リフレッシュレート540Hzの超高速表示が可能なeスポーツ特化型ディスプレイが国内発売決定

　2024年1月19日，ASUSTeK Computer（以下，ASUS）の日本法人であるASUS JAPANは，垂直最大リフレッシュレート540Hzを誇る24.1インチサイズのeスポーツ向け液晶ディスプレイ「ROG Swift Pro PG248QP」を2月2日に発売すると発表した。
　税込のメーカー想定売価は14万220円となっている。

ROG Swift Pro PG248QP

　ROG Swift Pro PG248QPは，2023年1月に海外では発表済みの製品で，国内での販売も待ち望まれていたものだ。
　液晶パネルには，ASUSが「Esports-TN」と称する高速表示に特化したTN方式パネルを採用することで，最大540Hzというリフレッシュレートを実現している。
　それに加えて，NVIDIA独自の映像ブレ（モーションブラー）低減技術「G-SYNC Ultra Low Motion Blur 2」や，これまたNVIDIA独自のシステム遅延計測技術「NVIDIA Reflex Analyzer」といった，遅延の計測と低減に役立つ機能も備えているなど，まさにeスポーツ特化型と言えるのが見どころだ。
　なお，540Hzの表示を行うには，NVIDIAのGeForce RTX 20シリーズ以降のGPUが必須となっている点には注意したい。


　解像度は1920×1080ドットと低めで，TN方式ゆえの視野角の狭さや色表現力の低さという欠点もある。とはいえ，本製品を必要とするようなeスポーツのプロ，あるいはセミプロ級のゲーマーなら問題にならないだろう。

　それ以外の面白い特徴としては，スタンド部分が変形する機構を備えている点が挙げられる。標準状態では，ハの字に開いているのだが，開いた部分を閉じることが可能で，設置面積を少し小さくできるわけだ。

左が開いた状態を後ろから見た状態で，右が閉じた状態。ディスプレイ周りに物を置きやすくなりそうだ

　かなり対象ユーザーを絞った製品であるため，「eスポーツゲーマーなら誰にでもお勧め」というものではない。eスポーツの競技イベントでしのぎを削っているようなゲーマーであれば，価値を感じられる製品ではなかろうか。

●ROG Swift Pro PG248QPの主なスペック

• パネル：24.1インチ，TN方式，アンチグレア
• バックライト：フリッカーフリー
• パネル解像度：1920×1080ドット
• 最大垂直リフレッシュレート：540Hz
• ディスプレイ同期技術：Adaptive-Sync
• HDR対応：HDR10対応
• 輝度：400cd/m²（標準）
• 表示色：約1670万色
• コントラスト比：1000：1
• 視野角：左右170度，上下160度
• 中間調応答速度：0.2ms
• 内部フレーム遅延：未公開
• ビデオ入力インタフェース：DisplayPort 1.4×1，HDMI 2.0×2，
• そのほかの接続インタフェース：3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1
• USBハブ機能：USB 3.2 Gen 1 Type-A×2
• スピーカー：未公開
• チルト（上下回転）：−5〜＋20度
• スイーベル（左右回転）：左右30度
• ピボット（縦回転）：未公開
• 高さ調整：上下110mm
• VESAマウント：100×100mm
• 公称消費電力：21W
• 公称本体サイズ：557（W）×255（D）×392〜502（H）mm（※スタンド含む）
• 公称本体重量：約7.5kg（※スタンド含む）

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