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世界樹の迷宮IV 伝承の巨神公式サイトへ
  • アトラス
  • 発売日:2012/07/05
  • 価格:6279円(税込)
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「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
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印刷2012/07/06 00:00

プレイレポート

「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作

画像集#017のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
 7月5日に発売されたアトラスのニンテンドー3DS向けソフト「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」(以下,世界樹IV)は,ポップな見た目からは想像できない歯応えのあるゲームバランスや,タッチパネルを利用してマッピングができることなどを特徴とする,3DダンジョンRPG「世界樹の迷宮」シリーズの最新作だ。前作の発売から2年の月日を経て,プラットフォームをニンテンドーDSから3DSへ移しての新作と言うことで,テンションが上がりっぱなしのファンも多いのではないだろうか。

「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」公式サイト


画像集#018のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
画像集#019のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
 新要素は多岐にわたるが,中でも注目したいのは,気球艇で探索できる「大地」,およびメインダンジョンとは別の迷宮「小迷宮」が登場したことだろう。冒険の舞台が大きく広がったことで,ゲーム内容はどのように変化したのかについては,6月22日に配信がスタートした体験版(関連記事)をプレイすれば,実際に確認することができるので,興味のある人はぜひ試してみてほしい。体験版で遊べる範囲は「第1章の1層/キャラクターレベル10まで」となっているが,ひととおりの新要素は確認できる内容になっている。

 本稿では,本作を実際にプレイした印象を交えつつ,ゲームの特徴と魅力を紹介していこう。また,インデックスのご厚意により,3DS本体付属のカメラで読み込めるQRクエストを用意してもらったので,「こちら」のQRコードとあわせてぜひ利用してほしい。

画像集#001のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
■QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」

ゲームを進めることで利用可能になる「カーゴ交易場」で「QRコードの読み込み」を選択し,3DS本体付属のカメラからQRコードを読み込むことで,クエスト「マフィア梶田のリベンジ」(推奨レベル15,受領条件は「風馳ノ草原」への入場)を入手することができます。RADIO 4Gamer「世界樹の迷宮IV」特集回で,声優の岡本信彦さんを苦しめたF.O.Eを,ぜひ退治してください


スキル習得のシステムが大幅に変化

限られたポイントを君はどう割り振る?


シリーズ独特の,海外翻訳のゲームブック的な言い回しも健在。君がまだ「世界樹の迷宮IV」を購入していなくても,この先を読んでもいいし,直ちに体験版をダウンロードしてもいい(ダウンロード中に読むのがオススメ!)
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 ゲームをスタートすると,まずは「ノーマル」「カジュアル」のいずれかの難度を選択することになる。本シリーズは基本的に歯応えのあるゲーム性がウリになっているので,ダンジョンRPGに不慣れな人は,迷わずカジュアルを選択することをオススメする。難度はプレイ中に変更可能なので,意外とイケるような気がしたら,ノーマルに挑戦してみるといいだろう。
 筆者は迷わずノーマルを選択したわけだが,その際に「あなたの冒険の道に,実りある苦難が訪れんことを……」と,思わず身震いしてしまうようなひと言が表示された。期待させてくれるじゃないの!

 難度設定のあとは,自分のギルド名を決定し,キャラクターメイク/パーティ編成を行うことになる。パーティはシリーズお馴染みの最大5人編成(前衛/後衛を2〜3人にするのが基本)で,最初に選択できる職業は7種類。前作をプレイしている人なら,どの職業がどんな役割を持っているのかが,何となく分かるはずだが,シリーズ未経験でも,職業名や解説文,見た目などを確認すれば,大体の特徴はつかめるだろう。「どのキャラが強いのか」「最強のパーティ編成は?」といったことは,ゲームをやり込んでいけばいくらでも考えられるので,まずは好みのままにパーティを編成してみよう。
 なお,公式サイトで公開されているいくつかの職業(ミスティックやモノノフ)は,これまでのシリーズ同様,冒険を進めていく中で選択できるようになる。

パーティ編成は,前衛/後衛の振り分けさえ間違えなければ,基本的にどんな組み合わせでもOK。同じ職業を複数入れるのもアリだ
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スキルツリーはレベル制限ごとにページ分けされている
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 従来シリーズ同様,パーティメンバーはレベル1の時点で,スキル習得のためのポイント「CP」を3ポイント持っている。これをどう割り振るかで,序盤のゲームバランスやその後の育成方針が変化する。
 本作は前作と比べ,スキル習得画面が大きく変化しており,どのスキルを習得すれば,どのスキルが習得できるようになるのかがひと目で理解できるようになった。また,今回のスキルには,レベル制限なしで習得できる「NOVICE」,レベル20以上でなければ覚えられない「VETERAN」,そしてレベル40以上にならないと習得できない「MASTER」といった具合に,“格付け”が設けられている。最終的に習得したいスキルを考慮しつつ,まずは序盤のスキルビルドをあれこれ考えてみるといいだろう。

