つぶやく
2020/05/08 18:00企画記事
これを読めばマルっと分かる！ HIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live（パラドックスライブ）」を徹底紹介
多種多様なメディアミックスが生み出されている昨今，音楽と二次元のキャラクターや声優が融合したプロジェクトを多く見かけるようになってきた。その中でも，2019年11月に発表されたHIPHOPメディアミックスプロジェクトの「Paradox Live（パラドックスライブ）」は，極めてスタイリッシュな楽曲と魅力的なキャラクターを展開し，多くの注目を集めている話題のプロジェクトだ。
そこで本稿では，「これを読めばマルッと分かる！ 『Paradox Live』」と題し，本プロジェクトを紹介しよう。
「Paradox Live（パラドックスライブ）」（以下，「パラライ」）は，2019年11月6日に発表された，エイベックス・ピクチャーズとジークレストによる“HIPHOPメディアミックスプロジェクト”だ。本作に登場する14名のラッパー（キャラクター）を人気声優や歌い手が演じ，キャラクターデザインは4つのチームごとに異なるイラストレーターが担当している。2020年5月現在では，3rd CDまでがリリースされ，オーディエンスの投票で勝敗が決まるステージバトルが開始しているほか，キャストによるラジオ番組「Paradox Live Radio」やレギュラー特番「Paradox Live TV」（不定期）なども展開されている。
作品の舞台は，HIPHOPカルチャーから新たに誕生した“幻影ライブ”がムーブメントとなった近未来。ラッパーたちは，“ファントメタル”と呼ばれる金属を含むアクセサリーと自身のDNAとを化学反応させることで感情とリンクした幻影を創り出し，華麗なステージで若者たちを熱狂させていた。しかしその裏には，反作用として“トラウマの幻影”に苦しむ姿があった。
そんな中，それぞれの音楽ジャンルで絶大な人気を誇る4チーム「BAE（ベイ）」「The Cat’s Whiskers（ザ・キャッツウィスカーズ）」「cozmez（コズメズ）」「悪漢奴等（あかんやつら）」に，伝説のクラブ“CLUB paradox”から謎の大会「Paradox Live」への案内が届く――。こうして彼らは熱狂渦巻く幻影ステージバトルへと身を投じていくのだった。
それでは，本作に登場する4チーム14キャラクターを解説していこう。ここでは彼らのプロフィールに加え，幻影ライブで使用しているファントムメタルアクセサリーやMVも合わせて紹介していく。
【BAE（ベイ）】
個性派揃いの新世代カリスマ3人組ユニット
キャラクターデザイン：秋赤音
★“HIPHOPオタクのツンデレ系ラッパー”
朱雀野アレン（ALLEN SUGASANO／CV：梶原岳人）
HIPHOPをこよなく愛する青年。目つきが悪く，愛想もないので接しづらいと思われがちだが単に不器用なだけ。ピアニストの父とオペラ歌手である母のもとに生まれたロシア系クォーター。名のある音楽一家の出身だが，HIPHOPを両親に否定され家を飛び出している。
★“優しい笑顔のドS系ラッパー”
燕 夏準（YEON HAJUN／CV：村瀬 歩）
韓国でも有数の財閥生まれ。その立ち居振る舞いや容姿から「微笑みの貴公子」と呼ばれている。しかし，実はかなりのサディスト。利権や思惑の渦巻く複雑な家庭環境のため壮絶な半生を過ごしており，両親への復讐を心に誓っている。
★“フリーダムな男の娘系ラッパー”
アン・フォークナー（ANNE FAULKNER／CV：96猫）
外見はファッショナブルなイマドキの女の子だが，中身はBAEで一番男らしい。幼少のころは古風で厳格な母親に抑圧されていた。その分現在は自分の感性に正直でいようと心に決めている。今は美貌を生かしキャバ譲のバイトをしている。
日韓英の3か国語が飛び交うラップに，文字通り“BaNG!!!”と撃ち抜かれた人も多いのではないだろうか。いまや世界的な人気を誇るK-POPに尖ったジャパニーズラップをミックスし，さらには「男とか女とかどうでもよくない？」なBAEならではのフリーダムさをプラスすれば，“Dope”なHIPHOPの一丁上がりである。インターナショナルスクールで出会った彼らは，それぞれ理由あって家を出ており，家族との確執を感じさせる。3人は皆，枠にとらわれない「自分らしさ」を表現しようとしているのかもしれない。
【The Cat's Whiskers（ザ・キャッツウィスカーズ）】
“気高き孤高の実力派4人組ユニット”
キャラクターデザイン：小宮国春
★“哀愁漂うダンディー系ラッパー”
西門直明（NAOAKIRA SAIMON／CV：竹内良太）
