の映像や,テレビ放映時にはカットされるような試合前後のレスラー達の動きなどを配信する,24時間のストリーミングサービスになるという。
運営は,大リーグの放映権を管理するMLBAM(Major League Baseball Advanced Media)と提携して行っていく。
WWE.comで1つアカウントを作成するだけで複数のデバイスから利用できるようになり,正式サービス開始時には,PCのほか,ストリーミングプレイヤーのRoku,iOSおよびAndroid端末,さらにKindle Fireをサポートする予定。同時に,PlayStation 4やPlayStation 3,そしてXbox 360では専用ソフトを使ってストリーミングサービスを行い,その後,遠くない将来にXbox OneやスマートTVもサポートする予定とのことだ。
「WWE Network」公式サイト
正式サービス開始は,北米時間の2月24日に放映される「Monday Night Raw」の放送終了直後にあたる,東部標準時の23:06で,「WrestleMania」や「Summer Slam」「Royale Rumble」といった,現在ペイ・パー・ビューでの視聴が可能な12種類の特別番組は,すべてWWE Networkで配信される予定だ。
これに加え,ソーシャルメディアを使ったファン投票で,例えばレスラーのスマックトーク(決めゼリフ)のベスト10を決めるといった「Countdown」,スーパースター達が,過去の秘話や裏話を語る「Wrestlemania Rewind」などのオリジナル番組も制作される。
さらに,フロリダのFull Sail Universityを会場に新人レスラーが勝ち抜き戦を行う「NXT」,Tony Atlas(トニー・アトラス)やHacksaw Jim Duggan(ハクソー ジム・ドゥガン)といった往年の名レスラー8人が,同じ家でしっちゃかめっちゃかな暮らしをする「Legend’s House」といった軽いノリのリアリティ番組も楽しめる。
ローンチ時には,過去のコンテンツを中心に,1500時間分の番組をオンデマンドで配信するとのことだが,最終的には10万時間を超えるほどのライブラリが用意されることになるようだ。
現時点では,北米でサービスを開始したあと,2014年内にイギリスやオーストラリア,さらにアジアでは香港とシンガポールなど,全9か国で視聴可能になる予定だ。ローカライズが難しそうだが,日本でのサービスに期待するプロレスファンも少なくないだろう。
「WWE Network」公式サイト
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