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【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった
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印刷2021/06/05 12:00

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【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった

画像集#002のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった

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 EPOSというオーディオ機器メーカーをご存じだろうか? Sennheiser Communicationsが2020年に解散したのち,世界有数の聴覚テクノロジーグループであるDemant A/Sの一員として設立された新会社がEPOSだ。EPOSは自社ブランドのオーディオ製品に加えて,Sennheiserとのトレードライセンス契約に基づいてEPOS | SENNHEISERブランド製品も販売している。

 さて,今回取り上げるのは,EPOSブランドから登場したピュア・アナログのゲーマー向けヘッドセット「H3」だ。アナログ接続なので,PCやMac,PlayStation 5/4を始めとして,Nintendo SwitchやXbox Series X/Sでも利用できるのがウリである。

H3
メーカー:EPOS
問い合わせ先:お問い合わせ
価格:1万5800円(税込,※2021年6月5日現在)
画像集#003のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった

 比較的高価な製品の多かったEPOS | SENNHEISERブランド製品よりはこなれた価格だが,オーディオ製品開発のノウハウや品質は継承されているのだろうか。じっくり見ていこう。

H3の製品ボックス(左)と同梱物(右)。左上から時計回りに説明書,H3本体,スプリッターケーブル,ストレートケーブル
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EPOSのH3製品情報ページ



随所にノウハウが生きた小型軽量ヘッドセット


H3のブラックモデル
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 今回試用したH3は,白地に黒色のツートンカラーとなったモデルである。エンクロージャ(イヤーキャップ)とアーム,マイクブームが主にツヤ消し白色で,ヘッドバンドやイヤーパッドなどはツヤ消し黒色だ。なお,白色の部分がすべて黒になったモデルもラインナップされている。

 H3のヘッドバンドを伸ばすと,スライダー部分は金属となっているが,それ以外はプラスチックか合皮が用いられていた。

白地に黒のツートンカラーをまとったH3。プラスチックと合皮が主な素材だ
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 金属パーツを多く使用しているGSPシリーズ上位版とは異なり,小ぶりかつプラスチック素材主体のH3は,実測重量が約275gと軽量だ。作りも含めて,全体の雰囲気は「GSP 300」シリーズに近い感じを受けた。
 低価格帯のEPOS | SENNHEISERブランド製品は,上位版と比較してかなり作りが簡略化されているが,EPOSブランドのH3も同様の傾向にあり,がんばってコストダウンを図っている印象だ。

 エンクロージャはそれほど大きくなく,実測で約100×77×60mm程度(※イヤーキャップの厚みを含む)の密閉式だ。顎のほうへ行くに従って,エンクロージャが前方に傾斜した独自の設計を踏襲している。

首像に装着してみた様子。エンクロージャ自体は小型で,イヤーパッドはしっかりとした厚みを確保していることが見てとれよう
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首像に装着して左右から見た状態。見てのとおり,エンクロージャは顎のほうに行くに従って前方に傾斜しているのが分かる
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 左エンクロージャには,跳ね上げると自動でマイクミュートになるブームマイクを,右エンクロージャには音量調整ダイヤルを備えているのは,既存のゲーマー向けヘッドセットと同様だ。音量調整ダイヤルは,滑り止めの付いた黒い円の部分を回すようになっており,従来製品のように指で掴んで回すのではなく,一本指で回せる方式に変更された。

H3の左側エンクロージャには大型のマイクブームがある。跳ね上げるとミュートになる
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右側エンクロージャにある黒い円が音量調整ダイヤルだ
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厚みのあるイヤーパッド。肌に当たる面は布素材を使っている
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 着脱可能なイヤーパッドは,実測約20mm強と十分な厚みがある。GSPシリーズの上位版と同様に音漏れを防ぎながら肌当たりをよくするため,側面は合皮,肌が当たる部分と内側は発汗性の高い布素材を使い分けている。耳に直接触れないイヤーパッド設計は,ゲーマー向けのH3にもきちんと継承されているわけだ。