昼は言語学の大学教授，夜はバーのオーナーという2つの顔を持つ。物静かで余裕のある立ち居振る舞いをする。誰にでも分け隔てなく優しく接し，困っている者を見離せない性格。経営しているバーには深い思い入れがある。
★“信念貫く強面系ラッパー”
神林匋平（YOHEI KANBAYASHI／CV：林 勇）
大酒飲みで喧嘩っ早い性格。昔は相当悪かった。現在は足を洗い，ぶっきらぼうではあるが，本当は情に厚い男の中の男。西門との付き合いは長く，過去に2人でユニットを組んでいた。HIPHOP魂を大事にしている。
★“摩訶不思議スーパーハイパー系ラッパー”
棗 リュウ（RYU NATSUME／CV：花江夏樹）
みんなやっほ〜！ もしかしてリュウくんのこと知りたくてこれ読んでるの？ ざんね〜ん。リュウくんもリュウくんのことわかんないからぁ，わかんないんだ!! 逆に教えてって感じ？ アハハハハハハハハハハハハハハハ
★“消極的な小動物系ラッパー”
闇堂四季（SHIKI ANDO／CV：寺島惇太）
消極的で引っ込み思案な性格。過去に家出をした際に，西門に拾われバーで働くことになった。そのまま現在は居候兼ホールスタッフとして働く。常にオドオドしており，自分に自信がまったくないが，一度聞いた音楽の再現能力に秀でているなど，隠れた才能を持っている。
柔らかくジャジーなグルーヴ，大人びた空気感の中にもひと癖ある（主にリュウ）スパイスが効いた彼らの音楽には，こんな形もあるのかとHIPHOPの奥深さを感じさせられる。バーを拠点とする彼らの関係性には「拾った」「拾われた」という言葉が出てくるのだが，一見ばらばらで寄せ集めのメンバーに見えながら，そこには静かで揺るぎない愛情があるようにも思える。気まぐれで冷めたように見えて温かい，猫のぬくもりのような――。
【cozmez（コズメズ）】
“社会を憂うスラム出身ダウナー系双子ユニット”
キャラクターデザイン：キナコ
★“世を憎むダウナー系ラッパー”
矢戸乃上 珂波汰（KANATA YATONOKAMI／CV：小林裕介）
矢戸乃上兄弟の双子の兄。貧困街の孤児であり大人に虐げられて育ち，ほとんど誰も信用していない。気だるげで面倒くさがりだが，那由汰のためならなんでもする献身的な一面も。現在は那由汰と2人，裏稼業とラップの賞金稼ぎで食い繋いでいる。
★“世を憂うダウナー系ラッパー”
矢戸乃上 那由汰（NAYUTA YATONOKAMI／CV：豊永利行）
矢戸乃上兄弟の双子の弟。小さいころから病弱で，兄の珂波汰に大切にされてきたため，少々自分勝手さが目立つ。これまで自分を守ってくれた珂波汰には絶対的な信頼を寄せている。周囲に対しては基本的にドライな態度だが，珂波汰を馬鹿にされると激昂する。
ダウナー系，スラム出身など荒んだ重さを感じさせるキーワードが多いcozmezだが，その音楽には気だるげな中にも極めて強い闘志が満ち溢れていて，触れれば怪我をしそうな妖しさがある。理不尽な現実を拒絶し，世界には自分たち以外必要ないようにも見える2人は，もはや「共依存」という表現をも超えた強すぎるつながりを持っているのかもしれない。一発に重みがあるパンチというより，あとからじわじわと効いてくる蛇のひと噛みのような毒気が魅力だ。
【悪漢奴等（あかんやつら）】
“結束の固いギャング5人組ユニット”
キャラクターデザイン：はらだ
★“グッドバイブスのゴキゲン系ラッパー”
翠石依織（IORI SUISEKI／CV：近藤孝行）
悪漢奴等の陽気なリーダー。常にニコニコしており人当たりもよいが，本心が読めない。長い間，闇社会に身を置いているため少々善悪の常識が欠如してしまっている。メンバーを家族同様に大切に思っており，全員の居場所を作ると心に決めている。
★“弱きを守り強きを挫く熱血系ラッパー”
雅邦 善（ZEN GAHO／CV：志麻）
身体が大きく，まっすぐで情熱的な性格をしている。少々空気を読めない部分もあるが，悪漢奴等の秩序を保つ要因となっている。もともとは警察官であったが，訳あって翠石と行動を共にすることになった。キャバ嬢たちのお悩み相談相手。
★“猫をこよなく愛する無口天然系ラッパー”
征木北斎（HOKUSAI MASAKI／CV：土岐隼一）
ミステリアスな雰囲気を纏った青年。父親が服役しており，寂しい青春時代を余儀なくされていた。ストリートに暮らす野良猫を自分に重ね，猫をかわいがるようになる。とある騒動の中，翠石に拾われ悪漢奴等に加入。誤解されることも多いが，心優しく穏やかな性格。
★“喧嘩上等悪羅悪羅系ラッパー”
伊藤紗月（SATSUKI ITO／CV：畠中 祐）
