クニツィア新作「Yangtze(揚子江)」と,宗教改革テーマの「Sola Fide」をSPIEL'16会場でプレイ。共に歴史がテーマの骨太な一作
世界中から多くの新作が集まるSPIELだが,その中にはさまざまなテーマのタイトルが存在している。本稿では,その中からReiner Knizia氏の新作「Yangtze(揚子江)」と,Jason Matthews&Christian Leonhard氏の新作「Sola Fide」を紹介してみたい。
ハンガリー産のボードゲーム「Saltlands」は,奪った乗り物で荒野を駆け回るのが楽しいポストアポカリプスもの
ドイツ・エッセンで開催されたボードゲームのイベント「SPIEL’16」でプレイした「Saltlands」は,文明が崩壊した世界を背景に,干上がった大地ソルトランドで,野蛮な盗賊達の襲撃をかわしつつ,伝説の楽園を目指すというゲームだ。駒が盤上をめまぐるしく動く,テンポの良いこの作品を紹介しよう。
ボードゲーム「This War of Mine: The Board Game」のプレイレポート。大反響を呼んだPC向けサバイバルゲームはどう再現されたのか
世界的な反響を呼んだPCゲーム「This War of Mine」。それをボードゲーム化した「This War of Mine: The Board Game」が,ドイツ・エッセンで開催されたイベントに出展されていたので,さっそくプレイした。果たして,あの重いテーマとシステムは,どのように再現されるのだろうか?
ドイツのボードゲームイベントで見た,広告媒体としてのボードゲームと,企業や自治体の広報戦略
ドイツ・エッセンで開催されたボードゲームイベント「SPIEL’16」において,「景気と共に歩む - 広告媒体としてのゲーム」という企画展示が行われた。広告媒体としてのボードゲームを紹介するもので,19世紀の作品から旧東ドイツのプロパガンダ用タイトルまで,さまざまなゲームが展示されていた。
ドイツのボードゲームイベント「SPIEL’16」で見かけた新作サッカーゲームをいくつか紹介
ドイツのボードゲームイベント「SPIEL’16」には,サッカーをテーマにしたゲームが多数出展されていた。試合だけでなく,クラブの運営など,サッカーの多彩な面を取り上げて再現したこれらのゲーム。その中から気になる3作品を紹介しよう。
和風のビジュアルが目を惹く「KANAGAWA」プレイレポート。浮世絵師(見習い)となり,大作の完成を目指すフランス産ボードゲーム
SPIEL'16に出展されていたタイトルの中から,フランスのパブリッシャ,IELLO gamesの新作ボードゲーム「KANAGAWA」を紹介しよう。Bruno Cathala氏とCharles Chevallier氏がデザインした同作は,ビジュアルやコンポーネントにこだわりを感じる作品として,SPIEL'16の出展タイトルの中でも一際注目を集めていたタイトルだ。
第11回「カルカソンヌ」世界選手権大会がSPIEL会場で開催。前回王者の優勝なるか。あるいはロシア初の優勝者が出るか。そして,日本人プレイヤーの成績は?
ドイツで開催されたSPIEL’16の最終日となる2016年10月16日,ボードゲーム「カルカソンヌ」の世界選手権大会が開催され,世界34か国36人の代表選手がエッセンの地で,頂点を目指した戦いを繰り広げた。2014年には日本人選手が優勝したことでも知られるこの大会の模様をレポートしたい。
拡大を続けるSPIELは何を目指すのか――主催者・Friedhelm Merz出版に聞くその歴史と,ドイツから見た日本
国際的なボードゲームイベントとして,世界中のファンにとっての憧れにもなっているSPIEL。しかし1983年にスタートしたときは,ごく小規模なイベントにすぎなかったという。それがどのようにして現在のメガショウに成長したのか。Friedhelm Merz出版の広報責任者・Frank Zirpins氏に話を聞いてみた。
[SPIEL'16]近未来を舞台にした潜水艦ボードゲーム「CAPTAIN SONAR」プレイレポート。勝利の鍵は,乗組員の連係にあり
Matagotが2016年に発売した「CAPTAIN SONAR」は,近未来を舞台にした潜水艦もののタイトルだ。潜水艦ものならではの緻密な情報戦と,協力プレイの楽しさを詰め込んだ本作は,海外の各種レビューでも高い評価を受け,SPIEL'16でも多くのギャラリーを集める賑わいを見せていた。
[SPIEL’16]QUEEN Gamesが贈る新作アブストラクトゲーム「GLÜX」試遊レポート。建築ゲームの「Monument World」も合わせて紹介
ユーロゲームというと開拓地を繁栄させたり商品を取引したりといったイメージが強いが,もっと抽象的な作品――いわゆるアブストラクトゲームも多数存在する。そんな中から,カラーリングがファンシーなQUEEN Gamesの新作「GLÜX」をピックアップしてみた。また合わせて同社の建設ゲーム「Monument World」も簡単に紹介する。
[SPIEL’16]磁石を使ったギミックが楽しい「Mino&Tauri」をプレイ。大人から子供まで楽しめる協力型ボードゲーム
AMIGO Spielの新作ボードゲーム「Mino&Tauri」は,SPIEL'16のプレスカンファレンスにおいても,独創的なアイデアを持ったゲームとして紹介されたタイトルの一つだ。子供向けゲームでありながら,大人でも熱中できる奥深さを備えた本作を紹介していこう。
[SPIEL’16]心を鷲づかみにされる戦車ゲーム「TANKS:Panther vs Sherman」プレイレポート。シンプルなルールで激しい戦車戦を再現
