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中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の,それぞれにおいて許されること,許されないこと
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印刷2019/12/28 00:15

業界動向

中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の,それぞれにおいて許されること,許されないこと

 秋頃から日本でも話題にのぼり始めた,中国共産党中央委員会の機関紙「人民網」が中心になって策定している「ゲーム適齢提示」だが,シンプルな年齢制限というわけでもなく,意外に複雑で全体像がつかみづらい。今回「人民網」から直接入手した草案の資料を,翻訳してここに掲載しよう。翻訳の元になっているのは,2019年11月バージョンの「游戏适龄提示草案」というもので,全12ページの冊子となっている。
 中国という国は,言うまでもなくなんでも規模が大きい。単純に人口だけ見ても日本の10倍以上で,PCであろうがスマホであろうが,運営型オンラインゲームのサービスを考えたときには,出来るならば進出したい国の筆頭だといってもよいだろう。

 しかし日本のゲームを中国でサービスしようと思ったときに,その障壁となるものはたいへん多く,とくに厄介なのは,国の認可番号であるところの「版号」と,この「適齢提示」だ。その独特のポリシーとシステムを理解しないことには何一つ前に進めず,どれだけ人とお金を揃えたところで,ローンチ前にあえなく敗者となるのがオチだ。進出しようと思っているゲーム会社は,ぜひ軽く目を通しておいてほしいと思う。

2019年12月10日には,蘇州で「游戏适龄提示説明会」が開催された
画像集 No.003のサムネイル画像 / 中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の,それぞれにおいて許されること,許されないこと

■■以下,2019年11月版 游戏适龄提示草案 訳文■■

序言


 近年,中国は世界最大規模のゲーム市場へと発展しており,未成年のプレイヤー数も日に日に増えている。未成年者保護に関するメカニズムがより成熟して普及するために,さらに多くの努力が必要となる。「人民網」は,中国当局の重要なメディアとして積極的に社会的責任を果たし,主流メディアの監督機能を発揮する。
 社会主義の核心的な価値観の構築と政府管轄部門の計画を基に,ゲーム業界の有識者,専門家,企業代表,プレイヤーと未成年保護者の意見を集め,「游戏适龄提示草案」(以下,ゲーム適齢提示ドラフト)をここに作成した。

 「ゲーム適齢提示」とは,ゲームメーカーがゲームの内容,種類,システムなどを認識したうえで,未成年プレイヤー及び未成年保護者に対してゲームプレイにとって適切な年齢を知らせ,プレイすべきかどうかの明白な判断材料を提示するものであり,オンラインエンターテイメントにおける合理性及び健康性を向上する
 また「ゲーム適齢提示」は,法的出版物の基準に基づいている。本適齢提示の基準は,中国の法律や規制,一般的な道徳基準,現在のゲームパブリッシング要件を基に,各年齢層の児童や青少年の心理及び生理成長の特性を鑑みて作られた。

 人民網の「ゲーム適齢提示ドラフト」は,ゲームプレイヤーを「18歳以上(18+)」「16歳以上(16+)」「12歳以上(12+)」「6歳以上(6+)」という4種類の年齢層に分けている。6歳未満の児童は,視力の成長などの重要な時期にあるため,保護者の指導なしでビデオゲームをプレイすることは勧めない。そしてゲームを適齢分類する際に,ゲームコンテンツ・ジャンル・システム・プレイ時間・ビジネスモデルなどは,正確かつ統合的・客観的に評価をする必要がある。

 「ゲーム適齢提示」は,管轄部門の監督機能が強化できるよう,違法なゲームコンテンツを審査することを支援する。より細分化されたユーザープロフィール及び,より明確なユーザー層を提示することで,ゲームメーカーが明確なターゲットを持ってゲーム開発を進めることができる。未成年者が,暴力的ないし性的コンテンツに接触する可能性を減らし,健康的なゲーム環境が提供できる。

提唱


 人民網から,ゲーム業界の開発・運営・パブリッシングの各企業,関連団体に以下のように提唱する:

1)ゲーム製品の目立つ位置に「適齢提示」標識を貼り,未成年者のために防壁を構築する

年齢別「適齢提示」標識
画像集 No.001のサムネイル画像 / 中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の,それぞれにおいて許されること,許されないこと