自分の身内以外には誰に対しても常に文字通り喧嘩上等スタイル。悪ぶってはいるが，根は素直で良い青年。親友に裏切られた過去があり，かなり荒れていたが，そんなときに翠石に拾われ慕っている。MC名のガイアが女神の名だということを本人は知らない。
★“元気印の感情爆発系ラッパー”
円山玲央（REO MARUYAMA／CV：矢野奨吾）
とにかく元気な末っ子気質。喜怒哀楽がモロに顔に出るタイプ。甘え上手でぬるりと人に仕事を押し付けるのが得意。かつては豪邸に住んでいたお坊ちゃんだが，とある事件を皮切りに家族がバラバラになってしまう。そんななか翠石に拾われる。
「ナンバー 何番？ No.1！」泣く子も黙る悪漢奴等のお通りである。彼らはビジュアルが好戦的なイメージなうえに音楽もいわゆるギャングスタ・ラップなのだが，カラッとした明るさと人情深さがあり，愛すべきキャラクター性を持ったチームだ。メンバーは仲間というより“ファミリー”と表現できる雰囲気で，なんとなく応援したくなってしまうところも魅力の1つだろう。思わずリズムにノリたくなるラップはとにかく楽しく，元気づけられる。そんな彼らには，どうやら失った仲間がいるらしいのだが……。
ついにステージバトルが開幕！
続いては「パラライ」のディスコグラフィーと，それに伴う“ステージバトル”のシステムについて紹介していこう。まずは本プロジェクトで最初にリリースされたこちらのCDから。
■「Paradox Live Opening Show」（2020年2月12日発売）
BAE×The Cat's Whiskers×cozmez×悪漢奴等
本CDには，全4チームの1stソング（上記でMVを紹介した楽曲）と，それぞれのボイスドラマが収録されている。ちなみに各曲とも，彼らが謎の大会「Paradox Live」のオープニングショウで披露する楽曲という設定だ。そして，ボイスドラマでは「Paradox Live」への招待が届いた場面や，曲作りをする様子などが描かれている。ボイスドラマではプロフィールだけでは読み取れないキャラクター同士の関係性や大会への想いを知ることができるほか，過去のエピソードやまだ明かされない謎にも少しだけ触れられており，バックボーンをおさえるならば必聴と言えるだろう。
続いて2020年3月にリリースされた2ndシングルを皮切りに，4チームによるステージバトルが開幕。ここからは“バトルCDシリーズ”としてチーム総当り形式のリリースが続いていく。オーディエンス参加型となるステージバトルの概要は以下のとおりだ。
出場する4チームが1on1のステージバトルを総当たりで行う。ステージバトルにはテーマがあり，各チームはテーマに基づいた新曲を制作し，幻影ライブを披露する。チームへの投票は，応援ポイント＝dope pointにより行われ，ポイントは「dope point site」内で管理される。
オーディエンスはCDの購入を含む，指定の応援アクションに応じてdope pointを獲得，蓄積し，指定の投票期間内に各チームに任意のポイントを投票。投票ポイント数が多いチームが勝利し，累計勝利数で優勝を決めるというものだ。ここでの勝敗によって今後のストーリー展開が変化していくとなれば，推しチームの応援にも力が入るところだろう。
ステージバトル初戦は「BAE×cozmez」で，2チームの楽曲テーマは「DESIRE」となっている。
■「Paradox Live Stage Battle “DESIRE”」
（2020年3月31日発売） BAE×cozmez
01.「AmBitious!!!」BAE
02.「Get it」cozmez
甲乙つけがたい素晴らしい楽曲はもちろん，こちらにもボイスドラマが収録されている。ドラマの中で2チームの絡みも描かれており，キャラクター同士の関係性が少しずつ明らかになっていく。そしてこのCDのリリース日から2020年4月14日までを投票期間とし，5月5日に第1回ステージバトルの結果が発表された。
キャストが集結した結果発表特番
続く第2回の対決は「The Cat's Whiskers×悪漢奴等」だ。彼らの楽曲テーマは「JUSTICE」。5月8日にCDが発売され，ステージバトルの投票もスタートしている。
■「Paradox Live Stage Battle “JUSTICE”」
（2020年5月8日発売） The Cat's Whiskers×悪漢奴等
01.「Faith」The Cat’s Whiskers
02.「OUTSIDERZ-悪漢奴等 is Justice-」悪漢奴等
開幕からムーディ過ぎて卒倒しそうなThe Cat's Whiskersの楽曲は，「JUSTICE」（正義）というテーマに対して「Faith」（信念）というタイトルでぶつかってくるところに，チームの秘めた情熱を感じさせてくれる。一方の悪漢奴等は前曲「BAD BOYZ」のアッパーな雰囲気から一転し，攻撃に全振りしたかのような物騒さが格好いい。なお，2nd STAGE BATTLE “JUSTICE”の投票期間は5月8日から5月22日までとなっており，こちらの勝敗も大いに気になるところだ。
