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[GC 2006#04]世界各国の現代兵器が登場するRTS「Joint Task Force」
すでにプレイアブル版が出展(ただしドイツ語版)されていたJTFだが,4Gamerでは過去にほとんど情報が載っていない作品である。オランダのHD Interactiveがパブリッシュする本作は,架空の部隊「Joint Task Force」を指揮して,世界各地のテロ活動などを阻止するという設定のモダンミリタリーRTSだ。
舞台となるのは,アフガニスタンやソマリア,ボスニアなど,現実世界でも情勢が不安定な地域。Joint Task Forceは,各国政府から資金を提供されて派遣され,現地の問題を解決していく,いわば傭兵部隊のような存在である。
登場ユニットは,見せてもらった場面ではM1エイブラムスやブラッドレー,ハンヴィーなどアメリカ軍の陸上兵器の数々。ただしJTFは国際色豊かな陣容らしく,ほかにもさまざまな国の兵器が登場する。
ミッション遂行中,画面右上にときどきテレビのニュース番組が流れるのを不思議に思っていたのだが,JTFの活動がテレビニュースで放映されることによって,さらに資金が集まるという仕組みだそうだ。これは金山を掘るなどの,(RTSでは一般的だが)あまり現代戦にはそぐわない行為の代わりとなる資金調達方法だろう。
お金を払ってヘリをチャーターし,補充兵を届けさせるなどといった形でユニットの追加を行うので,お金はミッション遂行中もどんどん必要になってくる。見た感じ,JTFは割と自転車操業な軍事組織のようである。
また,何人かの特別な兵士がヒーローユニットとして登場する。彼らはJTFの幹部クラスの人物と思われ,強力な特殊攻撃や,一般の兵士ユニットにボーナスを付加されるなどのスキルを持っている。どのヒーローを参加させるかは,ミッションの内容に合わせて選ぶ必要が出てくる。またヒーローユニットには経験値の要素があり,戦いを重ねるごとに昇進していく。
マルチプレイモードでプレイヤーが選択できる勢力は,JTF,テロリスト,Diktator(ボスニア・アーミー)の3種類。それぞれ西側,中東,東側といったところだろうか。ゲームモードはデスマッチ,ドミネーション,バトルロイヤル,カスタマイズの4種類が用意されており,最大で8人が参加可能だ。
グラフィックスは,まあ言うまでもなく緻密で美しいのだが,本作はPhysXテクノロジーを使用した物理演算処理が特徴で,マップ上のオブジェクトがそれは見事に破壊される。砲撃によって木々がバタバタ倒れる映像などは,やはりPhysX PPUを用意して堪能するのがベストだろう。水面の描写などもかなり自信があるようで,自慢げに見せてくれた。
発売は2006年9月が予定されており,ゲームはすでに完成に近いレベルである模様。緻密に描かれた現代兵器の数々,ジャングルから市街地まで,今まさに緊張状態にある地域をリアルに再現したというマップ,そして現実味を帯びた20の軍事ミッション。なかなか珍しい現代戦RTSとして注目したい1本だ。(Kawamura)
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Joint Task Force
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