2)ゲーム適齢提示の理念を提唱し,ゲーム適齢提示基準の改善に努める。常に社会から監督されている気持ちで行動する
3)夢中になりすぎることを防止し,実名制などの条件を貫いて,市場の秩序が維持される努力をする
4)イノベーションやゲームの教育用途を積極的に拡大し,ゲームをプレイするという本能を,イノベーションをするモチベーションにしていく
5)主流の価値観に適合しているハイクオリティのゲームを作ることを念頭に置き,秩序ある業界環境を作る
6)積極的に中国文化を伝える優れたゲームを作り,中国のストーリーを広げていく


 ここでは,研究機関やメディアなどとともに「ゲーム適齢提示ドラフト」の内容の補足や,改訂の協力を提唱する。人民網は関連の研究機関,メディア,先駆者である企業と有識者委員会を作り,引き続き適齢提示基準の改訂を進めていき,適齢提示に参入したゲームタイトルが適切に分類されているかの実証をし続けていく。それと同時に,人民網は未成年者,保護者,教育専門家などから適齢提示に対する意見を集め,タイムリーに改訂を行っていく。
 よって「ゲーム適齢提示ドラフト」の各基準は不変のものではなく,ゲームの運営状況や社会の各方面からのフィードバックによって更新される。人民網は「ゲーム適齢提示ドラフト」オンラインプラットフォームを組み,そこで「ゲーム適齢提示」に加入した企業やタイトル,及び有識者からの意見や適齢提示の最新修正内容を掲載する。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 中国の「ゲーム適齢提示」の全貌。4種類に分けられた年齢層の,それぞれにおいて許されること,許されないこと

「ゲーム適齢提示」オンラインプラットフォーム:游戏适龄提示平台


ドラフト


 中国の現行の法律や規定,青少年成長期の身体的特徴,認知能力及び道徳基準に基づき,ゲームプレイヤーを「18歳以上(18+)」「16歳以上(16+)」「12歳以上(12+)」「6歳以上(6+)」の4種の年齢層に分けている。6歳未満の児童は視力成長などの重要な時期にあるため,保護者の指導なしでビデオゲームをプレイすることは勧めない。

※中国語原文サイト:年齢層分け及びその根拠

参考:道徳性発達理論(ローレンス・コールバーグ),心理社会的発達理論(エリク・エリクソン),認知発達段階理論(ジャン・ピアジェ),中華人民共和国刑法,中華人民共和国民法通則,中華人民共和国義務教育法