ボードゲームのなかには,プラスチックや木でできたポーンというレベルを超えて,ミニチュアと定規を使ってプレイするタイプの作品が存在する。古くは「アクチュアルゲーム」と呼ばれたこのジャンルにあって,シンプルかつスピーディな戦車戦を実現した「TANKS:Panther vs Sherman」を紹介したい。もちろん,例のアニメのノリでもプレイできる。
[SPIEL’16」新作ボードゲームカタログ展示会レポート(その2)。子供向けからマニア向けまで,世界の最新タイトルがここに集結
SPIEL'16の新作カタログ展示会レポートの第2弾をお届けする。出展タイトルがとにかく膨大だったので,ごく一部しか紹介できないのが残念だが,写真多めでお届けするので,ボードゲームファンはぜひチェックしてほしい。
[SPIEL’16]冷戦期のスパイ活動がテーマ。タイル22枚でプレイするゲーム「Undercover」を遊んでみた
最小限のコンポーネントで面白くてユニークなゲームを作り上げるというのは,しばしば日本のボードゲームデザインの特徴として語られてきた。だが海外にも小さなコンポーネントで個性的なゲームを完成させるデザイナーがいる。冷戦期の諜報戦をテーマとしたゲーム「Undercover」は,たった20枚のタイルで機能しているのだ。
[SPIEL’16]キャプチャー・ザ・フラッグ戦を制せ。スポーツ系FPSのテイストを感じる「SHOOT」のレポートと,その意外な制作意図
「凝ったフィギュアを使って戦闘するゲーム」という大雑把な括りに含まれるゲームは,日本では若干レアだが,SPIEL'16の会場には無数に存在していた。そんな中,自分の好きなフィギュアや品物(なんでもOK)を使って遊ぶゲームがあったので,ゲームデザイナーへのインタビューと合わせて紹介したい。
[SPIEL’16]電気回路やプログラミングの基礎をゲームで学ぶ。理系シリアスボードゲームをプレイしてみた
PCゲームの世界には遊んで楽しいというだけでなく,さまざまな知見や理解を得ることを目的とした「シリアスゲーム」というジャンルが存在する。そして当然ながら,それはアナログゲームの世界でも広がりを見せている。というわけで,SPIEL’16で見つけたインパクト(と発展性)の強いシリアスゲームを2点紹介しよう。
[SPIEL’16]新作「チョコボのクリスタルハント」を引っさげ,スクエニがSPIEL参戦。ホビージャパンと共同開発の,シンプルかつ攻撃的なカードゲーム
日本からの出展が相次ぐSPIELだが,なかでも目を引いたのは,スクウェア・エニックスの出展だ。しかも単なる展示ではなく,新作カードゲームを引っさげての登場である。ホビージャパンと共同で開発,展開する第1弾「チョコボのクリスタルハント」を詳しく紹介したい。
[SPIEL’16]小型化の秘密は円盤にあり? 会場で大人気の卓上版「リアル脱出ゲーム」を遊んでみた
SPIEL'16で注目を集めているジャンルの一つである「脱出ゲーム」の中から,「Escape the Room: Geheimnis der Sternwarte」を紹介しよう。「天文台の謎」というサブタイトルが付けられた本作は,円盤状のボードを用いることで脱出ゲーム全体をコンパクトにまとめた,なかなか興味深いタイトルだった。
[SPIEL’16]「DARK SOULS」の難度と興奮を協力プレイで実現。ボードゲーム版「Dark Souls The Board Game」試遊レポート
世界中で高い人気を誇る「DARK SOULS」のボードゲーム版が開発中であることは,耳ざとい人ならすでにご存じのはず。しかし発売は2017年とまだ先の話……と思っていたのだが,その試遊版がSPIEL'16に登場していたので,大喜びで遊んでみた。どうやら,高難度ながら熱い協力プレイが楽しめるタイトルのようである。
[SPIEL’16]ペンギンをはじいて魚をゲットせよ! そこはかとない戦略性が魅力のアクションボードゲーム「ICECOOL」を遊んでみた
「子供向けゲーム」は,ヨーロッパのボードゲーム市場において,大きな存在感のあるジャンルだ。なにせドイツゲーム賞に子供向けゲーム部門があるくらいで,独創的な作品が非常に多いのだ。そんな中,子供向けとしてはちょっとだけ踏み込んだルールの「ICECOOL」をプレイしてみたので,レポートしてみよう。
[SPIEL’16]開催直前,新作ボードゲームカタログ展示会レポート(その1)。脱出ゲーム,マルティン・ルター,あとなぜか火星が大人気?
「Internationale Spieltage SPIEL」では例年,開催日の前日に,いわば「カタログ展示」とでも言うべきイベントが開催される。昨年までは狭いスペースに押し込んだ感のある展示だったのだが,今年はホール1つを使用しての大展示となっていた。ここでは,その中から筆者が気になったものをピックアップして紹介していこう。
[SPIEL’16]2016年のボードゲームの潮流は? 脱出ゲームの流行や,宗教改革500周年の影響が語られた,SPIEL'16プレスカンファレンスレポート
2016年10月13日から16日の4日間,ドイツのエッセンで開催されるボードゲームイベント「SPIEL'16」。それに先立つ10月12日に,イベントの概要を説明するプレス向けカンファレンスが開催されたので,その模様をお届けしたい。
[SPIEL’16]いよいよ開幕するアナログゲームの祭典「SPIEL'16」。ドイツ・エッセンの現地から最新のボドゲ情報をお届け
現地時間の2016年10月13日から16日までの4日間,世界最大規模のボードゲーム見本市「Internationale Spieltage SPIEL'16」が,ドイツのエッセンのイベントホール,MESSE ESSENにて開催される。世界41か国から1021ブースが出展されるこの大イベントを,今年も現地からレポートしていこう。