[レビュー]何度でも出会い直し,世界の裂け目に飛び込んでいく。「Slay the Princess」は“ループものの新境地”だ
「INDIE Live Expo Awards 2024」大賞受賞作「Slay the Princess」は,世界のために姫を殺すよう迫られるループもののビジュアルノベルだ。本作がループものであることによって何を語ろうとしているのか,5000字をかけてじっくり解説していこう。
[レビュー]存在と存在が結びつくことによる解放。百合ファンもノベルゲームファンも,今すぐ「岩倉アリア」に触れるべき
2024年6月27日に発売されたノベル形式のアドベンチャーゲーム「岩倉アリア」は,百合作品でありサスペンスドラマでもある,挑戦的な作品だ。自由を奪われた二人の女性を主役に,「愛とは何か」という根源的な問いにまで迫る本作を,5000字のボリュームでレビューする。
新たなナラティブを切り開いた,ミステリーADVの真骨頂。「Lorelei and the Laser Eyes」が最高だったので紹介させてくれ
「面白さを説明しにくい名作」は世の中にあまた存在するが,5月にリリースされたミステリーADV「Lorelei and the Laser Eyes」もまたその一つだ。パズルだらけのホテルを謎の女性になって歩き回る,というシンプルなあらすじからは想像もできない新鮮さについて,本稿ではレビューしてみたい。
ゲーム翻訳最前線:第1回はラブムーさんと「メディテラネア・インフェルノ」。このフレーズ,あなたならどう訳す?
海外ゲームの日本語化を担う翻訳者たちは,日ごろどんな表現と格闘しているのか? 新企画「ゲーム翻訳最前線」では,翻訳者の皆さんがローカライズに悩んだワンシーンを取り上げ,訳決定までの思考回路を覗いていく。プロが迷ったこの表現,あなたならどう訳しますか?
2023,個人的クィアゲーム大賞。「クィア」の意味を知っていても知らなくても,年末年始にプレイしてほしい9本
クィアゲーム,それは非規範的な性を描いたステキなコンテンツ。年末年始の空気に胸を詰まらせながら,親族からの「結婚は?」攻撃に耐えているそこのあなた。クィアゲームで視野を広げてみるのはいかがだろうか? ということで,3人のクィアゲーマーたちが,2023年にギラついていたおすすめクィアゲームを紹介します。