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ありがたき哉 日本語化:剣と魔法+ローグライト+オートバトラー。気軽に遊べて中毒性もある「タイムウォーカー:ダークワールド」をご紹介
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印刷2023/12/27 08:00

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ありがたき哉 日本語化:剣と魔法+ローグライト+オートバトラー。気軽に遊べて中毒性もある「タイムウォーカー:ダークワールド」をご紹介

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ありがたき哉 日本語化」は,ここ最近で日本語対応となった海外作品を良い機会だからあらためて紹介しようという,フワッとしたコーナーです

 「すぐに面白さが分かるしハマれるローグライトがいい。そして今はだるいからアクション要素はいらん。安ければなおヨシ」という人は,“ローグライクオートバトルゲーム”を謳う「タイムウォーカー:ダークワールド」(英題:Time Walker: Dark World)を遊んでみるといいかもしれません。

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 大雑把にいえば本作は,戦士や魔法使いなどのさまざまな職業を選べる4人の冒険者にそれぞれ3つのスキルをセットして敵と戦わせ,得られた報酬でパーティを強化してさらに強い敵と戦わせる――を,死ぬかクリアするまで繰り返すゲームです。死んだらまた最初から,みたいな。戦闘は完全にオートで,「戦う」ではなく「戦わせる」ゲームであるのがポイントですね。

 そんな本作は2022年9月にPC版がSteamで配信開始となり,2023年11月30日に日本語にも対応する形で正式リリースとなりました。ありがたき哉。たった580円(税込)であり,コンパクトなゲームですが,これがまた思ったより遊べるんですよ。実際に本稿執筆時点で,Steamレビューは“非常に好評”を獲得しています。

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冒険者4人の強化と最適化に集中できるゲーム


 タイムウォーカー:ダークワールドは,中国の2P Gamesが配信しているタイトルです。開発元のインディーゲームデベロッパ・Heartfunに関する情報が見当たらないのですが,言語の対応順序からして,こちらもおそらく拠点は中国でしょう。

 本作の舞台は,途中からよく分からなくなってきますが基本的には,剣と魔法のファンタジー世界です。プレイヤーは4人の冒険者(タイムウォーカー)を率いて暗黒の世界の奥深くを探索し,ダークロードの陰謀を暴くべく戦います。……と,いちおうストアページの紹介から引いてみましたが,本作では冒険者と敵キャラクターのシュールなやりとりの断片的なテキストで物語が展開するため,何が起こっているのかが判然としません。まあ,正直言って本作にとってストーリーはそれほど重要ではない気がします。

簡素過ぎて最初に見た時は不安になったタイトル画面ですが,(ゲームは)大丈夫(?)でした
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 グラフィックスは2Dのドット絵となっており,ゲームプレイの大部分を占めるバトルはトップビューで展開します。スクロールなしの狭いステージで2頭身のキャラクター達が激しく暴れ回る,コミカルタッチのゲームと言えましょう。

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 前述のとおり本作は,フルオートのバトルを繰り返すゲームであり,その合間に冒険者の強化を行います。バトルは,プレイヤーが冒険者をステージに配置して戦闘を開始すると,敵味方が入り乱れて勝敗が決するまで戦うというスタイルで,1ステージは最大で1分ですが,たいていは数秒〜30秒で終わるんじゃないでしょうか(2倍速モードもあります)。バトルは強化の方向性を定めるためにじっくりと眺めて,あとは冒険者の強化と最適化に集中して,楽しく頭を悩ませることができるはずです。

 そしてローグライトということで,本作は「全滅したら手ぶらで最初から」です。もちろん,繰り返しの中で少しずつ戦いを有利にできる要素があるので,その“最初から”を何回も繰り返して,だんだん多くのステージをこなせるようになります。

これは商店で買い物をしているところです。このゴチャゴチャ感が好きな人も多いんじゃないでしょうか
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職業もスキルも,3つ集めて合成すれば進化する


 プレイヤーは毎回,複数用意された職業の中から4人それぞれの初期の職業を選択し,プレイを始めます。職業の選択肢は最初こそ「ファイター」「アサシン」「アーチャー」「メイジ」の4種だけですが,どんどん新たな職業や,各職業の強化版などをアンロックできます。

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 職業を選んだら,難度など決めてゲームを開始し,ステージを順番にクリアしていきます。
 各ステージでは,最初に4人の冒険者をステージの任意のマスに配置し,必要ならスキルや職業の構成を変更して,戦闘開始ボタンを押します。あとは勝手に戦闘が進むので,じっくりと眺めますよ,と。すぐに終わることが多いですけど。

難度はどんどんアンロックできます
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まずは冒険者達をうまく配置して,メイジや「プリースト」といった後衛職と敵が接触しないようにするのがコツ……ですが,ステージを進めていくと,レイアウトの制限が厳しくなり,それも難しくなります
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 戦いが終わると報酬が得られるので,使えそうであればそれでパーティを強化し,次のステージへ向かうためのポータルを選びます。各ポータルには次のステージで得られる報酬のスキル表示されますが,どんなスキルが表示されるかはランダムです。

