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ついに本格始動! 観客たちを“解放”させた「マガツノート」初イベント“解放区”をレポート

 2022年1月に始動した新プロジェクトマガツノートの全貌を発表するライブイベント「解放区」が,3月16日に東京・Zepp DiverCityで開催された。

 本イベントでは,キャラクターのCVを担当するキャスト陣によるプロジェクトの紹介や朗読劇が行われたほか,作品の世界観を歌唱で表現するヴィジュアル系バンドやボーイズグループ5組も出演し,熱いライブを繰り広げてくれた。
 本稿では,ドラマと音楽で「マガツノート」独自の世界観を体感できたイベントの模様をお届けする。

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■マガツノート Special Event「解放区」
日程 2022年3月16日(水)
会場 Zepp DiverCity(TOKYO)
出演(敬称略) Act. アルルカン/零[Hz]/ZOMBIE/RAZOR/BXW
Guest. 峯田大夢(MM役)/小笠原仁(H役)/美藤大樹(I役)/神尾晋一郎(NN役)

 イベントがスタートすると,峯田大夢さん(MM役),小笠原 仁さん(特級有害人類H役),美藤大樹さん(I役)がステージに登場。これまでにSNS上で展開されていた新プロジェクト「マガツノート」の世界観を紹介してくれた。

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「マガツノート」ストーリー

西暦2022年初頭――、地球へ巨大隕石が衝突。
人類はその9割と、そして文明を喪失した。

それから200年後の、西暦2222年。
「人類の保護と再びの繁栄」を謳う人類生存保障機関【ARK】は、
徹底した管理社会によって居住区【カテドラル】へ君臨し、
一部の特権階級のために大多数の弱者を酷使するという、
無慈悲かつ過酷な管理社会を生み出していた。

しかしある時、その統治に反旗を翻す者達が現れる。

その名は――【武将】。

かつての戦国武将と同じ”銘”を持ち、
そして【悪魔】の力を振るう猛者達だった。


 今回のイベント「解放区」は,“危険な有害人類(会場の観客)が集まって開かれた宴”という設定とのこと。この宴のなかで行われる,キャスト陣による朗読劇とアーティストたちのライブをとおして,「マガツノート」の全貌が明かされていくのだという。

 最初の朗読パートでは,美藤さん演じる【ARK(アーク)医療局】の局長・Iの本当の名前が「家康」で,悪魔と契約を交わした武将の一人であることが分かる。そして,彼の“魂響(たまゆら)”だという音楽が響き始めた。

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 ここからライブパートとなり,5人組のボーイズグループ,BXWのステージが始まる。ブラックで統一された衣装に身を包んだBXWは,「打ち上がれ」「ONE」を披露。スタイリッシュなサウンドと激しいダンスで観客を魅了する。合間のMCでは「今日のイベントの雰囲気に合わせてがんばった」というクールな挨拶と,和気あいあいとした雰囲気のトークのギャップに和むひとときを見せてくれた。

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 続く朗読劇では,先ほどの音楽“魂響”を聞いた峯田さん演じるMMが,心をかき乱される姿を見せる。なんとその魂響は,家康の“ツノ”から響いていたのだ。

 余談だが,この「マガツノート」は,キャラクターデザインをカズキヨネ氏が手掛けている。美麗なイラストでおなじみであるが,カズキ氏といえば「ツノ」。「ツノ」といえばカズキ氏というほどのこだわりがあるのをご存じの人も多いのではないだろうか。どうやら「マガツノート」は,その“ツノ”が1つのキーとなるのかもしれない。

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 そして今度は,小笠原さん演じる【MAD FANG】の特級有害人類Hが魂響を聴かせる番だ。彼の本当の名は「秀吉」。秀吉の魂響が鳴り,ステージにはヴィジュアル系バンド・零[Hz]が登場した。

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 零[Hz]は,「VENOM」「IDEATRUMP」ほか全4曲を披露。ここで筆者が驚いたのは,客席の反応だった。演奏中は観客たちの多く(体感では完全に半数以上)が,手の振りやヘドバンのタイミングなど,実に統制された動きで盛り上がっていたのである。「マガツノート」は始まったばかりのコンテンツということもあり,この日の観客は出演バンドのファンが多くを占めていたことが理解できた。

 また,“東京ミクスチャーロック”というジャンルを掲げる零[Hz]は,自分たちの歌を聴いたことがない人も参加するであろうこのイベントのために,さまざまなタイプの曲を用意したとのこと。もし,今回初めてこうしたバンドサウンドに触れた人がいたとしても,きっとこの熱量に,心が「解放」される体験ができたのではないだろうか。

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 再びステージに現れたMMたち。有害人類たちの奏でる音について話していると,地響きのような音が聞こえてきた。今度は,秀吉が“陰湿キノコ野郎”“あの引きこもり”と呼ぶ【蛇-ウロボロス-】の「光秀」(CV:岡本信彦)の魂響だ。

 次に登場したZOMBIEは,「クソったれが」「腐り姫」など4曲を演奏した。おどろおどろしいメイクとぼろぼろの衣装,独特の世界観。彼らは観客を煽りつつ,刺激の強い歌詞で世の中への不満や不幸を歌う。だがその音楽を聞いていると,(こういう言い方がふさわしいか分からないが)とにかく「楽しい」という感情が湧いてくる。両手を上げて揺らすゾンビダンスも,まさに“踊らなきゃ損”な熱狂を生み出していた。