 イヤーパッドの取り付け部分にはプラスチック素材が使われており,こちらもGSPシリーズと同様に,パチンと簡単に着脱できる仕様になっている。なお,イヤーパッドを取り外したエンクロージャ側には,スピーカーグリルが貼られていた。
 スピーカードライバーは,例によって若干斜めに取り付けられており,少し正面から音が聞こえる。これも従来のヘッドセットの仕様を踏襲したものだ。スピーカードライバーに関するスペック情報はないが,実測したところおそらく40mm径ドライバーと思われる。周波数特性は,スペック情報によると公称値10Hz〜30kHzと,これも相変わらず広い。

イヤーパッドは着脱式。本体側にツメがあり,ここにイヤーパッドのプラスチック部分をパチンとはめ込む。ツメの内側にある黒い布がスピーカーグリルで,少し見づらいが,やや先端寄りにスピーカードライバーが取り付けられている
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 エンクロージャとヘッドバンドをつなぐアームは,GSP 300シリーズのような直付けではなく,GSP 500/600シリーズのように別のパーツを介してエンクロージャ後方に接続されているタイプだ。エンクロージャとパーツの接続部分だけでなく,アームとパーツの接続部分も少しずつ稼働する。
 Sennheiser Communications時代に行ったインタビューでは,この方式で装着感がよくなるとのことだったので,それを継承しての採用なのだろう。

アームの接続部分を拡大してみたところ。GSP500/600シリーズと同様に,エンクロージャの後ろ側で接続されていて,側頭部に合わせて若干だが可動する
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左側アームの裏。エンボス加工されたL/Rの「L」が見える。スライダーの裏には凹みがあり,この凹みで10段階に長さを調整する
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 アーム部分は白色で,左右にEPOSのシンボルマークがプリントされている。接続部分のパーツはツヤ消し黒色だ。アーム裏側には,左右それぞれに「L」か「R」がエンボス加工で造形されている。
 唯一,外から確認できる金属パーツであるスライダー部分は,表側に目盛が「01」から「10」まで印刷されていて,裏側にはそれと黒色のプラスチック製クリックパーツが取り付けられている。これでスライダーを調整すると,クリック感で動かし具合を感じ取れるわけだ。

H3のスライダー部分には,「01」から「10」までの目盛がある。ヘッドバンド端には,製品名の「H3」がプリントされていた
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 ヘッドバンド部分は,両端が白色のプラスチック素材で左にブランド名,右に製品名がプリントされている。それ以外は表裏ともにツヤ消し黒色の合皮素材で覆われていた。ヘッドバンドの幅は,実測で約35mm。裏面のクッションは頭頂部とそれ以外で厚みが異なり,頭頂部はやや薄い。

幅の広いヘッドバンド。頭頂部だけ厚みが異なるのが見てとれよう
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 マイクブームは,接続部分を除いた最も大きい部分で実測約122×15×13mm(※ブーム長,マイク幅,マイクの厚み)程度あり,真ん中の黒いゴム製部分で少し傾きを変えられる。これまでのEPOS | SENNHEISERブランド製品と同じ仕様ではあるが,H3のマイクブームはやや曲げやすくなっており,使い勝手は向上したと言えよう。

従来のSennheiser製品と比べて小さくなったが,それでも大きめのマイクブーム。黒い部分は曲げやすくなっており,先端の表面にはスリットが入っている
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マイクの口側にも5本のスリットが入っている
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EPOS | SENNHEISERブランド製品と同じ形状の本体側ケーブル接続コネクタ
 マイク部分の空気孔は,表裏両面にそれぞれ5つのスリットが入っている。なお,GSPシリーズの上位製品のような金属メッシュではない。資料によると,マイクは双方向型の指向性を持ち,公称値で10Hz〜18kHzの周波数特性有するとのことだ。

 機器と接続するアナログケーブルは,EPOS | SENNHEISERブランド製品と同じ形状のコネクタを使用しており,既存のケーブルをそのまま流用できることを確認している。ヘッドフォンとマイクが二股に分かれた3極3.5mmミニピン端子を備えたスプリットケーブルは,実測の長さ約193cmある。一方,ヘッドフォンとマイクがひとつずつのL字型4極3.5mmミニピン端子ケーブルは,実測で長さ約144cmだった。