■年齢範囲及び分類根拠
年齢範囲 分類根拠
18歳以上 身体的特徴:
基本的な身体的成長が終わり,部分器官(脳を含め)がまだ成長している
認知能力及び法的根拠:
18歳以上の者を成年とする。完全的な民事行為能力を持ち,完全民事行為能力者として単独で民事法律行為を行うことができる
16〜17歳 身体的特徴:
性的成熟が進行中。健康にもたらす障害の多くは,精神上及び行為の影響と思われる
認知能力:
固有の道徳と価値観が形成され,強い自意識がある。抽象思考能力を強めている。理解力及び分析力は成人者とほぼ変わらず
モラル認識:
1 個人主観の意識に基づく「原則」が芽生え,その「原則」を軸に是非判断を行う
2 正当かつ適切な倫理価値観及び原則を探り,自分なりの解釈をする
3 社会認識:学校と社会に基づくソーシャルの観念
4 性別認識:成人者と近い性別認識がある
法的根拠:
16歳以上の者が犯罪行為をする場合,刑事責任を負う。16歳以上18歳未満の者は、自己の勤労所得を主要な生活源泉としている場合には完全民事行為能力者とみなされる
(この段階の青少年は比較的高いモラル観念及び完全な認知能力を持っている。健康障害の多くは,メンタル面及び何らかの行動に影響を及ぼすと思われる)
12〜15歳 身体的特徴:
思春期における二次性徴発現
認知能力:
1 教育段階:義務教育を受けている
2 認知モード:基本の仮説演繹思考ができる。変数を分離的に見分け,変数の間における関数関係を読める
3 社会認識:家族,仲間,学校,社会などの多方面認知
4 性別認識:性自認がある
モラル認識:
1 「法律は大多数の意思反映及び人類を幸せにする道具である」と認識しており,社会の公平公正を守る義務感と人類の権利に損害を与えることと戦う意識を持ち始めた。法律とモラルの区別がつく
2 正当かつ適切な倫理価値観を持ち原則に自分なりの解釈を出す努力をしている
法的根拠:
年齢と知力にふさわしい範囲内で民事行為ができる制限民事行為能力者
(この段階の青少年は基本のモラル観念及び完備な認知モードを持っている。健康にもたらす障害の多くは思春期による精神上の変化)
6〜11歳 身体的特徴:
この年齢の児童の視覚認知は十分成熟している。視力への最大の負担は,勉強及び近くでものを見ること。この年齢で後天性近視が生じ始める
一部女子児童は二次性徴発現
認知能力:
1 教育段階:義務教育を受けている
2 認知モード:
倫理的推論に基づく認知。正しくない表現を判断して無視することができる。問題解決の際は複数の側面から状況判断でき,クリティカルシンキングや比較思考で物事の原因を考える。一定レベルの是非判断ができる
3 社会認識:家族,仲間,学校などに基づく認知
4 性別認識:性自認を形成し始め,性別の恒常性を認識。異性に対処する観念が形成され,性別により性別相違の行為にステレオタイプを持つ
モラル認識:
1 この年齢層の児童は,他人の教育の下で徐々にモラル認識を持ち始める。家族・集団・国家の期待を守る重要性が分かるが,物事の直接的なまたは表面的な結果を気にしない
2 人間関係を維持するための協調性が出来,「いい子」になる意思決定をする段階。「法と秩序」の正確な理解に導く段階。社会秩序が個人の「自分の役割を果たす」意志に依存し、適切に確立された権威を尊重することを認識している
法的根拠:
満6歳児童の父母やその他の保護者,及び関係する社会組織と個人は,児童を学校に入学させ,規定の年数の義務教育を受けさせる義務を有する。6歳入学ができない地域は,満7歳までに入学させること
(この段階の児童は基本の認知能力を持っている。モラル観念は構築進行中であり,社会認識もスタート段階ではある。健康にもたらす障害の多くは視力負担,是非観念及びモラル観念の曲解。適度な範囲内でゲームプレイができるが,ゲーム内でのソーシャル行為は勧めない。)
6歳未満 身体的特徴:
0歳から3歳は視力成長に最も敏感の段階であり,最初の成長ピークでもある。視覚機能が急速に成長し始め,基本的な視力と視覚機能が身に付く。基本の物体,人物,おもちゃなどが見分けられる。
3歳から6歳の児童の目と脳は成長し続けて,細かい視覚機能が発達し始める。色などを見分けられ,視覚が成熟に成長する。この年齢層が児童視力発達の第二のピークである
認知能力:
1 教育段階:学齢未満
2 認知モード:現象に基づく認知。単純で意識的かつ意図的な観察ができる;単純な因果関係を理解できるが,抽象的な概念,倫理的関係を把握できず。現象に基づき判断する。問題解決に単一思考しかできず,是非判別能力が欠如している
3 社会認識:家族に基づく社会認識。父母とのコミュニケーションは社会学習のメインツール
(この段階の児童は肝心な視力成長期にいる。不完全の認知能力を持っている。健康にもたらす障害の多くは身体的成長の影響と考えられる。身体的特徴からの観点で,この段階の児童の長時間ゲームプレイは勧めない。保護者同伴の場合に限りゲームをプレイすることを勧める。)

ゲーム適齢提示基準


 「ゲーム適齢提示」は,法的出版物の基準に基づいている。本適齢提示基準は,中国の法律や規制,一般的な道徳基準,現在のゲームパブリッシング要件を基に,各年齢層の児童や青少年の心理及び生理成長特性を鑑みて作られた。
 ゲームの適齢分類をする際,ゲームコンテンツ・ジャンル・システム・プレイ時間・ビジネスモデルなどを,正確かつ統合的・客観的に評価をする必要がある。

