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「タブラ ラサ」,リチャード・ギャリオット氏による世界観の解説和訳&特徴を解説するムービーを掲載
“AFSとは”では,“ジェネラル ブリティッシュ”(イラスト付き)からの訓示と,生存者の(編集された)記録による,AFSの歴史が語られている。
■公式サイトの新情報
AFSとは:
http://rgtr.plaync.jp/tebiki/afs.aspx
兵士登録:
http://rgtr.plaync.jp/tebiki/heishi.aspx
また,本作のエグゼクティブプロデューサーである,“ジェネラル ブリティッシュ”こと,リチャード・ギャリオット氏が本作の世界を解説した「リチャード・ギャリオットが語る、異星人たちの物語」の参考和訳が公開されたので,以下に掲載しよう。興味がある人はぜひ読んでみてほしい。
なお,リチャード・ギャリオット氏本人が本作の特徴を語る,日本語字幕ムービーが公開されたので,その内容と合わせて確認しよう。
「我々以外にも生命体がいたとは……。いつまでも平和に暮らせると信じていたのに、まさか何千年も続く宇宙戦争に巻き込まれるとは」
エロウは、学問と平和のために多大な時間と労力とを費やし、独自の文化を築いた種族でした。数千年の研究の結果、物理的な現象に関する理論を統合し、偉大なパワーを操る方法を見つけ出したのです。彼らはこの知識を基に、物象やエネルギー、フォースを操る神秘的な技術“ロゴス”を開発しました。
私は「タブラ ラサ」を制作する過程で、よくある中世風のファンタジーから脱却し、独自のSF世界を創り出すことに決めました。そして、エロウの一派として強硬派も登場させました。さらに、世界を大きく変える飛躍的な科学技術の登場が必要であると感じたため、ロゴスを用意しました。
ロゴスが登場したことにより「タブラ ラサ」の世界が大きく動き出し、さらにゲームとしての魅力も増したのです。エロウはロゴスを利用して宇宙を旅し、その行く先々で高度な知能レベルを持つ種族たちと異文化交流を始めました。
宇宙各地で出会った種族の多くは、エロウの知識を受け入れることができるほど高い知能レベルに達してはいませんでした。地球もそんな惑星のひとつだったのです。しかしエロウは、そのような惑星であってもいつか再び訪れる頃には発展を遂げ、ロゴスなどの知識を理解するようになった種族たちと交流できることを願い、その知識を暗示するカギを惑星に隠しました。
エロウに匹敵する高度な文明を発展させていた惑星では、エロウとの交流によって新しい知識や文化を獲得しました。すべての種族がエロウの教えを快く受け入れていました。エロウがデュラクスシスという惑星にたどり着くまでは……。
私は敵となる種族を作成する際、そのバックグラウンドからしっかり作り上げ、非道な行為にも理由が存在するようにしています。「ウルティマ」シリーズの頃から、私のゲームに登場する敵はその行動に一貫性があり、悪巧みにもそれなりの背景を与えてきたのです。
私たちは“デュラクス”を好戦的かつ排他的な種族に設定しました。そのため、エロウと出会ったときに彼らの取る態度は、恐怖や怒り、嫌悪の入り混じったものとなるのです。しかし、デュラクスシスにも文明は発達し、そこで暮らす種族には十分高度な知能が備わっていました。彼らはエロウから多くのことを学び取り、その技術を行使する日を待ち構えていたのです。そして、とうとうある日デュラクスはエロウに反旗を翻し、不意をついた攻撃により大きな被害を与えました。
もっともロゴスに対する知識はエロウに及ばず、最後にはデュラクスが敗れてエロウが勝利を収めることとなりました。しかし、エロウの持っていた信頼心へのダメージは非常に大きく、この戦いが原因でエロウは徐々に衰退していったのです。
このような思想の差異を描き出すことで、私は二派の違いを浮き彫りにしたのです。エロウはすべての種族と平和的に共存する世界を築きたいと考えていましたが、ネフは自分たちより劣る種族の発展を支配し、自らが属する社会の繁栄と優勢とを保つことを第一に考えたのです。
この対立が悪化するにつれ、ネフはデュラクスの残兵たちとの距離を近づけていきます。そして、デュラクスの武器や戦術を利用して対立する仲間を倒し、あっという間にエロウの社会を破壊しました。命を狙われたエロウは宇宙の彼方に散らばる惑星へと逃げ込み、姿を隠しました。こうして邪魔者がいなくなったネフは次々と計画を進め、宇宙を支配し始めたのでした。
ここで強調しておきたいのですが、ネフは今でも自分たちの行為に誤りはないと信じています。だからこそ、次から次へと惑星を征服していく自分たちの行動に満足し、ますます凶暴化していったのです。
舞台はそれから数百年後の世界に移ります。何千年も前にエロウが訪れた小さな青い惑星では、瞬く間に文明が発達し始めました。電波を発信し、大きな都市を築き、核実験を行い、宇宙船を飛ばし始めたのです。その結果、とうとう地球はベインの目に止まってしまいました。
ベインとはネフが総指揮を取る軍隊の総称で、デュラクスや他の種族、ネフが開発した戦闘用クリーチャーによって構成されています。ベインは地球の存在を知ると、自然資源と生物資源の両方を狙ってすぐに侵略を開始しました。どの星に対しても、彼らの侵略は毎回正確かつ迅速に行われます。地球もたった5日でベインの支配下に落ち、人間は何世紀も続いている宇宙戦争へと巻き込まれていったのでした。
しかし、エロウはこの若い惑星に暮らしていた種族のことを忘れていたわけではないのです。ロゴスのパワーを学び、操る能力を秘めていると認めた一部の人間たちに、このような状況から逃げ出すための知識と技術とを遺していました。人類はこの知識と技術とを手に、ベインと戦うために力を貸してくれるほんの一握りの惑星を求めて旅立ちました。たどり着いた惑星では味方となる種族たちが、残虐なベインを相手に生き残りをかけて戦っていたのです。こうして自由連合軍(AFS)が生まれました。
これがタブラ ラサという物語の序章です。未来はどう動いていくのか、それはあなた次第。すべてはここから始まるのです。
- 関連タイトル:
Richard Garriott's Tabula Rasa
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