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レトロンバーガー Order 28:MDソフトが大豊作(例年比)!! 「ゼノ・クライシス」「ウルトラコア」他もろもろで2019年はMDジェネシス編
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印刷2019/12/14 19:03

連載

レトロンバーガー Order 28:MDソフトが大豊作(例年比)!! 「ゼノ・クライシス」「ウルトラコア」他もろもろで2019年はMDジェネシス編

画像集 No.005のサムネイル画像 / レトロンバーガー Order 28:MDソフトが大豊作(例年比)!! 「ゼノ・クライシス」「ウルトラコア」他もろもろで2019年はMDジェネシス編

 うわ年末だわ……。いや今年って何してたかな。振り返ってみると,「エースコンバット」の戦史をまとめてみたり,増Pと永田さんに「ラジルギ」の昔話を聞いたり,元グラムス社長にインタビューしてみたりメガドライブ版「ダライアス」について詳しい話を聞いたりしてましたか。あとカレー食べたりラーメン食べたりしてましたね。ハンバーグはあまり食べてません。カブトムシは全然食べてません。なお,再来週は4Gamerが通常更新の停止期間,別の言い方をすればアブノーマル更新期間となるので,本連載は今回が今年最後となります。アディオスアミーゴアスタラビスタベイベーまた来世,もとい来年。

 といった感じで年の瀬迫る今日このごろですが,それはさておき11月末にKickstarterでプロジェクトのバッカーになっていたMD用ソフト「ゼノ・クライシス」が届きました。振り返ってみると,Order 11で取り上げた「16ビットリズムランド」もそうですが,今年はMD用ソフト……諸々の配慮のもと,あくまで“えむでぃーようそふと”ですが,たくさん出ましたね。例年比400%とか500%とか,そんな数字になるのではないでしょうか。これがPS4やNintendo Switchだったらゲーム市場に激震走るレベルの一大事ですよ。マジヤベっす。パねっすよ。激エモっす。そんなわけで,今回は今年出たMD用ソフトの特集でやっていきましょう。


ゼノ・クライシス


 「ゼノ・クライシス」は,イギリスのBitmap Bureauが開発したシューテム・アップ形式のシューティングゲームです。宇宙海兵隊の兵士を操作し,荒廃した研究基地のどこかにある危険なエイリアンの発生源を撃滅するアリーナシューターで,簡単に言えば“アリーナシューター版「エイリアンシンドローム」”,もしくは逆に“エイリアン版「スマッシュT.V.」”といったテイストとなっています。

あまり製品仕様を把握せずにバックしたので,インゲームテキストもマニュアルも日本語版が用意されていたことに驚かされました
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ジャケットはリバーシブル仕様で,こんな感じにも
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 ただ,操作はモダンなツインスティックシューターをベースとしたもの。メガドライブのゲームパッドにスティックはありませんが,Dパッドで移動,[A/B/X/Y]ボタンが,それぞれ下/右/左/上への射撃となっています。3ボタンの初期パッドにも対応しており,その場合はプレイヤーキャラクターが向いている方向への射撃+ボタン押下で射撃角度変更となります。

 プレイヤーキャラクターは多くの弾薬を持てるジョン・マーシュと,動きが素早いサラ・リドリーの男女2名。キャラクターデザインやグラフィックス,それと「メタルスラッグ」の要素を取り入れたと思しき部分(近接攻撃や手榴弾など)には,日本製ゲームの影響が感じられます。ただゲームデザインや難度は「1990年代の洋ゲー」的な触感が強いので,モダンなのかレトロなのか洋なのか和なのか,何とも不思議な……言ってみれば「2019年現在だからこそ遊べるMD用ソフト」です。

 本作はMDベースで開発されていますが,他プラットフォームのエディションも複数リリースされており,とくに日本から入手しやすいのはSteamで販売されているPC版。これはXbox Oneコントローラなどを用いれば,ツインスティックシューターそのものとしてプレイ可能です(8方向にしか撃てないので,ボタンでの射撃が楽だったりはしますが)。

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これらの画像はPC版のもの。操作はキーボードでも可能ながら,推奨はXbox Oneコントローラ
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 そのほか欧米ではPS4 / Nintendo Switch / Xbox One版が配信されていたり,公式ショップではMD用ソフト,DC(でぃーしー)用ソフト,アーケードのNG(えぬじー)用ソフトといった3種のフィジカル版や,サウンドトラックのCDおよびLPレコードも販売中です。
 そんなわけで,4Gamerの対応ハード表記で書くと(PC / PS4 / Nintendo Seitch / Xbox One / DC / MD / AC)といった形になりますね。同じ並びを書くことは二度と無さそう。