ステージバトルは総当り形式のため，第3回以降も組み合わせを変えて展開される予定となっている。ちなみにストーリー上では，このバトルに優勝したチームには賞金100億円と，伝説のチーム「武雷管」への挑戦権が贈呈されるそうだ。“CLUB Paradox”を復活させたのは誰か，武雷管はいつ登場するのか，14人のラッパーたちのトラウマとは……。まだ始まったばかりの物語の行く末を，ぜひ多くの人に追いかけてほしい。
最後に，「パラライ」に関するさまざまなメディア展開やコラボについて紹介しよう。
2020年4月4日より，毎週土曜日21：45頃から文化放送「A＆G TRIBAL RADIO エジソン」内にて「Paradox Live Radio」が放送中だ。番組ではキャスト陣が交代でパーソナリティを務め，役柄やチームの音楽を紹介するとともに，「パラライ」の最新情報を発信している。
全国のアニメイト＋アニメイトオンラインにて「Paradox Live Stage Battle ”JUSTICE”発売記念フェア」が開催中だ。期間中は，関連商品の購入，予約1000円（税込）ごとにキャラクタープロフィールリーフレット（全14種）がランダムで1枚プレゼントされる。リーフレットには，彼らの趣味や特技，好きなタイプなど気になるプロフィールがぎゅっと詰まっているとのことだ。
○開催期間：2020年5月7日(木)〜2020年5月31日(日)
○開催場所：全国のアニメイト アニメイトオンライン(秋葉原別館を除く)
・JOYSOUND
カラオケスペースJOYSOUNDでは，直営店にて「Paradox Live」コラボルームを実施中だ。こちらは5月31日までの予定となっているが，詳しい情報は公式サイトなどをチェックしよう。
以上，「パラライ」プロジェクトの紹介をお送りした。これからの展開がますます期待される本作，ぜひチェックを！
（C）Paradox Live2020
そこで本稿では，「これを読めばマルッと分かる！ 『Paradox Live』」と題し，本プロジェクトを紹介しよう。
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「Paradox Live（パラライ）」公式サイト
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エイベックス×ジークレストによるHIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live」が始動。歌い手の96猫さんと志麻さん，声優12名の起用も明らかに
エイベックス・ピクチャーズは本日（2019年11月6日），ジークレストとの共同によるHIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live」を発表した。これにあわせて，14名の出演キャストをはじめ，メインビジュアル，プロモーションムービーが公開されている。さらに，1st CDの発売も発表された。
「Paradox Live」とは？
「Paradox Live（パラドックスライブ）」（以下，「パラライ」）は，2019年11月6日に発表された，エイベックス・ピクチャーズとジークレストによる“HIPHOPメディアミックスプロジェクト”だ。本作に登場する14名のラッパー（キャラクター）を人気声優や歌い手が演じ，キャラクターデザインは4つのチームごとに異なるイラストレーターが担当している。2020年5月現在では，3rd CDまでがリリースされ，オーディエンスの投票で勝敗が決まるステージバトルが開始しているほか，キャストによるラジオ番組「Paradox Live Radio」やレギュラー特番「Paradox Live TV」（不定期）なども展開されている。
■「パラライ」の世界観
作品の舞台は，HIPHOPカルチャーから新たに誕生した“幻影ライブ”がムーブメントとなった近未来。ラッパーたちは，“ファントメタル”と呼ばれる金属を含むアクセサリーと自身のDNAとを化学反応させることで感情とリンクした幻影を創り出し，華麗なステージで若者たちを熱狂させていた。しかしその裏には，反作用として“トラウマの幻影”に苦しむ姿があった。
そんな中，それぞれの音楽ジャンルで絶大な人気を誇る4チーム「BAE（ベイ）」「The Cat’s Whiskers（ザ・キャッツウィスカーズ）」「cozmez（コズメズ）」「悪漢奴等（あかんやつら）」に，伝説のクラブ“CLUB paradox”から謎の大会「Paradox Live」への案内が届く――。こうして彼らは熱狂渦巻く幻影ステージバトルへと身を投じていくのだった。
