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[E3 2006#058]また一歩完成に近づいた「真・三國無双BB」。ついにプレイアブルに
4GamerではE3会場で,本作のプロデューサーであるコーエーの松原健二氏と,ディレクターの藤重和博氏にインタビューを行い,その詳細についていろいろと答えてもらった。だが,そこはアクションゲーム,やっぱり実際にプレイをしてみないと分からないことが多いのも事実。
そこで,特別に時間を取ってもらい,(ついに)実際にプレイさせてもらえたので,まずはそのインプレッションをお伝えしよう。
LAN環境での対戦だったが,動き自体はなんの違和感もなくサクサクと動き,コンシューマ版と同様に攻撃ボタンを押せば連続技を繰り出し,バッタバッタとザコども(NPC)をなぎ倒していける。
戦闘マップ内にわんさかといる一般兵(NPC)を倒していくと,時折「ひょうたん」がドロップされる。プレイヤーはこのひょうたんを拾うことで,さまざまなパワーアップが行える。ひょうたんを取るたびに画面左下にあるメニューが変わっていき,自分が望む項目が表示されているときにパワーアップボタンを押すと反映される,という仕組みだ。つまり,実際に相手プレイヤーが操作しているキャラクターと対峙する前に,多くのNPCを倒して,より多くのひょうたんを取ってパワーアップしていると,戦いを有利に進められるわけである。
プレイヤーキャラクターは,倒されると自分が所持していたひょうたんをその場にまき散らすうえに,自軍の拠点からの再スタートとなる。相手プレイヤーを一度倒したからといって,戦闘自体に勝つわけではないが,より有利に進められるわけだ。
今回のプレイは1対1だったので,味方のことは考えなかったが,複数人でプレイしていれば,相手が落としたひょうたんを,成長が遅れている自分の仲間に取らせてあげるといった,協力プレイもできそうだ。
プレイをしていて気がついたが,本作では弓矢は撃てなくなっている。これは対戦時に使用されると,イライラの元になるために排除したとのことだ。この変更が納得できるのは,筆者だけではないだろう。
激しい戦闘中でも仲間に声をかけられるよう,あらかじめ登録しておいたセリフをキャラクターにしゃべらせることができる。今回は仲間がいなかったので,実際に活用はしなかったが,ピンチのときに仲間を呼ぶことも簡単に行えるはずだ。ちなみにセリフの種類は100種類ほどあり,声のタイプ(つまり声優さんの人数)も60と,かなりのボリュームの声が用意されている。
今回は20分間という制限時間を設けて対戦を行い,お互いに相手の拠点を攻めきれずに時間切れとなり,敵兵を倒した数が少なかったために筆者は負けとなってしまった。
20分の間には,実際に相手プレイヤーのキャラクターと戦う場面も戦ったが,やはり対NPCとはまったく違った緊張感があった。筆者はシリーズをかなりやり込んで来たと思うが,いままでに感じたことのない緊張感を味わったのだ。4対4対での対戦になれば,より白熱した戦いが繰り広げられることが容易に想像できる。
対戦終了後に,両氏に質問する時間をもらったので,前回のインタビューでは明らかにされなかった,MMO的な要素を突っ込んで聞いてみた。
今回行ったような戦闘は,なんらかの形で勢力同士の争いに影響を与えていくとのこと。最終的には,中国を一勢力が統一することになる。プレイヤーの最終的な目的は,自分が(仕えている武将が)所属している勢力による中国統一だ。
だが,もちろん戦い以外にも楽しみがあり,例えばプレイヤーは誰もが,自分が所属する勢力の街に家を持っている。ここでは,友人(のキャラクター)を招いてチャットを楽しんだり,自分が集めた戦利品や家具などを飾ったりできる。
プレイヤーキャラクターには階級があり,これは戦闘を繰り返すことで上がっていき,階級が上になるほど高い給料をもらえるそうだ。また,プレイヤー間でのアイテムの売買も行える。本作ではアイテムの取引と給料によってお金を稼げるわけだ。
お金を使い,家具や,より強力な武器を買うこともできる。ちなみに本作での武器の強さとは,あくまでその武器の能力の上限にのみ影響し,ベースが強い武器は存在しない。アクションゲームという本作の性質上,これは重要なポイントだろう。
一般的なサーバー/ワールドとの違いは,シナリオごとに,初期設定が違うということ。普通のサーバー/ワールドは,まったく同じ世界が並行して存在しているが,本作ではシナリオごとに,違う初期設定で楽しめる。これは,ストラテジー「三國志」のシナリオをイメージすると分かりやすいだろう。
一つのシナリオは現実世界での約半年で終了する(つまりどこかの勢力が中国を統一する)とのこと。そのため,シナリオ単位で半年ごとに世界がリセットされ(RPGと違ってキャラクターが成長することはないため,キャラクターデータは引き継がれるようだ),シナリオ自体も,時期をずらして開始されていくため,頻繁に,「一から始める機会がある」というのも,従来のオンラインゲームとは一線を画している点といえるだろう。
本作には,5月末に行われるテクニカルテスト(クローズドβテスト)やオープンβテストなど,正式サービスが始まるまでに,まだいくつかのステップが残っている。ゲームの根幹部分に変更はないだろうが,シナリオなど細かい部分に関しては,まだまだ細かいアイデアを用意している印象を受けた。
テストを行っていくうちに決定していくと考えられるので,新情報をつかみ次第,あらためてお伝えしよう。(noguchi)
- 関連タイトル:
真・三國無双 Online Z
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