「Black Myth: WuKong」の最新トレイラーが欧米で話題に。リアルに描かれた孫悟空が活躍する中国生まれのアクションRPG

　中国の深圳に本拠を置くGame Science（游戏科学）が「Unreal Engine 4」を使って開発中のアクションRPG，「Black Myth: WuKong」（原題：「黒神話: 悟空」）の制作を発表し，13分にもおよぶトレイラーを公開した。対応機種はPCおよびコンシューマ機となっており，発売時期については発表されていない。公開されたトレイラーは欧米のメディアやインフルエンサーに取り上げられ，現在，ちょっとした話題になっている。

「Black Myth: WuKong」公式サイト

　「Black Myth: WuKong」は，日本でもおなじみの中国四大奇書の1つ「西遊記」の世界を，中国の伝承や神話にからめて描いた作品で，フォトリアルな孫悟空が特徴だ。詳細については発表されていないものの，西遊記の後日談が描かれるようで，トレイラーでは虫に変身した孫悟空が敵地に潜入し，仙人のような衣装のオオカミなどと戦う様子が確認できる。長さが自在に変化する如意棒を手に機敏に動き回ったり，分身の術などのスキルを使ったりなど，確かに気になる要素が満載だ。


　公式サイトによれば，開発チームは12年も前からコンシューマ機向けの作品を作るという野望を持ち，ここ数年は開発に明け暮れてきたとのこと。これまでの成果については自信を持っているようだが，まだ人が足りないらしく，グラフィックエンジニアやアニメーターなど，さまざまな職種で募集が行われている。もっとも，今回注目が集まったことで，パブリッシャや投資家，協力を申し出るデベロッパなどが出現する可能性もありそうだ。
　盛り上がりを見せる中国ゲーム産業だが，それを体現するような個性的なプロジェクトとして，今後の動きを注目していたい。