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■キャラクター紹介
それでは，本作に登場する4チーム14キャラクターを解説していこう。ここでは彼らのプロフィールに加え，幻影ライブで使用しているファントムメタルアクセサリーやMVも合わせて紹介していく。
【BAE（ベイ）】
個性派揃いの新世代カリスマ3人組ユニット
キャラクターデザイン：秋赤音
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★“HIPHOPオタクのツンデレ系ラッパー”
朱雀野アレン（ALLEN SUGASANO／CV：梶原岳人）
HIPHOPをこよなく愛する青年。目つきが悪く，愛想もないので接しづらいと思われがちだが単に不器用なだけ。ピアニストの父とオペラ歌手である母のもとに生まれたロシア系クォーター。名のある音楽一家の出身だが，HIPHOPを両親に否定され家を飛び出している。
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★“優しい笑顔のドS系ラッパー”
燕 夏準（YEON HAJUN／CV：村瀬 歩）
韓国でも有数の財閥生まれ。その立ち居振る舞いや容姿から「微笑みの貴公子」と呼ばれている。しかし，実はかなりのサディスト。利権や思惑の渦巻く複雑な家庭環境のため壮絶な半生を過ごしており，両親への復讐を心に誓っている。
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★“フリーダムな男の娘系ラッパー”
アン・フォークナー（ANNE FAULKNER／CV：96猫）
外見はファッショナブルなイマドキの女の子だが，中身はBAEで一番男らしい。幼少のころは古風で厳格な母親に抑圧されていた。その分現在は自分の感性に正直でいようと心に決めている。今は美貌を生かしキャバ譲のバイトをしている。
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＜筆者のおすすめポイント＞
日韓英の3か国語が飛び交うラップに，文字通り“BaNG!!!”と撃ち抜かれた人も多いのではないだろうか。いまや世界的な人気を誇るK-POPに尖ったジャパニーズラップをミックスし，さらには「男とか女とかどうでもよくない？」なBAEならではのフリーダムさをプラスすれば，“Dope”なHIPHOPの一丁上がりである。インターナショナルスクールで出会った彼らは，それぞれ理由あって家を出ており，家族との確執を感じさせる。3人は皆，枠にとらわれない「自分らしさ」を表現しようとしているのかもしれない。
【The Cat's Whiskers（ザ・キャッツウィスカーズ）】
“気高き孤高の実力派4人組ユニット”
キャラクターデザイン：小宮国春
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★“哀愁漂うダンディー系ラッパー”
西門直明（NAOAKIRA SAIMON／CV：竹内良太）
昼は言語学の大学教授，夜はバーのオーナーという2つの顔を持つ。物静かで余裕のある立ち居振る舞いをする。誰にでも分け隔てなく優しく接し，困っている者を見離せない性格。経営しているバーには深い思い入れがある。
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★“信念貫く強面系ラッパー”
神林匋平（YOHEI KANBAYASHI／CV：林 勇）
大酒飲みで喧嘩っ早い性格。昔は相当悪かった。現在は足を洗い，ぶっきらぼうではあるが，本当は情に厚い男の中の男。西門との付き合いは長く，過去に2人でユニットを組んでいた。HIPHOP魂を大事にしている。
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★“摩訶不思議スーパーハイパー系ラッパー”
棗 リュウ（RYU NATSUME／CV：花江夏樹）
みんなやっほ〜！ もしかしてリュウくんのこと知りたくてこれ読んでるの？ ざんね〜ん。リュウくんもリュウくんのことわかんないからぁ，わかんないんだ!! 逆に教えてって感じ？ アハハハハハハハハハハハハハハハ
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★“消極的な小動物系ラッパー”
闇堂四季（SHIKI ANDO／CV：寺島惇太）