3極3.5mmタイプのスプリットケーブル(上)と4極3.5mmタイプのL字ケーブル(下)。どちらもEPOS | SENNHEISERブランド製品に付属するものと同じのようだ
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 H3の装着感はことのほか良好だ。GSPシリーズはピタッと頭部にフィットするのだが,一方で側圧が強すぎる傾向にあり,長時間のプレイだと少しストレスを感じるという意見もあった。しかしH3は,側圧がほどよく筆者には快適な装着感だ。また,プラスチック素材メインで軽いからか,装着中にヘッドセットを重く感じることもなかった。ヘッドバンドの長さ調整はクリックも軽く,片手でも調整できる点も評価できよう。

H3は小型軽量で装着感もよい。側圧もほどほどで,ストレスは感じなかった
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 ハードウェア紹介の最後に,H3のスペックをまとめておこう(

表 H3の主なスペック
基本仕様 アナログ接続タイプ,密閉型エンクロージャ採用
サラウンド 非対応
公称本体サイズ 88(W)×189(D)×167(H)mm
公称本体重量 約322g(ケーブル含む)
公称ケーブル長 約2m(スプリットケーブル)
接続インタフェース 3極3.5mmミニピン×2,または4極3.5mmミニピン×1
搭載ボタン/スイッチ 音量調整ダイヤル
主な付属品 3極3.5mmミニピン×2 スプリットケーブル,4極3.5mmミニピン L字ケーブル
対応ハードウェア PC,PlayStationシリーズ,Xboxシリーズ,Nintendo Switchシリーズ,スマートフォンなど
保証期間 2年間
実勢価格 税込 1万5800円前後
ヘッドフォン部
周波数特性 10Hz〜30kHz
インピーダンス 20Ω
出力音圧レベル 124dB/mW
スピーカードライバー 未公開
マイク部
方式 未公開
周波数特性 10Hz〜18kHz
感度 −47dBV/PA
インピーダンス 未公開
S/N比 未公開
指向性 未公開
ノイズキャンセリング機能 なし


タイトルを問わず音を聴き取りやすい

ゲームリスニングに特化した音質傾向


 ここまでの紹介を踏まえて,H3をテストしていこう。
 H3はピュアアナログヘッドセットなので,計測テストはいつもどおりPCで行っている。リファレンス機材となるデスクトップPCに接続したSound Blaster ZxRに,H3付属のスプリッターケーブルで接続して,2種類の検証を行うことになる。

  • ヘッドフォン出力テスト:ダミーヘッドによるヘッドフォン出力の周波数特性計測と試聴
  • マイク入力テスト:マイク入力の周波数特性および位相計測と試聴

 ヘッドフォン出力時の測定対象は,周波数特性と位相特性,今回はアナログヘッドセットなので出力遅延テストは行っていない。具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」で示しているので,そちらを参照してほしい。また,マイク入力の測定対象は,周波数特性と位相特性で,こちらも具体的なテスト方法は「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」にまとめたとおりだ。

ヘッドフォン出力品質テスト用のリファレンス波形
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 ヘッドフォン出力時の周波数特性は,Waves製アナライザ「PAZ Analyzer」で計測したデータそのものと,「データのうち,周波数特性がリファレンス波形とどれくらい異なるか」の差分を取った結果を4Gamer独自ツールで画像化したもので示す。リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は,ブレが少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は,同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。
 差分画像の最上段にある色分けは,以下のような音域を左から順に示したものだ。

  • 重低域:60Hz未満,紺
  • 低域:60〜150Hzあたり,青
  • 中低域:150〜700Hzあたり,水
  • 中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑
  • 中高域:1.4〜4kHzあたり,黄
  • 高域:4〜8kHzあたり,橙
  • 超高域:8kHzより上,赤

画像集#029のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった

 H3の出力時の周波数特性であるが,190Hzくらいから低域の山が高く,35Hzくらいから少し下がる。190Hzから2kHz付近までは,差分を見ると分かるがほぼフラットで,3.5kHzくらいで少し下がったあとに5〜6kHz付近が一気に高くなる。差分を見るとこの帯域が一番高いことが分かり,若干低弱高強気味のドンシャリ型と言える。
 なお,12kHz以上で緩やかに落ち込み始め,15kHz以上でもう一段階落ち込むが,15kHz以上の落ち込みは例によって筆者のテスト環境に起因するものなので気にする必要はない。

