ニュース
「FMO」のWindows版が実機展示&βテスター募集開始
FMOブースは,左側を試遊ブース,右をイベントステージ"バトルコロシアム"という二分化された構成。左側の試遊ブースは,プレイステーション2版がプレイアブルな状態で20台が設置されており,各台にはコントローラはもちろん,キーボード,ボイスチャット,マウス(「FPSバトルスティック」)なども完備されていた。
右側のイベントブースでは5対5の対人戦イベントが行われており,時折,現役プレイヤーが初心者をサポートしながら勝利して会場を沸かせていた。
ちなみにWindows版2台は試遊ブースの中央に設置されており,"不具合が発生する場合もある"という前提でのみプレイ可能だった。
ピュアなPCゲーマーの中には知らない人もいるかもしれないので,ここで改めてFMOを紹介しておこう。
ゲームの舞台は,初代フロントミッション(フロントミッション1st)と同じく,第ニ次ハフマン紛争。そこでプレイヤーはO.C.U.軍,U.S.N.軍のいずれかに所属し,ヴァンツァーと呼ばれるロボットに搭乗して,味方勢力と協力しつつ敵勢力と戦う,MMOアクションストラテジーだ。
ロボットものとはいえ,キャラクターにはジョブ(クラス)の概念がある。スタート時は近距離戦闘型のアサルト,遠距離戦闘型のミサイラー,支援型のメカニックの三つのジョブが選択可能で,その後パイロットレベルが上がるにつれ,コムス,レコン,スナイパー,ジャマーといった計七つのジョブを自由に使用できる。
また,キャラクターレベルや階級が上がっていくにつれ,特別なミッションを受けることができ,ミッションのクリア報酬として,ロビーで着られる服や,ヴァンツアーがカスタマイズできるペイントなどがもらえる。
さらに自軍の戦闘結果によっては,一部のエリアの敵対勢力の補給経路を絶ち,敵の増援を足止めするなど,全体の戦況に影響を及ぼすというMMOならではの要素も持っている。ちなみにプレイステーション2版は2005年5月12日に発売で,現在の販売本数は5万本とのこと。
Windows版として発売されるにあたり,ゲーム内での基本的な部分の仕様変更は行われない。とはいえシステム面では,解像度は640×480ドットから最大1600×1200ドットに対応し,さらに「それ以上の解像度も,グラフィックカードとディスプレイ次第では可能ですよ」(宣伝部談)とのこと。
実際の画面を見ると,やはり解像度アップによる恩恵にインパクトがある。画面の広さや美しさもちろんのこと,その影響としてチャットやメニューウィンドウといったインタフェース関連がスッキリとあまり邪魔にならずに表示されるのだ。
プレイステーション2版はテレビ画面でのプレイという制約があるため,(ファイナルファンタジーXIもそうだが)情報が詰め込まれすぎているといった印象が否めない。画面内に多くの情報が同時に詰め込まれがちなMMOというジャンルにおいては,開発者の苦労も並大抵のことではないだろう。しかしWindows版ではそれも解消されるとのことで,こちらに乗り換えるプレイヤーもでてくるかもしれない。
今回出展されたのは開発途上版であったため,ウィンドウから文字がはみ出ているといった若干の些細な問題はあったが,製品版では問題なくFixできるレベルだろう。
現在は,2005年内の発売を目標に開発しているとのこと。すでに公式サイト内の「こちら」では,Wndows版のベータテスターも受け付け中だ。興味のある人は応募してみよう。(Seirou)
- 関連タイトル:
フロントミッション オンライン Windows版
- この記事のURL:
Copyright (C) 2005, 2006 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.