消極的で引っ込み思案な性格。過去に家出をした際に，西門に拾われバーで働くことになった。そのまま現在は居候兼ホールスタッフとして働く。常にオドオドしており，自分に自信がまったくないが，一度聞いた音楽の再現能力に秀でているなど，隠れた才能を持っている。
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＜筆者のおすすめポイント＞
柔らかくジャジーなグルーヴ，大人びた空気感の中にもひと癖ある（主にリュウ）スパイスが効いた彼らの音楽には，こんな形もあるのかとHIPHOPの奥深さを感じさせられる。バーを拠点とする彼らの関係性には「拾った」「拾われた」という言葉が出てくるのだが，一見ばらばらで寄せ集めのメンバーに見えながら，そこには静かで揺るぎない愛情があるようにも思える。気まぐれで冷めたように見えて温かい，猫のぬくもりのような――。
【cozmez（コズメズ）】
“社会を憂うスラム出身ダウナー系双子ユニット”
キャラクターデザイン：キナコ
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★“世を憎むダウナー系ラッパー”
矢戸乃上 珂波汰（KANATA YATONOKAMI／CV：小林裕介）
矢戸乃上兄弟の双子の兄。貧困街の孤児であり大人に虐げられて育ち，ほとんど誰も信用していない。気だるげで面倒くさがりだが，那由汰のためならなんでもする献身的な一面も。現在は那由汰と2人，裏稼業とラップの賞金稼ぎで食い繋いでいる。
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★“世を憂うダウナー系ラッパー”
矢戸乃上 那由汰（NAYUTA YATONOKAMI／CV：豊永利行）
矢戸乃上兄弟の双子の弟。小さいころから病弱で，兄の珂波汰に大切にされてきたため，少々自分勝手さが目立つ。これまで自分を守ってくれた珂波汰には絶対的な信頼を寄せている。周囲に対しては基本的にドライな態度だが，珂波汰を馬鹿にされると激昂する。
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＜筆者のおすすめポイント＞
ダウナー系，スラム出身など荒んだ重さを感じさせるキーワードが多いcozmezだが，その音楽には気だるげな中にも極めて強い闘志が満ち溢れていて，触れれば怪我をしそうな妖しさがある。理不尽な現実を拒絶し，世界には自分たち以外必要ないようにも見える2人は，もはや「共依存」という表現をも超えた強すぎるつながりを持っているのかもしれない。一発に重みがあるパンチというより，あとからじわじわと効いてくる蛇のひと噛みのような毒気が魅力だ。
【悪漢奴等（あかんやつら）】
“結束の固いギャング5人組ユニット”
キャラクターデザイン：はらだ
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★“グッドバイブスのゴキゲン系ラッパー”
翠石依織（IORI SUISEKI／CV：近藤孝行）
悪漢奴等の陽気なリーダー。常にニコニコしており人当たりもよいが，本心が読めない。長い間，闇社会に身を置いているため少々善悪の常識が欠如してしまっている。メンバーを家族同様に大切に思っており，全員の居場所を作ると心に決めている。
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★“弱きを守り強きを挫く熱血系ラッパー”
雅邦 善（ZEN GAHO／CV：志麻）
身体が大きく，まっすぐで情熱的な性格をしている。少々空気を読めない部分もあるが，悪漢奴等の秩序を保つ要因となっている。もともとは警察官であったが，訳あって翠石と行動を共にすることになった。キャバ嬢たちのお悩み相談相手。
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★“猫をこよなく愛する無口天然系ラッパー”
征木北斎（HOKUSAI MASAKI／CV：土岐隼一）
ミステリアスな雰囲気を纏った青年。父親が服役しており，寂しい青春時代を余儀なくされていた。ストリートに暮らす野良猫を自分に重ね，猫をかわいがるようになる。とある騒動の中，翠石に拾われ悪漢奴等に加入。誤解されることも多いが，心優しく穏やかな性格。
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★“喧嘩上等悪羅悪羅系ラッパー”
伊藤紗月（SATSUKI ITO／CV：畠中 祐）
