Huawei，エントリー市場向けの新型スマートフォン「nova lite 3」を2月1日発売。インカメラでもAI処理による被写体認識が可能に

　2019年1月30日，Huawei Technologies（以下，Huawei）の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは，エントリー市場向けの新型スマートフォン「HUWAEI nova lite 3」（以下，nova lite 3）を2月1日に国内発売すると発表した。メーカー想定売価は2万6880円（税込2万9030円）前後となっている。

nova lite 3

　nova lite 3は，二眼式のアウトカメラだけでなく，単眼式のインカメラでもAI処理を活用した撮影機能を利用できるのが特徴だ。被写体の種類――屋外か屋内か，あるいは晴天の日中か夜間か――をAI処理で認識して，それに合わせた撮影パラメータの自動設定を行えるという。
　解像度1080×2340ドットで，アスペクト比9：19.5という縦長の6.21インチ液晶パネルの上部に「しずく型ノッチ」と呼ばれる小さな切り欠きを設け，そこにインカメラを設置しているのはデザイン上のアクセントになっている。

アウトカメラ（左）は二眼式で，背面左上側がメインカメラ，その横に深度測定用のサブカメラが並ぶ配置だ。単眼式インカメラは前面上部の小さなノッチ部分にあり（右），Huaweiはこれを「しずく型」と称している

　ただ，搭載するSoC（System-on-a-Chip）として，HiSilicon Technologies（以下，HiSilicon）製のミドルクラス市場向け「Kirin 710」を採用している点はゲーム用途だとネックになるかもしれない。Kirin 710は，CPUコアこそハイエンド市場向けSoC「Kirin 970」と同じCortex-A73×4＆Cortex-A53×4という構成であるものの，ゲームにおける性能で重要なGPUコアが，エントリー〜ミドルクラス市場向けの「Mali-G51」だからだ。
　Huaweiでは，ゲームの動作を認識すると自動的にGPUの動作クロックを上げる機能「GPU Turbo」により，ゲームの動作も快適であると主張しているが，国内で流通しているゲームでGPU Turboが対応するものは，まだ5タイトルと少ないので，速くなるゲームもある程度の認識でいたほうがいいだろう。

GPU Turboの説明スライド。国内での対応ゲームは，現時点で5タイトルとのこと

●nova lite 3の主なスペック

• メーカー：Huawei Technologies
• OS：Android 9.0
• ディスプレイパネル：6.21インチ液晶，解像度1080×2340ドット，アスペクト比 9：19.5
• プロセッサ：HiSilicon製「Kirin 710」
  ・CPUコア：Cortex-A73（最大2.2GHz）×4，Cortex-A53（最大1.7GHz）×4
  ・GPUコア：Mali-G51
  ・モデム：未公開
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：32GB
• アウトカメラ：二眼式
  ・メイン：有効画素数約1300万画素，F1.8
  ・サブ：有効画素数約200万画素
• インカメラ：有効画素数約1600万画素
• バッテリー容量：3400mAh
• 対応LTEバンド：FDD LTE Band 1/2/3/8/17/18/19，TDD LTE Band 41
• 対応3Gバンド：Band 1/2/5/6/8/19
• 待受時間：未公開
• 連続通話時間：未公開
• 無線LAN対応：IEEE 802.11ac
• Bluetooth対応：4.2
• USBポート：USB Micro-B
• 公称本体サイズ：73.4（W）×155.2（D）×7.95（H）mm
• 公称本体重量：約160g
• 本体カラー：オーロラブルー，コーラルレッド，ミッドナイトブラック

Huaweiのnova lite 3製品情報ページ