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「ガンダムVR『ダイバ強襲』」が本日稼働開始。お台場のVR ZONEでガンダムとザクの激突を目の前で体感してきた
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印刷2016/08/26 14:10

プレイレポート

「ガンダムVR『ダイバ強襲』」が本日稼働開始。お台場のVR ZONEでガンダムとザクの激突を目の前で体感してきた

 「機動戦士ガンダム」のVR(仮想現実)コンテンツ。そう聞いただけで胸がときめく4Gamer読者は多いだろう。
 実物大ガンダムがそびえ立つ東京・台場のダイバーシティ東京プラザにあるVRエンターテインメント研究施設「VR ZONE Project i Can」(企画・プロデュース バンダイナムコエンターテインメント /運営 ナムコ)にて,ついに「機動戦士ガンダム」を題材にしたVRアクティビティの稼働が始まった。

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 その名も「ガンダムVR『ダイバ強襲』」。体験料は930バナコイン(1000円),体験時間は8分程度となっている。
 このアクティビティは,「ダイバーシティ東京プラザの前でガンダムとザクの戦いを目撃する」というもので,ガンダムを操縦するわけではないところが,大きなポイントだ。
 本日(2016年8月26日)の稼働開始に先がけて行われたメディア体験会に参加してきたので,体験レポートをお届けしよう。

ダイバーシティ東京プラザのフェスティバル広場に設置されている実物大ガンダム
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施設名:VR ZONE Project i Can
所在地:東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京プラザ 3F
(ゆりかもめ台場駅徒歩5分/りんかい線東京テレポート駅B出口徒歩3分)
TEL:03-5579-6141
対象年齢:13歳以上(13歳未満のお子様はVRアクティビティのご利用ができません)
ご利用方法:予約制
※本施設のご利用は「バナコイン」でのお支払いとなります。「バナコイン」はバンダイナムコグループの様々なサービスを利用できる電子マネーです。施設エントランスにてご購入(チャージ)してご利用いただけます。
営業時間:10:00〜21:00(不定休)

「VR ZONE Project i Can」公式サイト


 「ダイバ強襲」の筐体には,セミダブルベッド程度のサイズの床スペースがあり,その奥にソファが設置されている。最初に体験者は,ソファの正面に立ってヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)とヘッドホンを装着する。

「ダイバ強襲」の筐体
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アクティビティの説明を受けたら,HMDとヘッドホンを装着。体験者が直接何かを操作することはない
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腰にはベルトを装着する。これは安全性を最優先して採用されたもので,可動するソファに座っているときは後部のフックに固定する。もちろん落下防止のためだ。その前の段階でも,床から落ちないようにベルトから伸びているロープをスタッフが掴んでくれる
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 HMDを装着すると,目の前に実物大ガンダムが登場。その向こうにはダイバーシティ東京プラザが見える。VR ZONEに来るときに通った場所ではないか。周りを見渡すと,そこはまさにフェスティバル広場である。
 すると,どこからかガンダムに攻撃が仕掛けられる。このとき,まずビックリしたのが足元から伝わってくる振動だ。爆発音に合わせて,床全体がブルブルと地響きのように震えるのだ。ただならぬ臨場感!

ガンダムを目の前にすれば,誰しもが思わず見上げてしまうはず
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 当然,周囲を見回してみると,後方にザクが立っていた。その手に持っているザクマシンガンで攻撃すると,ガンダムの装甲に弾き返された弾が目の前に落ちてくる。こちらは生身の人間なので,すでにちょっと怖い。
 しばらくして,目の前のガンダムが動き出した。足が大きく動き,一歩踏み出してくるが,その足に踏みつぶされそうになって避けてしまう。その衝撃によって激しく床も振動する。

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 あたふたしているとガンダムは筆者の前で少し屈み,左手を差し出す。そしてパイロットが,ガンダムの手に乗るように促してくる。もちろん,その声はアムロ・レイ(古谷 徹さん)だ。これは「機動戦士ガンダム」の第2話「ガンダム破壊命令」において,ガンダムの手にセイラ・マスが乗ったシーンを再現しているようではないか!