自分の身内以外には誰に対しても常に文字通り喧嘩上等スタイル。悪ぶってはいるが，根は素直で良い青年。親友に裏切られた過去があり，かなり荒れていたが，そんなときに翠石に拾われ慕っている。MC名のガイアが女神の名だということを本人は知らない。
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★“元気印の感情爆発系ラッパー”
円山玲央（REO MARUYAMA／CV：矢野奨吾）
とにかく元気な末っ子気質。喜怒哀楽がモロに顔に出るタイプ。甘え上手でぬるりと人に仕事を押し付けるのが得意。かつては豪邸に住んでいたお坊ちゃんだが，とある事件を皮切りに家族がバラバラになってしまう。そんななか翠石に拾われる。
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＜筆者のおすすめポイント＞
「ナンバー 何番？ No.1！」泣く子も黙る悪漢奴等のお通りである。彼らはビジュアルが好戦的なイメージなうえに音楽もいわゆるギャングスタ・ラップなのだが，カラッとした明るさと人情深さがあり，愛すべきキャラクター性を持ったチームだ。メンバーは仲間というより“ファミリー”と表現できる雰囲気で，なんとなく応援したくなってしまうところも魅力の1つだろう。思わずリズムにノリたくなるラップはとにかく楽しく，元気づけられる。そんな彼らには，どうやら失った仲間がいるらしいのだが……。
ついにステージバトルが開幕！
「パラライ」のディスコグラフィーをチェック
続いては「パラライ」のディスコグラフィーと，それに伴う“ステージバトル”のシステムについて紹介していこう。まずは本プロジェクトで最初にリリースされたこちらのCDから。
■「Paradox Live Opening Show」（2020年2月12日発売）
BAE×The Cat's Whiskers×cozmez×悪漢奴等
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本CDには，全4チームの1stソング（上記でMVを紹介した楽曲）と，それぞれのボイスドラマが収録されている。ちなみに各曲とも，彼らが謎の大会「Paradox Live」のオープニングショウで披露する楽曲という設定だ。そして，ボイスドラマでは「Paradox Live」への招待が届いた場面や，曲作りをする様子などが描かれている。ボイスドラマではプロフィールだけでは読み取れないキャラクター同士の関係性や大会への想いを知ることができるほか，過去のエピソードやまだ明かされない謎にも少しだけ触れられており，バックボーンをおさえるならば必聴と言えるだろう。
続いて2020年3月にリリースされた2ndシングルを皮切りに，4チームによるステージバトルが開幕。ここからは“バトルCDシリーズ”としてチーム総当り形式のリリースが続いていく。オーディエンス参加型となるステージバトルの概要は以下のとおりだ。
ステージバトルとは？
出場する4チームが1on1のステージバトルを総当たりで行う。ステージバトルにはテーマがあり，各チームはテーマに基づいた新曲を制作し，幻影ライブを披露する。チームへの投票は，応援ポイント＝dope pointにより行われ，ポイントは「dope point site」内で管理される。
オーディエンスはCDの購入を含む，指定の応援アクションに応じてdope pointを獲得，蓄積し，指定の投票期間内に各チームに任意のポイントを投票。投票ポイント数が多いチームが勝利し，累計勝利数で優勝を決めるというものだ。ここでの勝敗によって今後のストーリー展開が変化していくとなれば，推しチームの応援にも力が入るところだろう。
ステージバトル初戦は「BAE×cozmez」で，2チームの楽曲テーマは「DESIRE」となっている。
■「Paradox Live Stage Battle “DESIRE”」
（2020年3月31日発売） BAE×cozmez
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01.「AmBitious!!!」BAE
02.「Get it」cozmez
甲乙つけがたい素晴らしい楽曲はもちろん，こちらにもボイスドラマが収録されている。ドラマの中で2チームの絡みも描かれており，キャラクター同士の関係性が少しずつ明らかになっていく。そしてこのCDのリリース日から2020年4月14日までを投票期間とし，5月5日に第1回ステージバトルの結果が発表された。
キャストが集結した結果発表特番
「Paradox Live TV #1」特別ラジオ番組
ABEMAで期間限定見逃し配信中
続く第2回の対決は「The Cat's Whiskers×悪漢奴等」だ。彼らの楽曲テーマは「JUSTICE」。5月8日にCDが発売され，ステージバトルの投票もスタートしている。
