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MSX BASICで「アフターバーナー」を作ってみた。BASIC職人が動画を公開中
「アフターバーナー」は,1987年に稼働を開始したアーケードゲームで,プレイヤーは戦闘機を操縦し,襲ってくる無数の敵と戦いながら空を飛ぶ。技術的には,スプライトを使った疑似3D表示が実装されており,筐体に使用された基板「Xボード」はリッチだ。セガで業務用ゲーム基板の開発に携わった矢木 博氏が4Gamerの連載記事「ビデオゲームの語り部たち」で「“最強”だったと思います」と語るほどのスペックを持つという。そのため,同時期の家庭用ゲーム機やPCに移植するのは難しく,アレンジが求められたのは懐かしい話だろう。
理想を追求したゲームギア,時代の先端を行ったアーケード基板……セガのハードに込められた矢木 博氏の矜持 ビデオゲームの語り部たち:第21部
メディアコンテンツ研究家の黒川文雄氏が,ビデオゲームの歴史で記録・記憶しておくべき人々や場所などを振り返る連載「ビデオゲームの語り部たち」。今回は,ゲームギアをはじめとするセガのハードウェア開発に携わった矢木 博氏に,その半生を振り返ってもらいました。
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- ビデオゲームの語り部たち
- ライター:黒川文雄
- カメラマン:愛甲武司
今回の「AFTER BURNER for MSXturboR」の制作には,上記のように拡張BASICが用いられており,動画では,空母からの発進や空中給油,着艦などのシーンが確認できる。動きも滑らかで,ミサイルを撃ちあうことも可能なようだ。
リアルタイムで「アフターバーナー」を遊んだb.p.s.氏が,それを自分の手で再現しようという試みは素晴らしいことであり,リスペクトの念も覚える。
b.p.s.氏は「アフターバーナー」のほかにも「スペースハリアー」や「ハングオン」などのゲームをMSXのBASICで再現する取り組みを進めており,成果を動画として公開している。また,電子書籍「ゲームづくりから学ぶMSX-BASIC 入門編」をBOOTHで販売しているので,BASICを始めようと思っている人はチェックしてほしい。
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