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ソファに座っているようにしか見えないが,アムロの指示に従い,ガンダムの左手に乗って親指につかまっているところだ。この時点で筆者は興奮状態
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 鼻息を荒くしながらガンダムの左手に乗ると,そのままガンダムが立ち上がり,筆者は胸元あたりの高さに。地上から約10メートル以上の高さだろうか。あきらかにフワっと上がっていく感覚があり,ガンダムの親指につかまる両腕にも力が入る。
 目の前には先ほどのザクが迫っており,ヒートホークでガンダムを切りかかってくる。「危ない!」と思った直後,ガンダムはビームサーベルでこれを受け止めた! ……ここからの展開は,ぜひ実際に体験して確認してほしい。

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 巨大なモビルスーツ同士の戦闘を間近で感じるのは,従来のガンダムゲームとはまったく異なる体験であることは断言できる。とにかく迫力のスケールが違う。そして,実物大ガンダムの足元から,一気に胸元まで上がっていく感覚は,まさに遊園地のアトラクションようだった。

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 「ダイバ強襲」の開発を手がけたバンダイナムコエンターテインメントの田宮幸春氏(タミヤ室長)と井本一史氏に話を聞いたところ,この企画が立ち上がったのは5月頃とのこと。つまり,開発期間は3か月程度。これは,VR ZONEのアクティビティの中でも最も短い期間である。
 ダイバーシティ東京プラザという場所にあるVR ZONEだからこそ,「みんなが見慣れた実物大ガンダムが動いているコンテンツを作ろう」と決めたそうだ。

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 また,座席タイプの筐体が揺れるというのは,ほかのアクティビティでも採用されている要素だが,体験者が最初に立つことになる床も振動したのには驚かされた。しかも,2種類の振動システムを採用して,ガンダムが攻撃を受けているときに感じる振動と,ガンダムが一歩踏み出したときの大きい振動を再現しているという。
 比較的小さめの振動はトランスデューサーによって,サウンドと連動する形でビリビリとシビれるように伝わってくる。低音をウーハーで鳴らしているようなイメージだ。
 一方,大きめの振動にはゲーム機のコントローラに採用されている偏心モーターを使用し,直接ガツンとくる揺れを再現している。この2つの振動が,高い臨場感とリアリティの演出において大きな役割を果している。

パッと見た感じではただの床。ビリビリと振動したときには心底ビックリした
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 そんな「ダイバ強襲」だが,田宮氏によると,最初に仕上がった無音の映像を見たときにはクオリティに疑問があったという。「これで満足のいく驚きが体験できるのだろうか?」というものだったそうだ。
 しかし,映像と音,さらに床と筐体の振動が加わることで,単純な足し算ではない飛躍的な完成度の向上を確信したとのこと。

 ガンダムの手となるシートは,戦闘による揺れが激しいため,親指の形をした部分にしっかりとつかまることにある。ガンダムが立ち上がるシーンでは,本当に10メートル近く上がっていく感覚があるのだが,実際は3センチ程度の上昇である。たった3センチなのだが,視界の映像に合わせてシートが少し上昇するだけで,人間はいとも簡単に錯覚してしまうのだから面白い。

事前に「シートに座ったら,左側にある親指にすぐ抱きついてください」と指示がある。ベルトのフックによりシートから落ちることはないが,念のため,しっかり抱きついておこう
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 もう1つのギミックとして「熱」がある。ヒートホークとビームサーベルが目の前に迫ったとき,その熱を演出するためにシートの横にあるヒーターが動作するのだ。今回,筆者は興奮のあまり,そもそも体温が上昇していたのか,この熱を感じる余裕がなかったので,次の機会にはしっかりと意識してみたいと思っている。

映像の展開に合わせてヒーターが動作する
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 実物大ガンダムが目の前で動き出し,戦闘を繰り広げる。その迫力と感動と驚きをすべてを伝えることは難しく,ぜひ実際に体験してほしいところだ。
 ただし,VR ZONEは完全予約制となっていることをお忘れなく。公式サイトで1か月先まで予約可能だが,記事掲載時点ではほとんど空きがない状態だ。VR ZONEの営業も10月10日までとなっているので,もう残された時間も少ない。興味を持った人はあまり悩んでいる暇がないと心得たほうがいいだろう。

「VR ZONE Project i Can」公式サイト


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