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[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
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印刷2009/06/10 10:30

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[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入

画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
 ハイエンドのメモリモジュールや電源ユニット製品で知られるCorsairは,PCケース&CPUクーラー市場へ本格参入を果たす。
 同社は,COMPUTEX TAIPEI 2009のサブ会場であるTaipei World Trade Center(=Hall 1)のすぐ近くにあるホテルでプライベートスイートを展開。そこで,冷却能力の高さを重視し,ゲーマーやハイエンドユーザーをターゲットとするフルタワーPCケース「Obsidian Series 800D」と,オールインワン仕様の液冷CPUクーラー「Hydro Series H50」を公開した。

 なぜいま,CorsairがPCケースやクーラーを扱うのか。同社の創業者でもあるAndy Paul(アンディ・ポール)社長兼CEOは,「Core i7の登場で,CPUやシステム全体の冷却性が,メモリモジュールのオーバークロック性能に大きくかかわってくるようになったからだ」と,その理由を説明する。Corsair製メモリモジュールの性能を最大限に引き出す環境作りとして,電源ユニットに続き,PCケースやCPUクーラーの投入へ踏み切ったようだ。

 というわけで順に見ていくと,まずObsidian Series 800Dは,ExtendedATX仕様にも対応する,大型のPCケースである。

前面はヘアライン加工されたアルミ製,本体部分はスチール製のObsidian Series 800D。シンプルな外観は日本人受けしそう
画像集#003のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入

 側板を開けて,内部を覗き込んでみると目に付くのが,マザーボードベースに計7か所のスルーホールが設けられていること。Obsidian Series 800Dでは,断線とエアフローへの悪影響,両方を防ぐシリコンゴム製カバーが設けられたスルーホールを使って,ほぼすべてのケーブルを,マザーボードベースの背面で配線するよう設計されている。
 これはもちろん,冷却性能を最優先にした結果だ。ケーブルに邪魔されないエアフローを最大限活用すべく,天板部に最大で3基の140mm角ファンを取り付けられる。

側面から撮影したカット。ほぼすべてのケーブルが,スルーホールの“向こう側”へ配線されている。ちなみに,取り付けられている液冷CPUクーラーは,後ほど詳細を述べるが,Hydro Series H50だ
画像集#004のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入

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スルーホール部に寄って撮影してみたところ。スルーホールのほか,天面に140mm角の排気ファンを最大3基取り付け可能な点も要注目だ
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マザーボードベースの背面。太いケーブルが這っても側板が閉まらなくなったりしないよう,一般的なPCケースよりも大きな空間が設けられる

 3.5インチベイ部側面には,ストレージデバイスを冷却するための140mm角ファンを搭載。ストレージデバイスを冷却したエアフローは,マザーボードべースの背面を通って,ケース外へ排出されるようになっているのも特徴だ。
 その3.5インチベイは計6基で,うち4基はリムーバブルラック仕様。5インチベイは5基と,ストレージデバイスの拡張性は,フルタワーPCケースとしてまずまずといったところである。

画像集#007のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
先ほど示した側面からの写真で,Corsairのロゴ入りカバーが本体前面に見えていたが,これを外すと,中には140mm角のファンが入っている
画像集#008のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
6段用意された3.5インチベイのうち,4段はリムーバブルラックとなっており,PCケースの前面パネル側から着脱できる

 北米市場における想定売価は299ドル。年内にも販売を開始する計画を持っており,日本市場への投入も検討中とのことだった。


液冷CPUクーラーであるHydro Series H50と,液冷DIMMクーラーのHydro Series H30を一つのシステム上で動作させるデモ。写真から分かるとおり,とくに連動しているわけではない
画像集#009のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
画像集#010のサムネイル/[COMPUTEX]Corsair,PCケース&冷却デバイス市場へ参入
 一方のHydro Series H50は,銅製のウォーターブロックをベースとするポンプユニットと,小型ラジエターをフレキシブルチューブでつないだ構造を採用し,冷却液の充填など,面倒なメンテナンスなしに優れた冷却性能を発揮すると謳われる液冷クーラーだ。

 ラジエター部に取り付けられている120mm角ファンのファン回転数は最大1700rpm。静音動作にも配慮しつつ,一般的なCPUクーラーと比べて,コア温度は最大で30%低く運用可能なため,メモリコントローラをCPUに統合した,Core i7プラットフォームで,メモリのオーバークロック性能引き上げに,大きく貢献するという。
 またCorsairは同時に,ハイエンドのオーバークロックメモリモジュールである「DOMINATOR-GT」用の液冷ブロック「Hydro Series H30」も参考展示しており,今後,システム冷却製品も積極的な展開を図っていく姿勢を見せていた。

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