 スキル全体を見渡してみると,各能力値の底上げを行える「ブースト」系スキルが,前作よりも若干少なくなっている。また,習得のための前提条件が設定されているスキルが減り,習得レベルも低めになっている印象。その分,序盤〜中盤でキャラクタービルドの差を体感しやすい作りになっている感じだが,実際のところは,製品版をしっかりと遊んでみてから判断する必要がありそうだ。最終的なキャラクタービルドをアレコレと想像しながら,いろいろなクラスを育ててみるといいだろう。

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見た目の進化と中見の変化

何がどう変わったのかを見極めて冒険しよう


 パーティ編成が終わったら,冒険者の最初の課題となる「ミッション」(ストーリー進行に関わるクエストのようなもの)を受領。いよいよ本格的な探索および戦闘に挑戦していくこととなる。

 まず,本シリーズにおける探索の基本,マッピングについてだが,いくつかの設置アイコンは増えているものの,基本的には前作と同じ感覚で作業できる。これまでタッチ操作が必要だった拡大マップの視点移動が,左スライドパッドで操作可能になったのは地味にありがたいところだろう。ちなみに,メモの上限数はシリーズ伝統(?)の25個。気球艇に乗って探索する大地でもそれは同様で,全体的に使い勝手が向上している。
 なお,本作は3DダンジョンRPGということで,ニンテンドー3DSの裸眼立体視との相性は悪くないが,集中してマッピング作業を続けていると,さすがに目が疲れるという人もいるだろう。迫力ある戦闘シーンや,戦闘中のウィンドウが前後に重なって見える感覚はぜひ体験してほしいが,3D機能をオンにするなら,若干弱めに設定しておくことをオススメする。

画像集#009のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
採取,伐採,採掘は,場所によってアイテム入手回数が決まっているが,それ用のスキルは不要。専用スキルを習得すると,アイテム入手数が増える
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マップ探索中は,カメラ操作で周囲を見回せる。これだけで,なんだか世界が広がったような気分

静止画ではなかなか伝わらない,モンスターのコミカルな動きにも注目してほしい。ムキッ! っとポーズをとる森ネズミがカワイイ
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 戦闘演出に関しては,モンスターが3Dグラフィックス化され,動きが加わったため,躍動感溢れるバトルが楽しめるようになっている。システム面では,敵に前列/後列の区分が導入され,こちらが覚えるスキルも縦/横の“攻撃範囲”を意識したものが多く用意されている。前作と同じ感覚でスキルを使うと,実は効果範囲が“全体”じゃなかった……なんてことになってしまうので,シリーズの熱心なファンほど気をつける必要があるだろう。とくに,ダンサーの効果範囲が全体ではなくなっている点には要注意だ。

 ゲーム序盤は,初心者に向けたチュートリアルを兼ねているため,初期に出会える敵からは,前作ほどの単純な力強さを実感できない。最初にしっかりと武器/防具を用意さえしておけば,一瞬で叩き潰されるようなことはないだろう。だが,毎ターン状態異常「盲目」を与えてくる敵や,単体のみで現れる手強い敵などもいるので,単純なパワープレイではとうてい勝ち抜けそうにない。油断は禁物である。

画像集#012のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作 画像集#013のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作

迫り来るF.O.Eの恐怖! 従来作では「もやもや」で表現されていたが,実際の姿が分かると圧迫感がスゴイ
画像集#014のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
 ちなみに本作では,「F.O.E」(Field on enemy,ダンジョン内を徘徊するとくに危険な敵)に「脅威度」と呼ばれる3段階の表示が用意されており,だいたいの強さが分かるようになっている。ただ,表示段階が低くても普通にボコボコにされることもある……というかボコボコにされた。今作からは,F.O.Eが(正体不明のモヤモヤしたモノでなく)実際の姿で徘徊しているうえ,脅威度も確認できるため,「ヌルくなったのでは?」と心配するファンがいるかもしれないが,F.O.Eの凶悪っぷりは今までどおりなので安心(?)してほしい。

画像集#015のサムネイル/「世界樹の迷宮IV」インプレッション&QRクエスト「マフィア梶田のリベンジ」を掲載。より遊びやすく,深くなったシリーズ最新作
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 と,そんな具合で遊んでいると,あっという間に体験版の制限に達してしまうはず。前作と比べて“遊べる”要素が増え,プレイアビリティも確実に向上しているおかげで,迷宮に潜り,敵と戦い,アイテムを入手して,キャラクターを強化する……という一連の流れが,実にスムーズに楽しめる本作。体験版でさえ中毒性の高いプレイ感覚が味わえるのだから,ファンとしては製品版を遊ばないわけにはいかないだろう。

 なお,現在配信中の体験版で育てたキャラクター達は,製品版「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」へデータ移行することができる。謎の多い“大地”やまだ見ぬ強敵,サブクラスシステムやQRコードを利用したコンテンツ配信などなど,本稿で紹介しきれなかった要素は山ほどあるので,そういった要素はぜひとも製品版で楽しんでほしい。

「世界樹の迷宮IV 伝承の巨神」公式サイト

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    世界樹の迷宮IV 伝承の巨神

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世界樹の迷宮IV 伝承の巨神
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