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 イベント前半の締めくくりは,キャスト陣による告知コーナーだ。峯田さん,小笠原さん,美藤さんに加え,ここからは神尾晋一郎さん(織田信長役)が参加し,トークを繰り広げる。そして,ここまでに明らかとなったストーリー上の陣営と各バンドのコラボ楽曲制作決定ニュースをはじめ,今後は毎月さまざまなコンテンツが展開されることを教えてくれた。また,ストーリーには新たに発表するキャラクターを加えた総勢14名が登場し,ホラー系作品で有名な祁答院 慎氏がシナリオを手掛けることなども明らかとなっている。

 さらに峯田さん,小笠原さん,岡本さん,美藤さん,神尾さんによるオリジナル楽曲「DEVIL ASYLUM」の実写MVが初披露された。もともとヴィジュアル系が大好きだという峯田さんは,楽曲の格好良さを絶賛しつつ,初めてデモをもらったときに「イントロのギターが変態的」と思ったことを明かした。

 なお,フリートークでは神尾さんの声の“圧”に,制作側も大いに驚いたのだという話も。そして実写MVの撮影にあたり,小笠原さんは峯田さんの目線の使い方などを学ばせてもらったと言い,美藤さんは峯田さんと小笠原さんの歌う姿を参考にしたと話していた。


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 DONUTSは本日(2022年3月16日),SNS上で展開していた新プロジェクト「マガツノート」について,あらすじや世界観,キャラクター,出演キャストなどプロジェクトの全貌を公開した。これにあわせて,出演声優5人によるオリジナル楽曲「DEVIL ASYLUM」の実写MVも公開されている。

[2022/03/16 21:00]

 イベント後半は,峯田さんと神尾さんによる「大嫌い」(cover/ MUCC)の演奏からスタートした。この楽曲は,プロジェクトの公式YouTubeチャンネルにて,峯田さん,小笠原さん,岡本さんが歌う「ダメ人間」(cover/アルルカン)とともに大きな話題となった楽曲だ。しかもこの日は生バンドでの披露というサプライズだったが,峯田さんたちのデスボイス&熱唱に,会場のヴィジュアルバンドファンたちも大いに盛り上がっており,思わずうれしい気持ちになった。

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 再び朗読劇へ。突然の「信長」の登場に,これまで威勢の良かった秀吉が慌てて逃げ出してしまう。本能寺で死んだはずの信長の存在を訝しむ家康だが,目の前にいる男こそが【第六天魔王軍】首魁にして最強と呼ばれた武将,織田信長であると確信するのだった。

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 そして,ステージにはRAZORが登場。「DISRESPECT」「千年ノ色彩」ほか5曲を披露してくれた。先ほどから触れている話なのだが,筆者はこれまでに何度もメディアミックス系のライブイベントに足を運んできたにも関わらず,これだけ統制の取れた盛り上がり方(暴れ方と言ったほうが良いかもしれない……)をする会場は初めて見たような気がする。ステージで掲げられた刀,重厚なサウンドに合わせてフロアに広がる,波のような折りたたみと八の字ヘドバンがとにかく印象的だった。

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 信長の魂響に圧倒され,苦しむMMこと「政宗」。だがこの刺激により,政宗の「力」が暴走し始めた。信長は政宗を「我が最大の好敵手」と呼ぶ。そして政宗は,【ARK(アーク)監査局】の正義を執行する者であることを思い出す――。

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 ライブパートのトリを飾るのはアルルカンだ。彼らは「マガツノート」のために新たに書き下ろした「リブラ」,本プロジェクトがカバーして大いに話題となった「ダメ人間」ほか4曲を披露。

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 ここまでに登場したアーティストすべてに言えることだが,このバンドの音楽を聴いていると,ヴィジュアル系が“ただ暴れているだけではない”ということを思い出させてくれた。心に刺さるメロディや奥深い歌詞,初めてこの音楽に触れたとしても,もっと聴いてみたいと感じた人は多いだろう。この宴のトリを飾るに相応しい熱狂――いや,狂乱とも言えるほどの盛り上がりを見せ,圧巻のステージは幕となった。

 すべての演奏を終えたアルルカンのヴォーカル・暁氏は,最後に「『マガツノート』は,悩んだり迷ったり後悔しながら今日を生きる僕らに響くものがある作品。関われて光栄です」と言葉を残していった。

 今回,このイベントで筆者が感じたのは,「マガツノート」というプロジェクトの世界観の面白さはもちろんのこと,先ほどの暁氏の言葉からも伝わるように,どのユニットやバンドにも,プロジェクトに対する深いリスペクトがあったことだ。

 「解放区」は,出演アーティストたちがただゲストとして曲を披露するイベントではなく,さまざまなアーティストたちがそれぞれのやり方で,観客たちを「解放」させるものだったように思う。声優やメディアミックスプロジェクト,ヴィジュアル系とボーイズグループ,畑の違うコンテンツ同士が刺激し合い,より面白いものが出来上がっていく……そんな予感も感じさせてくれるイベントだった。これは本当に,今後の展開が楽しみだ。

 「解放区」のアーカイブは,2022年4月19日まで公開されている。ライブ配信視聴チケットは現在も購入可能なので,ぜひ多くの人に,この新たなかたちでの音楽と声優コンテンツの融合を体験してほしい。

■マガツノート Special Event「解放区」 セットリスト
BXW 打ち上がれ
ONE
零[Hz] VENOM
IDEATRUMP
DarthHerz
AXIZ
ZOMBIE アブノーマル・セラピー
クソったれが
腐り姫
死ねばいいのに。
MM(CV.峯田大夢)とNN(CV.神尾晋一郎) 大嫌い(Cover/Original:MUCC)
RAZOR KNOT INVISIBLE
NEW WORLD
DISRESPECT
ブルータルモダン
千年ノ色彩
アルルカン MONSTER
omit
リブラ
ダメ人間


「マガツノート(メディアミックスプロジェクト)」公式サイト

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