ゲーム中のアイテムを現金で取引できるという大型オンライン専用ゲーム，「Project Entropia」の制作で知られるスウェーデンのMindArk社が，6月末に司法当局から家宅捜査を受けたことを公表した。のべ600本のソフトウェアを不法に使用しているというのが理由で，70人の捜査官が1日中出入りしていたようだ。しかし，どのソフトウェアに関しても，不法使用の形跡は見つからなかったとのことである。
　MindArk社のプレスリリースによる声明では，この抜き打ち捜査は，海賊版や不法ライセンスに目を光らすマイクロソフト社の要請によって行われたとされる。さらに，現在βテストに入っている「Project Entropia」の公式サイトへのヒット数は，世界有数のアクセスを誇るYahoo!やMSNをも超過していると主張しているMindArk社は，オンラインゲームの競合ソフトである「Asheron's Call 2」を開発しているマイクロソフトが「Project Entropia」の妨害に来たのだとクレームをつけている。（Okutani）