■「Paradox Live Stage Battle “JUSTICE”」
（2020年5月8日発売） The Cat's Whiskers×悪漢奴等
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01.「Faith」The Cat’s Whiskers
02.「OUTSIDERZ-悪漢奴等 is Justice-」悪漢奴等
開幕からムーディ過ぎて卒倒しそうなThe Cat's Whiskersの楽曲は，「JUSTICE」（正義）というテーマに対して「Faith」（信念）というタイトルでぶつかってくるところに，チームの秘めた情熱を感じさせてくれる。一方の悪漢奴等は前曲「BAD BOYZ」のアッパーな雰囲気から一転し，攻撃に全振りしたかのような物騒さが格好いい。なお，2nd STAGE BATTLE “JUSTICE”の投票期間は5月8日から5月22日までとなっており，こちらの勝敗も大いに気になるところだ。
ステージバトルは総当り形式のため，第3回以降も組み合わせを変えて展開される予定となっている。ちなみにストーリー上では，このバトルに優勝したチームには賞金100億円と，伝説のチーム「武雷管」への挑戦権が贈呈されるそうだ。“CLUB Paradox”を復活させたのは誰か，武雷管はいつ登場するのか，14人のラッパーたちのトラウマとは……。まだ始まったばかりの物語の行く末を，ぜひ多くの人に追いかけてほしい。
さらなる「パラライ」の沼へ……
最後に，「パラライ」に関するさまざまなメディア展開やコラボについて紹介しよう。
■「Paradox Live Radio」が放送中！
2020年4月4日より，毎週土曜日21：45頃から文化放送「A＆G TRIBAL RADIO エジソン」内にて「Paradox Live Radio」が放送中だ。番組ではキャスト陣が交代でパーソナリティを務め，役柄やチームの音楽を紹介するとともに，「パラライ」の最新情報を発信している。
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文化放送にて4/4（土）〜『Paradox Live Radio』スタート!!
■「Paradox Live Stage Battle ”JUSTICE”発売記念フェア」がアニメイト・アニメイトオンラインにて開催中
全国のアニメイト＋アニメイトオンラインにて「Paradox Live Stage Battle ”JUSTICE”発売記念フェア」が開催中だ。期間中は，関連商品の購入，予約1000円（税込）ごとにキャラクタープロフィールリーフレット（全14種）がランダムで1枚プレゼントされる。リーフレットには，彼らの趣味や特技，好きなタイプなど気になるプロフィールがぎゅっと詰まっているとのことだ。
○開催期間：2020年5月7日(木)〜2020年5月31日(日)
○開催場所：全国のアニメイト アニメイトオンライン(秋葉原別館を除く)
「Paradox Live Stage Battle ”JUSTICE”発売記念フェア」詳細ページ
・JOYSOUND
カラオケスペースJOYSOUNDでは，直営店にて「Paradox Live」コラボルームを実施中だ。こちらは5月31日までの予定となっているが，詳しい情報は公式サイトなどをチェックしよう。
JOYSOUND「Paradox Live」コラボルーム
以上，「パラライ」プロジェクトの紹介をお送りした。これからの展開がますます期待される本作，ぜひチェックを！
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「Paradox Live（パラライ）」公式サイト
（C）Paradox Live2020
- 関連タイトル：Paradox Live（メディアミックスプロジェクト）
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- ライター:玉尾たまお
- ムービー
- OTHERS:Paradox Live（メディアミックスプロジェクト）
- OTHERS
- 声優:梶原岳人
- 声優:村瀬 歩
- 声優:竹内良太
- 声優:林 勇
- 声優:花江夏樹
- 声優:寺島惇太
- 声優:小林裕介
- 声優:豊永利行
- 声優:近藤孝行
- 声優:土岐隼一
- 声優:畠中 祐
- 声優:矢野奨吾
- 声優:96猫
- 声優:志麻
（C）Paradox Live2022
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