業界動向
comceptの稲船敬二氏が大阪成蹊大学の客員教授に就任。新しいコンテンツを生み出すための発想力/企画力を学ぶための講義を担当
大阪成蹊大学 |
comcept CEO/コンセプター 稲船敬二氏 |
「ロックマン」「鬼武者」シリーズなど,世界を舞台に数多くのヒット作を手がけてきた稲船氏。稲船氏による芸術学部 情報デザイン学科での講義は,「ゲームを主体に、様々なコンテンツ企画・プロデュースなどの実例を学び、新しいコンテンツを生み出すための発想力、企画力を学ぶ」といった内容になるという。
今回は,就任の概要と共に,学部案内に掲載された稲船氏のメッセージが公開されているので,以下に掲載しておこう。
就任メッセージ
新しいコンテンツでメディアを席巻しよう!
大阪成蹊大学 客員教授に稲船敬二が就任
ゲームソフトの企画・開発を手がける株式会社comcept(本社:大阪市浪速区)のCEO/コンセプター 稲船敬二が今年度、大阪成蹊大学の客員教授に就任したことをお知らせいたします。
−芸術学部 情報デザイン学科に就任−
【講義概要】
ゲームを主体に、様々なコンテンツ企画・プロデュースなどの実例を学び、新しいコンテンツを生み出すための発想力、企画力を学びます。
稲船敬二が担当する第一回の講義は4月22日火曜日となります。
−時代が求める想像力に向かって−
大阪成蹊大学 芸術学部は学生たちを「ファン」から「プロ」に育てることを目指し、
最前線で活躍するプロクリエイターを招聘しています。
「ロックマン」「鬼武者」シリーズなど世界を舞台に数多くのヒット作を手掛け、その一方で、稲船塾や講演会などエンターテイメント業界を目指す若い世代を育てる活動を積極的に行ってきたことを評価され、稲船敬二が大阪成蹊大学の客員教授に就任することとなりました。
大阪成蹊大学 公式ホームページ
http://univ.osaka-seikei.ac.jp/
株式会社comcept 公式ホームページ
http://comcept.co.jp/
■プロフィール
株式会社comcept
CEO/コンセプター 稲船敬二
1965年、大阪生まれ。
株式会社カプコンに入社後、「ロックマン」、「バイオハザード2」、「ロストプラネット」、「デッドライジング」など、世界を舞台にミリオンセラーを連発し、熱心なファンを持つカリスマクリエーターとなった。
2006年にカプコンの常務執行役員に就任、開発チームのマネジメントやコンテンツの統括を行ってきた。
そして2010年同社を離れ、株式会社comceptを設立。
ソーシャルゲーム、コンシューマーゲーム、書籍など、多岐にわたる活躍を続けている。
稲船敬二の強みは、その類稀なるコンセプトメイキングの才能である。
コンセプトとは、コンテンツを作る上で最も重要な、面白さの“本質“”根本“となる部分であり、最後まで貫くものである。
それはユーザーの心をとらえ、ヒットを生み出す“源泉”ともいえるものでもある。
今後はその経験と才能を活かし、ゲームのみならず、あらゆるメディアを通して、あまねく人へ、自らのコンセプトを活かしたエンターテイメントを送り届けていく。
≪これまでの主な作品、およびその総販売本数≫
「ロックマン」シリーズ 3,000万本
「鬼武者」シリーズ 800万本
「デッドライジング」シリーズ 700万本
「ロスト プラネット」シリーズ 550万本
「ストリートファイター?」 310万本
「バイオハザード2」 500万本
「バイオハザード4」 230万本
「バイオハザード5」 590万本
「モンスターハンター」シリーズ 2,800万本
≪最近の作品≫
『 SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス) 』(発売中)
『 SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ) 』(発売中)
『 YAIBA: NINJA GAIDEN Z 』(発売中)
『Mighty No.9』(2015年春予定)
『 ふうせん勇者』(Android/iOS)
『 おっさん☆たまご』(Android/iOS)
『 おったま☆キャメラ』(Android/iOS)
『 つめこめ☆おっさん』(Android/iOS)
『 みじんこパズル』(Android/iOS)
『 怪盗ニポンスキー』(Android/iOS)
著書 小説『REM(レム)』(光文社)など
■稲船氏による学部案内掲載メッセージ
面白さの理由を考えられる人になる!
アニメーションやゲームの制作は、れっきとした「ものづくり」です。だからこそ、自分自身のやりたいことと真摯に向き合う必要があります。こういったコンテンツ作りは、周囲の反応をいちいち確認し、遠慮しながら行ったところでいいものは作れません。クリエイティブの世界で新しいものを作っていこうと思えば、積極性とある種の思い切りの良さが必要です。だから、この世界に入ったからには、遠慮せずやりたいことに向かって突き進んでほしいと思います。
学生の方に学んでほしいのは、単なる小手先のテクニックではありません。そのコンテンツの面白さを生み出している芯の部分を見つけられるクリエイターを目指してほしいと思います。パッケージ化されているコンテンツには、権利で保護された、真似てはいけない部分がありますが、学び、模倣すべきポイントはそんな表層にはありません。ビジュアルだけ、外側だけを真似ても決して中身には近づけないのです。サッカー選手のファッションを真似れば彼に近づけるという訳ではないのと同じことです。授業ではまず、そのことを理解してもらいたいと思います。なお、この学ぶべき「面白さの本質の部分」を「コンセプト」と表現しています。自分自身が「すごい」と思うコンテンツのコンセプトは何なのか。それに近づくためには、どの部分を模倣すべきなのか。どうすれば自分だけの新たなコンテンツができるのか。それを一緒に考えながら、「ものづくり」にチャレンジしていきましょう。広く好奇心を持ち、積極的に学ぶ姿勢が、そのチャレンジを後押ししてくれるはずです。
大阪成蹊大学 公式Webサイト
comcept 公式Webサイト
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