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カプコンの2021年3月期第2四半期決算発表をレポート。今期発売の「バイオハザード RE:3」,前期発売の「MHW: ICEBORNE」の新作・リピート両タイトルが貢献し,またも過去最高益達成
新型コロナウイルスによる感染症拡大の影響下で,従業員や取引先に対し感染予防の徹底とウイルスによる影響の極小化に努めたという状況であったが,主力事業のデジタルコンテンツ事業では,積極的に推進してきたデジタル販売の拡大がけん引役を果たし,売上高は前年同期比12.8%増の420億5900万円,営業利益は前年同期比27.7%増の178億6300万円,経常利益は前年同期比25.5%増の175億7100万円など,第2四半期の決算として,すべての利益項目で過去最高を達成している。
セグメント別に見ると,デジタルコンテンツ事業では4月発売の「バイオハザード RE:3」(PS4 / Xbox One / PC)が堅調に推移,さらに前期発売の「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」(PS4 / PC)の続伸が利益を押し上げた。モバイルコンテンツでは,主力IPを用いたライセンス収入も利益に貢献したという。
コロナ禍の影響により店舗の一時休業を余儀なくされたアミューズメント施設事業は,緊急事態宣言の解除後に順次営業を再開して回復に努めた。売上高は前年同期比35.3%減の40億3100万円,営業損失は2億6200万円(前年同期は営業利益9億1500万円)となっている。
アミューズメント機器もコロナ禍の影響を大きく受け,営業利益は前年同期比72.2%減となったものの,新機種「リングにかけろ1 ワールドチャンピオンカーニバル編」投入,ライセンス事業など,売上高は前年同期比448.7%増の13億2500万円と大きく伸びている。
そのほかの事業では,グローバルに向けた主力IPのキャラクターグッズ販売拡大や映像化などに注力,eスポーツ分野では「ストリートファイター」のチームリーグ戦配信などによるユーザー層の拡大とビジネスチャンスの創出を狙った。
なお,連結業績予想については,2020年5月8日決算発表時の業績予想を変更していないとのこと。
カプコン IR情報ページ
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