H3のヘッドフォン出力特性
画像集#030のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった
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 ちょっと意地悪な気もするが,筆者が以前に評価した3万円クラスのヘッドフォンであるGSP 600と比べてみると,190Hz〜2kHz付近のフラットさは,H3が凌駕しているのが見て取れる。非常にきれいなフラットだ。また,GSP 600では4〜5kHz付近がピークだったのに対して,H3は5〜6kHzがピークと,若干プレゼンス帯域より高いところにピークが来ていることも分かる。他方で,低域の山はGSP 600より強めだ。
 これらの結果からすると,H3は上位機種並の再生能力を持っていると期待できよう。

 ステレオの音楽試聴を行ってみると,まず歪みの少ない非常にクリアな聞こえ方をするのが確認できる。おそらく,80Hz以下のかなり低い帯域が強調されて聞こえるからだろう。一方で,80Hz以上はそれほど前に出てくる感じではない。高域もピークがプレゼンス帯域より上にあるからか,耳に痛い感じはまったくないが,かなり強めなのは事実だ。したがって割としっかり「ドンシャリ」の音質傾向であると言える。
 それに加えて,音量が大きい。H3なら,非力なUSBサウンドデバイスでも結構な音量で再生してくれるのではないだろうか。

 改めてGSP 600と聞き比べてみると,GSP 600のほうが全体的に“丸い音”だ。GSP 600は,高域の強調がそれほど強くないし,低域の出方もH3ほど極端ではない。価格差は倍近いので当然といえば当然だが,純粋に音楽を聴く場合は,GSP 600のほうがより自然な音で楽しめるという印象だ。
 ところが,サラウンドサウンドのゲームをプレイしてみると,H3は本当にゲームリスニングに特化していることが分かる。

GSX 1000
画像集#032のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった
 なお,今回はアナログヘッドセットであるため,サラウンドのテストとして,これまでどおり「Razer Surround Pro」を使いたかったのだが,ついに提供終了となってしまったので,今回は代打として,以前にレビューしたEPOSのUSBサウンドデバイス「GSX 1000」を用いて,7.1ch機能を有効にして行った。GSX 1000は発売から少々,日が経っているものの,バーチャルサラウンドヘッドフォン機能は,現在の最新アルゴリズムと比べても引けを取らない高性能なものなので,最新ではないことを気にする必要はない。

 話をサラウンドのテストに戻そう。まずは「Fallout 4」を試してみる。比較的大音量の再生だ。なお,本作では大抵,平均音量が低すぎて音量を最大にしているのだが,GSX 1000だと「80」でも大きいくらいである。
 ヘリの前でほんの少し角度を変えただけで,音の変化を耳で捉えることができたのは,これまでのEPOS | SENNHEISERブランド製品と同様でお見事だ。ヘリのローター回転音が,きれいに右30度くらいに定位するのはもちろんだが,印象的だったのは低域でずっと鳴っているヘリのエンジン音が邪魔にならない点だ。音楽試聴のときに,かなり重低域の音が出てきたので,てっきりこの音も結構うるさく鳴り響くのかと思ったら違っていた。音は拾えるが,邪魔にならない。190Hz以上がフラットで,80Hzから下がり始める特性に効果があるのだろうか。重低域まで含まれている接岸時の効果音は,それなりの音量で重低域までしっかり聞こえる。
 全体的にみて,音の凸凹が少なく,拾いたい音を拾いやすい,といった印象だ。無線の音声が埋もれることもなく,きちんとセンター(中央)に定位して適度な音量で聞こえる。

画像集#033のサムネイル/【PR】EPOSのアナログヘッドセット「H3」は,ゲームに最適化した音作りで価格以上の高品質が光る逸品だった
 続いては,「PROJECT CARS 2」のリプレイ再生を聞いてみる。こちらもエンジン音がうるさくなく,それでいて拾いたい音を拾えた。ただ,重低音(おそらく80Hz以下)を多く含むワイパー音は,わりと大きめに聞こえる。敵車のすれ違い,前方敵車の左右移動などは極めて把握しやすい。よりゲームの音再生に特化して,そして拾いたい音を聴き取りやすいように調整されていると感じる。