参考:出版管理条例(外部サイト:JETRO日本語訳),网络出版服务管理规定(オンラインパブリッシングサービス管理規定),电子出版物管理规定(電子出版物管理規定),移动游戏内容规范(モバイルゲームコンテンツ規範),关于防止未成年人沉迷网络游戏的通知(未成年者に対するオンラインゲームサービスの提供指針),关于认定淫秽及色情出版物的暂行规定(猥褻及びポルノ出版物認定に関する暫定規定),关于部分应取缔出版物认定标准的暂行规定(特定禁止出版物の基準に関する暫定規定),未成年人节目管理规定(未成年者番組管理規定)

関連記事:中国政府が,未成年者に対するオンラインゲームサービスの提供指針を発表。未成年者は深夜のログイン不可,プレイ時間は平日1.5時間までなど


ⅰ)ゲームコンテンツ
 ゲームコンテンツの判定は「ネガティブリスト」の形式でリストアップされて,不適切な要素を除外する形で適齢なゲームコンテンツを分ける。中国の出版法および未成年者関連法律および規制により,ゲーム適齢提示を18歳というラインで分けている。「18歳以上」でも禁じられているものは,違法出版物となる可能性がある。
 18歳未満に対して禁じる内容は,16歳以上,12歳以上,6歳以上……という3つに分けられている。各レベルは,高いレベルで存在できないコンテンツも禁止内容に含まれている(例:16歳以上のレベルのコンテンツでも,18歳以上で禁じられているお酒,タバコ,違法薬物などが含まれてはいけない),該当レベルに禁じられているコンテンツが含まれている場合,一個上の年齢層レベルを適用する。

■ゲームコンテンツネガティブリスト
18歳以上【18+】 禁じられている内容
「18歳以上」でも禁じられているものは,違法出版物となる可能性がある。
法律や道徳に関するもの 1 現行の法律に違反するようなこと
2 犯罪者に法律を軽視させること
3 犯罪者に同情を寄せたり,美化したりすること
4 法律の原理原則を軽視すること
5 犯罪の手段などを詳しく描写し,犯罪行為へと誘導すること
6 プレイヤーに対して,ゲーム内で強盗や詐欺,猥褻な行為,暴力,ギャンブルなどをさせること
7 風俗店やギャンブル屋を描写すること
8 ギャングなど反社会的団体を描写すること
暴力に関するもの 1 暴力を美化すること
2 PKを推奨したり,アリーナでの殺し合いに賞品を出したりすること
3 悪意のあるPKを罰するゲームシステムを作らないこと(注:一定時間ログイン禁止などの罰則を設けなくてはならないという意味)
性的描写に関するもの 1 性器や,性器の形に似てるものを描くこと
2 女性のバストを4分の1以上露出すること
3 女性の下着を描くこと
4 不適切な服装(戦場にビキニ,公的の場で下着だけ,など)を描くこと
5 女性・男性をからかったり,覗き見したり,猥褻な行為を行ったりすること。セクハラ・猥褻行為に明確の反対態度を示さないこと
6 性行為を描くか,それを思わせるシーンやストーリーを描くこと
7 未成年の恋愛を推奨すること。未成年者の間で性的暗示のシーンやストーリーを描くこと
8 性器や胸部などに直接的にまたは間接的に攻撃したり,触ったりすること
残虐描写に関するもの 1 一部欠損した肉体や,内臓を露出した状態を描写すること
2 ボディ欠損に及ぶ行為を描写すること
3 血を吹き出すシーンを描写すること
4 死亡のときの詳細な表現をすること(喉を切り裂いたり,何かを突き刺すなど)
5 傷口が,手足全体の3分の2以上か,ボディの3分の1以上に及ぶこと
恐怖描写に関するもの 1 多くのプレイヤーに精神的な恐怖を感じさせる音楽やビジュアルを使ったり描いたりすること
2 ドクロサイン
3 度を超えた恐怖や,人間性を侵害するような残酷な行為,暴力的な行為を描くこと
4 壮絶な死に方を描写すること(貫通や引き裂き,圧死,首絞めなど)
5 身体の過度な変形,人体改造を描写すること
規制品に関するもの 1 毒物,麻酔薬,精神薬など,違法薬物を濫用すること
言葉に関するもの 1 制限リストに入っている言葉を使うこと
2 侮辱すること
3 人種差別など挑発的な言葉を使うこと
4 「キル」「殺人」などの言葉を使うこと
歴史/文化に関するもの 1 ナチのサインを使うこと
2 風水,占いをゲームのメインシステムにすること
3 迷信や噂,誤った信仰などに誘導する内容を描写すること
4 誤った信仰やネガティブな観念へと誘導する内容を描写すること
5 中国の伝統文学や社会主義先進文学を侮辱,曲解,事実ではない内容で表現すること
6 民族の歴史や,偉人の歴史/精神などを侮辱,曲解,事実ではない内容で表現すること。英雄烈士の功績と精神を否定すること
7 中国へ侵略したり,中国を植民地化したりした国や事件,人物などを宣伝したり,美化したり,崇拝したりすること
8 民族差別を描写すること

