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[G★2006#35]Webzenブースレポートその2:MMORPG「一騎當千」のプレイレポートをお届け
一騎當千は,中国の三国時代をベースにしたMMORPGで,中国を統一するのが究極のプレイ目標だ。三国志に登場する人気の豪傑達も登場するため,本作をチェックしている人の中には,「三国志演義」が好きな人も多いだろう。ゲーム内容やそのシステムの詳細は,[台北ゲームショウ 2006#17]や[ChinaJoy2006#13]のインタビュー記事で詳細に触れているので,そちらを参照してほしい。
本作はアクション性を重視したMMORPGで,三国志の時代を舞台にするとあって,コーエーの真・三國無双シリーズと比べられることが多いようだ。ブースでスタッフに話を聞いたときも,「真・三國無双BB」とは違って,実際にプレイヤーが中国を統一できる点,政治や交渉といったシミュレーションゲーム的な要素を多く含んでいる点がセールスポイントだと語っていた。
質問時,こちらからは他社製ゲームタイトルを引き合いに出していないにもかかわらず,このように例を挙げて説明してくれたことからも,今まで同様の質問を数多く受けたであろうことがうかがえる。本作のタイトルと,真・三國無双BBのキャッチフレーズである「一騎当千MMOアクション」が,その一因となっているのかもしれない。
Webzenのチャイナスタジオで制作されている一騎當千は,中国と台湾でのサービス提供が先行しているが,今回,G★ではハングル版で展示されていた。キャラクタークラスは,発表済みのWarrior/Archer/Elemental Sorcerer/Assassin/Mageの5種類すべてがプレイ可能だった。なお,G★バージョンでは,新たに6人めのキャラクタークラス「Dark Sorcerer」が追加されることが発表されたが,残念ながら筆者がプレイしたデモ機では確認できなかった。情報を入手次第お届けするので,少しだけ待ってほしい。
一通りプレイした印象は,Webzenスタッフの言うとおり,MMOアクションゲームである真・三國無双BBとは異なり,MMORPGの色が強い作品であるということだ。とくに操作については,一騎當千は,キャラクターの移動をマウスの左クリックで指定し,1〜0の数字キーおよびF1〜F5キーに割り当てたスキルを利用し攻撃するというシステムを採っている。最近のMMORPGでいえば,世界観のテイストこそまったく異なるものの,「CABAL ONLINE」に非常に似ていると感じた。
面白かったのは,一部クラスではペットモンスターを召喚できるという点だ。ハングル表記のため正式名称は把握できなかったが,そのビジュアルからして,四聖獣(朱雀,白虎,青龍,玄武)であることは間違いないだろう。基本的にアクション性が高く,戦闘では多数対1となる本作では,心強い味方になってくれるはずだ。
また,気を抜くとほかのプレイヤーキャラクターに倒されることも多く,本作ではPvPに重点が置かれていることを身をもって(?)実感することができた。なお,ブースのデモ機の台数が限られていたため,残念ながらRvR(Realm vs. Realm)のような大規模戦闘や領地の奪い合いといった,本作のウリとなる部分は体験できなかった。
コーエー松原氏がジッとチェックしていたことからも分かるが(「ノーコメントにさせてください(笑)」とのこと),真・三國無双BBをある程度意識し,日本でのサービス提供をも積極的に考えている作品だ。海外メディア向けのプレスリリースには,「中国/台湾/韓国/日本およびその他アジア市場で,2007年に商用サービスを予定している」と明記されていた。
以前,[台北ゲームショウ#6]で触れた,Webzenが運営会社を設立するという可能性はずいぶんと薄くなってしまったようだが,今後の展開に注目したい。(oNo)
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一騎當千
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