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「ムーアの法則」でも知られるIntel共同創業者のゴードン・ムーア氏,94歳で逝去
Gordon Moore, Intel Co-Founder, Dies at 94
2015年4月21日に掲載した記事でお伝えしたように,有名な「ムーアの法則」は,フェアチャイルド時代の1965年,学術誌「Electronics」で発表した論文から生まれた言葉で,一般に「チップに集積可能なトランジスタの数は,1年ごとに2倍に増える」とされることが多い。ある種の経験則なので,1年という数字は,半導体製造技術の進歩のペースによって変化するが,提唱されてから約60年,ムーアの法則に従うように半導体の集積技術は向上を続けている。
2006年にIntelを退職したのち,ゴードン アンド ベティ ムーア財団(Gordon and Betty Moore Foundation)を設立し,慈善事業に尽力してきた。
IntelのCEOを務めるパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏は,「ムーア氏はトランジスタの力を明らかにし,長い時間にわたって技術者や起業家に影響を与えてきた。Intelはムーアの法則に触発され続けており,今後もそれを追求する」と述べて,ムーア氏の業績を讃えている。
「ムーアの法則」50周年記念展示が科学技術館で今夏に開催。8086や80486,Pentiumなどが一堂に会した記者説明会レポート
2015年は,「ムーアの法則」が発表されてちょうど50年めに当たるとのこと。それを記念してIntelは,科学技術館にて「『ムーアの法則』50周年記念展示」を2015年の夏休みシーズンに行うと発表した。Intelの歩みが語られるとともに,8086や80486,Pentiumといった懐かしいCPUが展示された記者説明会の概要をレポートしたい。
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