報酬で得られるのは主にスキルで,そのほかに職業(を変えるためのアイテム),あるいはHP(体力)や防御力を高めるアイテム,商店で使えるゴールド(お金)も出現します
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次のステージの入口に,当該ステージのクリア後にもらえる報酬が表示されます
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ポータルはその色で,どんなステージへ行くのかが分かります。ちなみに,ゲーム内ではこの画面のように文章が切れている点が散見されますが,まあご愛敬ですね
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要所でボスに挑みます
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冒険者が1人倒れるたびに,画面左上のハートのようなマークに添えてある数字が減ります。これが0になったらゲームオーバーで,各種スコアを確認してまた最初から――みたいな
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 さて,パーティは職業とスキルそれぞれの強さと組み合わせ,そして報酬アイテムなどで高めた各種ステータスで総合力が決まります。なかでも重要となるのは,やはりスキルです。

物理攻撃,魔法攻撃,単体攻撃,範囲攻撃,回復,敵の弱体化や味方の強化など,登場するスキルは50種を超えます。職業によって使用スキルが制限されることはありません
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 スキルは,ステージの報酬で得たり,商店(のステージ)で購入したりすることで獲得できます。そしてスキルは同じものを3つ集めて「合成」すると,1つレベルが上がります。オートバトラーの代名詞的存在である「Dota Auto Chess」の,駒のレベルアップのようなイメージですね。
 スキルのレベルは最大で3まで上げられますが,そこまで上げるには同じスキルが相当数必要になるので,入るポータルや,商店でのゴールドの使い方を計画的に選ぶことが重要となってきます。

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 なお職業も,ファイターなら「ベテラン」,メイジなら「ソーサラー」といった具合に上級職が存在しており,当該職業をアンロックしたあとは,たとえばファイター(に転職できるアイテム)を3つ合成することで,1つのベテラン(に転職できるアイテム)を得ることができます。
 またそれとは別に,たとえばファイターとプリーストを合成して「パラディン」を作るといったことが可能なのも,なんかこう,ワクワクする点と言えましょう。

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周回の中で戦いを有利にする要素


 ローグライトの定番的な要素ですが,本作にも,全滅後の初期状態を全滅前より少しだけ有利にできる要素があります。

 一つは,メニューから選べる「タレント」ページで開放できる各種能力です。ここでは「ソウルクリスタル」を消費して,各職業の能力を単純に強化する,新たな職業や強力なスキルを使えるようにする,冒険者が倒れていい回数を増やす,商店に品揃えを増やすなど,さまざまなことができます。

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 ソウルクリスタルは,全滅(あるいは指定した難度をクリア)するまでに倒した敵の数や合成したスキルの数などのさまざまな達成度に応じてもらえる仕組みなので,強くなれば多くのステージを攻略できるようになり,攻略が進めばさらにさまざまな能力をアンロックできる――という循環が生まれるんですね。

これはエキスパート難度をクリアした時の結果画面で,紫色の玉がソウルクリスタルです。ちなみにMVPを獲得した職業「パイレーツ」は,タレントページでアンロックできる職業だったりします。ついでにこの画面で,パイレーツでMVPを獲得したことにより高レベル職業の「キャプテン」がアンロックされたことも分かりますね
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結果画面では各冒険者のスキルやステータス,ダメージや防御,回復の量なども分かるようになっています
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 もう一つ,メニューから選べる「図鑑」のページにも機能があります。このページは早い話がスキル一覧なのですが,ここで行える「スキル封印」も,かなり重要です。

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 冒険中はステージを攻略するごとに,報酬と共に次のステージのポータルが3つ表示されますが,前述のとおり表示される報酬はランダムです。つまり,3つのどのポータルにも欲しいスキルが表示されていない場合があるんですね。

どれもいらんなあ,みたいな
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 これを避けるため,タレントページで得られる能力でポータル(≒報酬)のラインナップを何回か更新できるようになります。さらに,そもそも不要と考えているスキルを報酬の候補に出さないようにするのが,スキル封印というわけです。こちらは冒険者の育成計画がある程度見えてきた段階で使う機能ですが,遊ぶ場合は忘れないように活用したいところです。

最後のボスまでに,あれとこれをレベル3にして……といったことを考えるが非常に楽しいゲームです
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ゆるく始められて,しっかり(?)ハマれる一本


 タイムウォーカー:ダークワールドは,とにかく気軽に始められるのが魅力のタイトルだと思います。アクション要素が存在しないため,それこそキーバインドすら覚える必要がないですし,そもそも最初期にできることは「マウスでキャラクターをステージのマスに配置する」ことだけですから。

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 そのうえで,職業とスキル,スキルとスキル,職業と職業など,さまざまな組み合わせをシナジーも考慮してじっくりと考える楽しみがあります。タレントページにて能力を開放していきステージ攻略がどんどん進むことで,すぐにやめられなくなります。時短のため2倍速にできる戦闘の爽快感もかなり高いと感じました。これに加えて,組み合わせがバシッとハマったり,「職業は合成して上級職にしてから商店に売ったほうがお得」みたいなコツを少しずつ掴んだりすることで,さらに面白くなっていくんですよね。

 前述のとおり本作はほぼワンコインで入手可能なタイトルなので,ローグライトやオートバトラーといったキーワードに反応した人は,ぜひ気軽に遊んでみてください。

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