ウルトラコア


 “DICE”ことDigital Illusion(現EA Digital Illusions CE)がGenesis(北米版メガドライブ) / Sega CD(北米版メガCD) / Amiga向けに開発していたものの,パブリッシャだったPsygnosisが3Dグラフィックス時代の次世代ハード(PlayStationやセガサターンなど)での展開を重視したため,完成目前にもかかわらずお蔵入り……しかし,この2019年に復活&ついに完成! という時代を飛び越えたタイトルが「ウルトラコア」(開発当初の名称は「Hardcore」)。北米ではカートリッジのほか,MD互換機「Mega SG」へのプリインストール,Strictly Limited Gamerによる限定生産のPS4 / Nintendo Switch用ソフトにてリリースされていて,日本ではMD用ソフトのバージョンがコロンバスサークルから発売されています。

コロンバスサークルから発売された国内版
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 ゲームシステムは,簡単に言えば「魂斗羅」的なサイドビューのラン&ガン。「ゼノ・クライシス」以上に「1990年代の洋ゲー」感のある挑戦的な難度と,北米製Genesisタイトルらしいヌルヌルしたアニメーションが魅力的です。とくにネームエントリー画面がめっちゃヌルヌル動く……「どうしてここをこんなに動かした?」というレベルで動く……。

 国内版は,単にパッケージなどを日本語向けにしただけでなく,マニュアルでゲーム内の英語表記についても解説するというド親切仕様。また,長文になる幕間のテキストもコロンバスサークル公式YouTubeチャンネルで字幕入りの動画が公開されており,それにはマニュアルに記載のQRコードからアクセスできます。MD用ソフトの紙製マニュアルに記された二次元バーコードをスマートフォンで読み取ってYouTubeにアクセスする……テクノロジーのハイローミックスてやつですね。たぶん。



グレイランサー


 そんなコロンバスサークルは,メサイヤの「グレイランサー」を復刻させたりもしています。同作は,D4エンタープライズのプロジェクトEGGで配信されているためプレイ自体は容易ですが,カートリッジは生産数が少なくプレミア価格となっているので,物理的な製品として手にできるのは嬉しい限り。

 モダンになったジャケットイラストは,オリジナルイラストレーターである,あいざわひろし氏の描き下ろし。リバーシブルジャケットとなっていて,裏返せばオリジナル版準拠のパッケージを楽しめます。

復刻版のパッケージはキャラクターを大きく配置したデザイン。このジャケットを裏返せば,「可愛い女の子が出てくるゲームなのに,なんでパッケージはこんなにド硬派……?」と当時のメガドライバーを困惑させた,戦闘機だけが大きく描かれたものになります
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 また,8月のgamescom 2019会期にはRetro-Bitから,かつて東亜プランが発売したメガドライブ用ソフトのうち「Fire Shark」(鮫!鮫!鮫!),「Hellfire」(ヘルファイヤー),「Truxton」(TATSUJIN),「Zero Wing」(ゼロウイング)の4本をMD用ソフトとして復刻することが発表されていました。全世界にMDの大旋風が吹き荒れていますね! まあ東亜プラン開発にせよ「大旋風」はセガ発売だったので予定に入っていませんが……あとテンゲン発売だった「ヴイ・ファイヴ」も難しいだろうな……もし引き継がれていれば権利はワーナーにあるのかな……。


 さらにKickstarterでは新作MD用ソフトを開発するプロジェクトが,「Tänzer」「Demons Of Asteborg」「Switchblade」「Phantom Gear」と,複数動いています。Kickstarter発のMD用ソフトとして先駆者である,Order 8で取り上げた「TANGLEWOOD」は,サウンドトラックのMD用ソフトを発売する予定です。

 サウンドトラックのMD用ソフトと言えば,12月頭にイギリスの音楽レーベル・Hyperdubから11曲収録のアルバムがリリースされたばかり。「ウルトラコア」の項で触れた「Mega SG」の特別版とのセットで,価格は249.99ドルと,けっこうなお値段の豪華アイテム。1000セット限定での販売なそうです。


 いやあ,出ましたね……MDソフトやMDソフトの発売予告が。超たくさん。言うなれば2019年は新たな“MDジェネシス”の年であったわけです。そして2020年代は“MDジェネレーション”になると言っても過言ではないでしょう。過言ではなくもないでしょう。過言ではないよね。過言?

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