16歳以上【16+】 禁じられている内容
「18歳以上」でも禁じられているものを含める。本レベルに禁じられているコンテンツが含まれている場合,「18歳以上」を適用する。
法律や道徳に関するもの 1 自殺や自傷など,未成年者が真似しやすい危険行為及びゲーム項目を紹介・描くこと
2 未成年者が公道で自動車を運転すること
性的描写に関するもの 1 女性のバストやお尻の形,動き,姿などを現実にふさわしくなく誇張すること。男性性器やお尻を,現実にふさわしくなく誇張すること
2 ゲーム操作やシステム設定で,女性のバストやお尻の不自然な動きをコントロールできること
3 異性や同性の間で戯れたり,愛情を示す仕草や言葉,物品などを描くこと
4 結婚やパートナーシップを結べる社交システム
残虐描写に関するもの 1 リアルな傷口を描写すること
歴史/文化に関するもの 1 性差別のシーンやストリーを描くこと

12歳以上【12+】 禁じられている内容
「16歳以上」でも禁じられているものを含める。本レベルに禁じられているコンテンツが含まれている場合,「16歳以上」を適用する。
暴力に関するもの 1 人間のキャラクターに激しい暴力行為を行うこと
2 現実的にできる攻撃行為の細部の描写
3 拷問道具
4 悪意があるPK
性的描写に関するもの 1 言葉,表情,身振りなど一般社交を超える異性間交流,度を越えた親密接触
2 女性のバストやお尻,男性の特定部位や姿勢,動きの描写,性的誘惑になる音声などの暗示
3 健康的または科学的な性教育以外の性的話題・シーン
残虐描写に関するもの 1 リアルな傷口を描写すること
2 10級(注:身体障害を10レベルで分けており,最低レベルの10は日常生活の能力や社交能力の低下)以上の障害を与えるストーリー及びそのキャラクターを含むこと
恐怖描写に関するもの 1 身体の変形や人体改造を描写すること
規制品に関するもの 1 リアルの生活にもある薬品・保健食品
言葉に関するもの 1 下品なユーモア
2 ボイスチャット
歴史/文化に関するもの 1 ダンスホール・カラオケなどの娯楽場のシーンや画像を含むこと

6歳以上【6+】 禁じられている内容
「12歳以上」でも禁じられているものを含める。本レベルに禁じられているコンテンツが含まれている場合,「12歳以上」を適用する。
法律や道徳に関するもの 1 12歳未満のキャラクターが公道で自転車に乗ること
2 児童が中退したり学校をサボったりすることを描写すること
暴力に関するもの 1 人に対する暴力行為を描写すること
2 リアルの生活で模倣できるすべての暴力行為を描写すること
3 ナイフや銃器など暴力行為につなぐすべての道具を描写すること
性的描写に関するもの 1 男子が女性の服装を着るなど性認識を混乱させる可能性がある描写を含むこと
2 身体性別特徴を強調する描写を含むこと
3 恋愛ストーリーや恋愛関連のゲームシステムを含むこと
残虐描写に関するもの 1 人間の傷口やアザなどを描写すること
恐怖描写に関するもの 1 ショックを受けさせる可能性があるストーリーと音声を含むこと
2 恐怖シーン
言葉に関するもの 1 攻撃的なユーモア
2 チャットシステムを含むこと(いいねやエネルギー送付システムはOK)
歴史/文化に関するもの 1 歴史と異なる描写を含むこと
2 シナリオの言葉表現が,現行言語文字の法的規定とは異なること
3 流行語などの造語を含むこと

