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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で約1年の延期が確定した東京2020オリンピックだが,現実に先んじてひとまず完成形となったゲーム版の追加4種目(スポーツクライミング,ラグビー,4×100mリレー,柔道)に絞って紹介していこう。なお,リリース時に収録されていた14種目については以下のリンクを参照してほしい。
※本稿のボタン表記はPS4版のものです
スポーツクライミング
スポーツクライミングは,東京2020オリンピックで初めて五輪種目として採用された競技だ。公式大会で行なわれるスポーツクライミングには,リード(高さ12m以上のコースをどこまで登れるかを競う),ボルダリング(高さ5m以下の複数のコースをいくつ登れたかを競う),スピード(高さ10mもしくは15mのコースを登る速さを競う)と3つのルールが存在するが,本作でプレイできるのはスピードとなっている。左右のアナログスティックでアバターの両手を動かしてホールド(突起物)をつかみ,対戦相手よりも先に頂上のボタンを押して勝利することを目指す。
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レコードで勝負する種目共通のスーパーベストスタート(スタート前に[L2]ボタンを押してパワーを溜めるアクション)はあるものの,一度勝負が始まってしまえば使用するのはアナログスティックのみ。本作に収録されている競技の中でも操作はかなりシンプルな部類に入るが,それゆえにアナログスティックの入力精度は重要だ。
登る先にあるホールドと同じ角度にスティックを倒さないと失敗となり,ホールドをつかんだとしてもアバターの自由になっている側の手(アナログスティック)で次のホールドを掴まないと勝敗を左右するレベルのタイムロスが生じる。なので,左右のアナログスティックを交互に倒すのが基本的な操作となる。
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筆者は,素早く登るためのセオリーをイマイチ理解できておらず,最初は難度「ふつう」のCPUにも追いつけず,正直「難しすぎるのでは?」と感じていた。しかし,アナログスティックを倒す精度,左右両方を使う点に気づいてからは,ほどよい難しさだと感じた(それでも油断すると金メダルを取り損ねる)。
精度の高いプレイには演出やボーナスが発生する点や,そしてなによりスポーツクライミングをゲームで体験できる目新しさが魅力的に映る。今では,本作の中でもトップクラスにお気に入りの種目だ。
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ラグビー
昨年,日本で世界大会が開催されたことで一気に注目度が上がったラグビーも収録されている。ただしオリンピックのラグビーはスタンダードな15人制ではなく,7人制のラグビー(セブンズ)だ。本作でもそれに準じて7対7で試合を行なう形式になっている。
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ゲームとしては“スピード感と随所にみられる個人技が見どころ”(日本ラグビーフットボール協会製作のセブンズ解説動画から抜粋)という,セブンズならではの特色がかなり強調されている印象だ。
その象徴的ともいえるアクションがボールを持った際に行なえる高速ランで,フリーでボールを持てたら接触プレイに持ちこませずにトライを決めることも難しくはない。ボールを持ったら高速ランで前進→スピードが落ちたらいったん高速ランを中止→R1ボタンを押し直して高速ラン……と繰り返していく戦法が非常に強力なのである。
さらにボールを持った選手がアバターであれば,ボールを持つ時間が長くなるほど専用ゲージが溜まってい
き,満タンになると確実にトライがもぎ取れる「スペシャルダッシュ」をくり出すことも可能になる。本作のラグビーは,とにかく“走る”という行為が強いと言えるだろう。
守備側のアクションやタックルが弱いわけではないのだが,攻撃側にはタックルをかわせるダブルステップやブロックといった選択肢があるので,やはり守備側よりも攻撃側が有利に感じる。敵味方が密集していない場所にパス,もしくはボールをキックし,高速ランからのトライを狙っていくと気持ちよく点を取っていけるだろう。予選〜決勝を通じて“勝ちやすい”種目でもあるので,各種ウェアをアンロックするためのポイント稼ぎにも利用しやすいはずだ。
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4×100mリレー
本作最後の追加種目として配信された4×100mリレーは,タイム競争系のゲームでは唯一の団体競技だ。とはいえ4人全員をプレイヤーひとりで順に操作するため,プレイフィールは,中距離を走っている感覚に近いと言えるかもしれない。
