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[E3 2005#201] 1C Companyの「Whirlwind of Vietnam」と「Rig'n'Roll」をまとめて紹介
■ベトナム戦争におけるヘリシム「Whirlwind of Vietnam」
ご存じのとおりベトナム戦争ではヘリコプターがとても重要な役割を果たした。ジャングルに身を潜めてのゲリラ戦術に対抗するために,高い機動性を持った兵員輸送手段として,また戦車が容易に到達できないような場所でのサポート用戦力として,ヘリコプターが大いに活用されたのだ。Whirlwind of Vietnamにおいて,プレイヤーはアメリカ軍の兵士としてヘリコプターに乗り込み,さまざまなミッションを遂行していくことになる。
地面に目を移せば待機しているほかのヘリや,その周辺を動き回る兵士の姿が見える。戦闘機と違い低空を飛行するヘリコプターのシミュレーターにとっては,このような目の届く範囲の描き込みが,臨場感をアップさせるためにとても重要なのだ。実際にその効果は出ているようで,低空から下を眺めているとヘリコプター独特の浮遊感覚を感じ取れた。さほど高所がニガテではない筆者でも,あの崖から下を眺めたときに感じるような,腰に力が入らなくなる感覚を体験できたのだ。それらに加えて,ローターの騒音や機銃の音,仲間からの無線といったサウンドにも臨場感があるため,雰囲気はなかなかのものであった。
ディテールにこだわったシミュレーターは,ライトゲーマーにとってはなかなか手を出しづらいものだ。そのようなとっつきづらさを取り払うために,本作には通常の"シミュレーターモード"のほかに,より簡単に操縦ができる“アーケードモード”も用意されるとのこと。カジュアルゲーマーにも,この基地や前線の雰囲気が感じ取れるとは嬉しいかぎりである。発売は2006年中としばらく先だが,ミリタリー好きならチェックしておいて損はないだろう。
■カリフォルニアのトラック野郎人生「Rig'n'Roll」
ゲームの舞台となるのはサンフランシスコ,サンディエゴ,サンノゼ,ロサンゼルスといった都市を含むカリフォルニア一帯。地形やマップの作成に当たっては,ロシアのデベロッパーであるSoftLab-Nskの開発スタッフがわざわざアメリカまで出向いて取材を行ったらしい。当日にデモを見せてくれた1C CompanyのRyan Shoden氏は,聞けばカリフォルニア在住だそうで,ゲーム内で自分の家の近くを通ってみたところ,確かに実際の風景と似ていたとの話をしてくれた(「こっちは乾燥しているから,実際にはもう少し緑が少ないけどね」というコメントもあったが)。
本作はただトレーラーを走らせるだけのゲームではなく,アメリカントラック野郎の人生シミュレーションとしての側面も持っている。一人のトラック乗りとして仕事をこなしていくうちにお金が貯まり,まずは車内のカスタマイズができるようになる。アメリカントラック野郎の車内カスタマイズと聞いても,実際にどんなことをするのかピンとこなかったので聞いてみたら,「内壁の色を変えたり,ボード部分にカーペットをひいたり……」という答えだった。なるほど海の向こうでもこちらでも,トラック乗りの感性には通じ合う部分があるようだ。
多くの稼ぎを出そうとして交通ルールを無視していると,いつか警察のお世話になる。スピード違反などで捕まるとプレイヤーの持つレピュテイション(評判)のパラメーターが下がってしまう。そうなると逆に仕事がしづらくなるわけだ。このような要素を考慮しながら財産を築いていけば,いつか自分の運送会社を運営できるようになる。ゆくゆくは自分でトレイラーを走らせなくてもお金が入るようになり,経営シミュレーションとしての要素が強くなっていくということらしい。このユニークなトラッカーライフシミュレーションは、2006年に発売する予定となっている。
- 関連タイトル:
Rig'n'Roll
- 関連タイトル:
Whirlwind of Vietnam
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