ⅱ)ゲームジャンル
 ジャンルは適齢指標を正確に切り分けるための要素ではなく,適齢指標の参考情報である。

適齢範囲 ジャンル参考
6歳以上 幼児教育ゲーム・ランニングゲーム・マッチングゲーム・簡単パズル・シンプルビルディングゲーム・放置ゲーム・飛行シミュレーションゲーム・弾撃ゲーム・音ゲーム・スポーツゲーム
12歳以上 教育ゲーム・ランニングゲーム・マッチングゲーム・パズルゲーム・ビルディングゲーム・放置ゲーム・飛行シミュレーションゲーム・弾撃ゲーム・音楽ゲーム・ダンスゲーム・スポーツゲーム・アクションゲーム・タワーディフェンス・経営シミュレーション・育成シミュレーション・RPG・カードゲーム・策略ゲーム・チェス(麻雀含めず)
16歳以上 教育ゲーム・ランニングゲーム・マッチングゲーム・パズルゲーム・ビルディングゲーム・放置ゲーム・飛行シミュレーションゲーム・弾撃ゲーム・音楽ゲーム・ダンスゲーム・スポーツゲーム・アクションゲーム・タワーディフェンス・経営シミュレーション・育成シミュレーション・RPG・カードゲーム・策略ゲーム・チェス&トランプ
18歳以上 教育ゲーム・ランニングゲーム・マッチングゲーム・パズルゲーム・ビルディングゲーム・放置ゲーム・飛行シミュレーションゲーム・弾撃ゲーム・音楽ゲーム・ダンスゲーム・スポーツゲーム・アクションゲーム・タワーディフェンス・経営シミュレーション・育成シミュレーション・RPG・カードゲーム・策略ゲーム・チェス&トランプ

※中国語原文サイト:ジャンル参考

ⅲ)ゲームシステム・プレイ時間・課金システム
 ゲームシステム・プレイ時間・課金システムは適齢指標を正確に切り分けるための要素ではなく,適齢指標の参考情報である。

適齢範囲 ゲームシステム&リクエスト
  実名システム&時間制限 課金システム ソーシャルシステム PKシステム ゲーム内広告
18歳以上 未成年(中国では18歳未満)のプレイヤーに対し,22:00〜翌8:00はログイン不可,土日・祝日は1日3時間まで,平日は1日1.5時間までのプレイ時間制限。 8歳未満は課金サービス自体の提供が不可,8〜15歳は「1回のチャージ上限は50元(約780円),月ごとの合計課金上限は200元(約3120円)」,16〜17歳は「1回のチャージ上限は100元(約1560円),月ごとの合計課金上限は400元(約6240円)」 制限単語リストを適用し,更新し続ける 悪意のあるPKを罰するゲームシステム含む 18+ゲームに禁じられている内容と同じく
16歳以上 前項を含む。結婚/パートナーシステムオフ 前項を含む ゲームコンテンツに禁じられている内容と同じく禁じられる。医療薬品,サプリメント,医療設備,化粧品,酒,美容などの広告は不可。
14歳以下の未成年にの勧誘不可。
不安全行動に誘導することは不可
12歳以上 前項を含む。ボイスチャットなし PKシステムあり。悪意のあるPKを罰するゲームシステムを含む
6歳以上 前項を含む。いいねやエネルギー送付システムOK,チャットシステムなし 競技PKシステム。プレイヤー同意のうえでPKできるシステム

※中国語原文サイト:ゲームシステム・プレイ時間・課金システム

 ゲーム内に以下のシステムや機能が搭載されている場合は,状況によって一個下のレベルを適用することも可能(例:18+⇒16+)
A 正確で有効な実名検証システム
B 未成年者時間制限システム(年齢によって,未成年プレイヤーに対しプレイ時間及び夜間ログイン不可などの制限を設ける)
C 未成年者の課金時に警告を出す,または課金額を制限するシステム。保護者許諾なしの課金をリファンドできるシステム。
D 不適切な内容の報告システム(猥褻やポルノ,中傷などの内容)
E ゲーム内に結婚システムがある場合,実名制検証システムが搭載されたうえで,未成年プレイヤーが結婚システムを使えないような仕組みがあること
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