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合計400mを走ることになるため,ほかの陸上種目よりも多くのボタン連打を要求される4×100mリレーだが,速く走るためのルールがほかの競技と異なっているのも注目ポイントだ。
100mや110mハードルでは基本的にボタン連打をするほど選手のスピードが上がっていったが,リレーでは画面に表示されているゲージのピンク色のエリアに,カーソルを合わせ続けることで加速していく。ピンク色のエリアは走り出した時の速度よって異なるので,考えなしに一定のリズムでボタン連打し続けるわけにはいかない。加えて走者が交代するタイミングではバトンタッチを行なうアクションが入るため,個人で走る種目より注意すべき点が多く,安定したメダル獲得を目指すには,しっかりと操作に慣れる必要がある。
裏を返せば,速く走るために必要なのが連打スピードではなく適切な連打量なので,練習を積み重ねていけば,ボタン連打力頼りになる種目よりはタイムを伸ばしやすいということでもある。ボタン連打が苦手で短距離走がイマイチ……という人でも得意な種目になる可能性があるのだ。
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柔道
本作の柔道は実際のオリンピック競技とは異なり,4対4の団体戦で戦う。相手の袖,もしくは襟をつかむ(つかまれる)ことでゲージが出現し,攻守両方のボタン連打でカーソルが左右に移動する。技あり,一本が成立するゲージの範囲内にカーソルを収めることができれば,技が成立する仕組みになっている。
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つかんでから投げを成立させるには,カーソルを動かすための[×]ボタン連打が必須だが,つかみあいのたびに全力でボタンを連打するのは選手のスタミナをいたずらに消耗させるため効率が悪い。しかも,体力0の状態でつかまれると問答無用で投げが確定してしまう恐れもあるため危険だ。常にゲージを確認しつつ,技の成立を避けるという“ほど良いボタン連打”でスタミナに差を作り,それから仕留めにかかるといった戦略が必要になってくる。チーム共有のゲージをどこで消費して3勝するかを考えておくと,堅実に勝ち続けていけるだろう。
一例として筆者の攻略方法をあげておく。まず,先鋒戦でディフェンス重視の戦略を採り,チームゲージを溜めつつ,スタミナ切れでの勝利 or 引き分けを狙う。そして,次鋒戦は自身のアバターを配置し,優れた基本能力とつかんだ瞬間に一本が確定するアバターの特権「必殺つかみ」で王手をかける。最後の大将戦は,溜まったチームゲージを吐き出し,「組手切り」(投げ抜け)不可の「飛び込みつかみ」,攻守を逆転できる返し技で決める。
手堅く勝ちを狙えるうえに“システムをすべて使い切って戦っている感”が味わえるのでオススメだ。
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4月17日からはトップアスリートが全員集合。18種目で超人と対決
4月17日に追加されるアップデートは,4×100mリレーの追加だけに留まらない。これまで定期的に入れ替わりで登場していた実在の現役&レジェンド日本人選手のアバターが一斉に配信されるのだ。期間中は本作の全種目のトレーニングモードでトップアスリートと試合を行なうことができるようになる。登場選手は下記を参照してほしい。
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■2020年4月17日〜5月14日に登場するトップアスリート(敬称略)
- ケンブリッジ飛鳥(100m)
- 多田修平(100m,4×100mリレー)
- 山縣亮太(100m,4×100mリレー)
- 小池祐貴(100m,4×100mリレー)
- 桐生祥秀(100m,4×100mリレー)
- 中村克(100m自由形)
- 松田丈志(200m個人メドレー)
- 早田ひな(卓球シングルス/ダブルス)
- 平野美宇(卓球シングルス/ダブルス)
- 伊藤美誠(卓球シングルス/ダブルス)
- 福原愛(卓球シングルス/ダブルス)
- 張本智和(卓球シングルス/ダブルス)
- 清水聡(ボクシング)
- 篠原信一(柔道)
- 井上康生(柔道)
- 坂口佳穂(ビーチバレーボール)
- 村上礼華(ビーチバレーボール)
- 野口啓代(スポーツクライミング)
- 楢﨑智亜(スポーツクライミング)
- 吉田沙保里(全種目)
トップアスリートはその名に違わず非常に高いポテンシャルをそなえているため,簡単に勝利を積み重ねていける相手ではない。直接戦わなくても勝てる集団競技(サッカーや野球など)や,一撃で勝負を決める手段がある種目(ボクシング,柔道)などはまだしも,タイムで勝負する陸上や水泳,スポーツクライミングで勝利するのはなかなかにハードだ。本作をとことん遊びたい人は,最高難度“もっとつよい”のトップアスリート打倒を目標にしてみるのも良いのではないだろうか。
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