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「ボーダーランズ」シリーズの新作を開発中。Take-Two InteractiveがGearbox Softwareの買収を発表
Take-Two Interactive Software, Inc. to Acquire The Gearbox Entertainment Company Inc., Developer of Highly Successful Borderlands
Gearbox Softwareは,3D Realms時代に「Duke Nukem 3D」や「Shadow Warrior」などの開発に携わったランディ・ピッチフォード(Randy Pitchford)氏らが1999年にテキサス州フリスコに設立したデベロッパだ。設立当初は「Half-Life」の拡張パックなどを手がけていたが,2005年にリリースしたタクティカルシューター「Brothers in Arms」で注目を集め,2009年のFPS「ボーダーランズ」と,それに続くシリーズのヒットで地位を確立した。
設立以来,独立したスタジオとして運営されていたが,2021年に,急拡大を続けていたスウェーデンのEmbracer Groupに買収され,その傘下に入った(関連記事)。買収金額は13億ドル(約1968億円)と報じられている。
しかし,Embracer Groupの強気の拡大策は結果を出せなかったようで,2023年半ばに財政難に陥り,大規模なレイオフやスタジオ閉鎖が相次いだ。閉鎖されたスタジオには,「Saints Row」シリーズのVolitionや,「TimeSplitters」シリーズのFree Radical Designなどがある。また,「World War Z」や「Call of Cthulhu」などで知られるSaber Interactiveは,2024年にBeacon Interactiveに売却され,Gearbox Softwareも売却の可能性が噂されていた。
Take-Two Interactiveの発表によれば,今回の買収により同社のポートフォリオには「ボーダーランズ」シリーズをはじめ,「Homeworld」「Brothers in Arms」「Duke Nukem」といったIPが新たに加わる。Gearbox Softwareは現在,6つのプロジェクトを抱えており,そのうち5つはシリーズ作品の新作であり,その中には「ボーダーランズ」と「Homeworld」が含まれているという。Gearbox Softwareのタイトルは2Kレーベルでリリースされ,スタジオについては引き続きランディ・ピッチフォード氏が指揮を執り,プロジェクトを進めていくとのことだ。
Access Accepted第783回:大鉈が振るわれたActivision Blizzard,ゲーム業界でリストラが続く
Microsoftのゲーム部門で,1900人にもおよぶ大型のリストラが行われ,多くの従業員が解雇されたActivision Blizzard。2023年後半あたりから,ゲーム業界におけるリストラの話題が急激に増えてきているのが気になるところだ。
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