 次に「MONSTER HUNTER: WORLD」(以下,MHW)で,マップ内を歩き回ってみた。やはりすっきりした印象で,足音がドスドスいったりしないし,水車の回転音も,もちろん大きい音で聞こえるのだが邪魔にならない。高域が伸びているのに耳が痛くならないのもいい。
 それにしても,どのタイトルで試しても低域の聞こえ方が絶妙だ。聴こうと思えば聞こえる(拾える)し,他の音を拾っているときに邪魔となりにくい。これは,ゲームでの効果音や音声の聞こえかたを相当研究した結果なのではないかと推測する。

 最後に,PlayStation 4(以下,PS4)版のMHWも試聴してみた。純正ゲームパッド「DUALSHOCK 4」のアナログヘッドセット端子に接続しての利用になり,バーチャルサラウンドヘッドフォン機能は,ゲーム内蔵のものを利用している。なお,ダイナミックレンジは「ワイド」だとさすがに小さな音が拾いにくいので,「ミディアム」にしている。
 聴いた印象は,PC版とそれほど変わらない。もちろんGSX 1000並にバーチャルサラウンドヘッドフォン出力が正確かと言われると,そこまでとは思わないが,ゲームをプレイするに当たって実用上問題ないレベルだ。むしろそれよりも,PS4タイトルをH3の音で聴きながらプレイできるという満足感のほうが大きい。数あるPS4向けアナログヘッドセットの中で,H3は,かなりハイエンドになるが,それだけの性能は十分に得られると思ってもらっていい。


広帯域をカバーし,低弱高強ですっきりした音質傾向のマイクブーム


マイク入力品質テスト用のリファレンス波形
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 続いては,H3のマイク入力特性を見ていこう。こちらもPCとZxRで計測している。

 以下に示す波形のとおり,最近のゲーマー向けヘッドセットでよく採用されている右肩上がりの低弱高強型で,低域は80Hz付近から落ち込みが大きくなる。一方の高域は,6.5〜12kHz付近が一番高くなり12kHz以降で落ち込み始めるという具合だ。
 GSP 600と比較すると,低周波の落ち込みが始まるのは早いが,2kHzくらいまでの帯域はより強い。なお,位相は完璧なのでモノラルマイクであろう。

H3のマイク入力特性
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 実際に声を録音して聴いてみると,低域は80Hzまであるので決して弱いわけではなく,相対的に少し低めなのですっきりして聞こえる。また,80Hz以下の室内における低周波ノイズ(ルームノイズなど)は,あまり聞こえない。一方で高音の収集能力は非常に高いので,高周波ノイズ(ヒスノイズ,空調ノイズなど)は結構しっかり乗る。ただ,毎回述べているように,ネットワークゲームでは12kHz以上が再生されることはあまりないので,ゲームプレイ時は気にならないはずだ。

マイクは口元より少し下に配置すると,呼吸音が入りにくい
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 録音した声の質感は非常に良好で,“プロっぽい”音だ。ゲーム中継やDiscordなど高サンプルレート用途でも,小さい声から大きい声まで,専用のスタンドマイクを立てたような音質傾向が得られる。マイク入力レベルは比較的高いので,PC側(サウンドデバイス側)の音量は下げ目の設定がいいと思う。
 なお,小さい音を拾いやすいということは,ブローノイズ(マイクに直接息を吹きかけてしまい入ってしまう「ブオッ」といったノイズ)も拾いやすい。そこで,マイクは口元より少し下に来るよう設置して,ブローノイズを拾いにくい状態かを確認するのがいいだろう。


GSPシリーズと張り合う高性能機をより低価格で手に入れられるH3


 正直に言って,H3の外観は高級感重視のデザインではないが,EPOSになっても引き続き,高品質なハイエンド製品を作ることに変わりはないようだ。

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 従来機種よりも快適な装着感と,ゲームの効果音を帯域を問わずに満遍なく拾えるヘッドフォン特性,そして聴き取りやすく広帯域のマイクといったH3のポイントは,高く評価できよう。GSPシリーズの上位モデルと同様に,ゲームにおけるリスニングに最適化したように感じる。
 安価な製品とは言わないが,上位機種の半額より少し上程度の価格で上位機種以上にゲームに特化したH3は,ヘッドセットとしての性能はもちろん,価格対性能比重視の人にもぜひ一度試してほしい製品だ。性能面でさらなる進化を果たしたH3は,ゲーマーから高い評価を得られるのではないだろうか。

EPOSのH3製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    EPOS | SENNHEISER

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