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  • 発表日:2003/10/23
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「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
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印刷2014/10/31 00:00

テストレポート

「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

GeForce GTX 980リファレンスカード
画像集#002のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
 第2世代Maxwellアーキテクチャを採用するGPU「GeForce GTX 980」「GeForce GTX 970」が登場し,早くも1か月以上が経過した。各社から搭載カードが出揃ったことで,すでに入手済みの人や,目下購入を検討中という人も少なくないと思う。
 そんな状況にあって注目を集めているのが,GeForce GTX 900シリーズ用の新機能として登場しつつ,「GeForce 344.48 Driver」の登場によってGeForce GTX 500シリーズ以降でも広くサポートされることになった「Dynamic Super Resolution」(ダイナミックスーパーレゾリューション,以下 DSR)だ。

 今回は,このDSRが,実際のゲームプレイにおいてどのような効果をもたらし,フレームレートにはどの程度の影響を及ぼすかを検証してみたいと思う。


DSRはGeForce ExperienceとNVIDIAコントロールパネルの両方から設定可能


 DSRという技術の詳細は,西川善司氏による解説記事を参照してほしいと思うが,ひと言でまとめてしまうなら,ドライバレベルでサポートされるスーパーサンプリング(Super Sampling)である。もう少し噛み砕くと,最終的に表示する解像度よりも高い解像度でいったんレンダリング(=描画)しておいて,レンダリングが終わった時点で最終的に表示する解像度へ変換する技術のことだ。このあたりは,NVIDIAがYouTubeで公開しているムービーが分かりやすいので,未見という人は一度チェックしてみてほしい。


 実際に対応GPU搭載環境でDSRを利用する方法は2つある。1つは専用ツール「GeForce Experience」を利用するというのものだ。GeForce Experienceを起動し,「ゲーム」タブからDSRを利用したいゲームタイトルを選び,スパナマークの[カスタム設定]ボタンを押し,開いたウインドウの「解像度」プルダウンメニューから,「スーパー解像度」にカテゴライズされている解像度を選ぶと,DSRが有効になる。
 たとえば,1920×1080ドットがネイティブ解像度のディスプレイと接続している場合,スーパー解像度には3840×2160ドットと2715×1527ドットが選択可能。どちらかを選ぶと,いったん当該解像度でレンダリングされたものが1920×1080ドットへ変換――グラフィックス業界では「ダウンサンプリング」という――されて表示されるというわけである。

解像度1920×1080ドットの液晶ディスプレイとPCをつないだ状態で,GeForce Experienceからスーパー解像度を選択しようとしている例。ここでネイティブ解像度よりも高い解像度を選ぶとDSRが有効になる
画像集#003のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 ここで注意したいのは,スーパー解像度を選択した場合,GeForce Experienceによる最適化設定が同時に行われるという点だ。たとえば「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」(以下,新生FFXIV)の場合だと,GeForce GTX 980(以下,GTX 980)搭載システムの場合,「敵のフィジックス」が「オフ」に,「敵のシャドウ」が「非表示」に,グレアが「オフ」になるといった具合で,グラフィックス設定はかなり下がってしまった。これは,性能的に下位モデルとなるGeForce GTX 700シリーズ以前のGPUだと,より顕著になるだろう。
 また,GeForce Experienceを使う以上は当たり前なのだが,GeForce Expeienceに対応していないタイトルでは利用できない。

1つ上で示したスクリーンショットと比較してほしい。それまで筆者は新生FFXIVのグラフィックス設定を最高,カスタム設定の最適化スライダーでいう右端に設定していたのだが,スーパー解像度で3840×2160ドットを選択すると,最適化スライダーは自動的に3段階ほど速度重視のほうへ移動した
画像集#004のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 もう1つのDSR設定方法は,NVIDIAコントロールパネルを利用するのものだ。「3D設定」→「3D設定の管理」→「グローバル設定」に「DSR - Factors」という項目があり,ここのプルダウンから,

  • 1.20x(native resolution)
  • 1.50x(native resolution)
  • 1.78x(native resolution)
  • 2.00x(native resolution)
  • 2.25x(native resolution)
  • 3.00x(native resolution)
  • 4.00x(native resolution)

グローバル設定のDSR - FactorsからDSR解像度を倍率で指定可能。複数を選択することもできる
画像集#005のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
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を選択できるようになっている。選択肢はちょっと分かりづらいが,これは「ネイティブ解像度の面積比何倍でDSRを実行するか」の選択項目なので,1920×1080ドットがネイティブ解像度となるディスプレイの場合,「4.00x(native resolution)」が4倍解像度となる3840×2160ドットになる。「2.00x(native resolution)」なら2715×1527ドットだ。チェックを入れると,ゲームアプリケーション側でネイティブ解像度をベースに換算された解像度値を選べるようになり,それを選ぶとDSRが有効になる仕掛けである。
 ここで選択した倍率に基づく解像度は,GeForce Experienceにも登録されるので,GeForce Experienceを使う人も,一度はここでチェックボックスを確認しておくといいかもしれない。

新生FFXIVの解像度設定プルダウンメニュー。DSR - Factorsの設定に応じて解像度設定が追加された
画像集#007のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 上の画面で,解像度ごとにリフレッシュレートを選択できるようになっているのに気づいた読者もいるだろう。ただ,垂直リフレッシュレート120Hz対応のディスプレイでDSRと120Hz表示を両立させようとしても,うまく表示できなかった。最終的には解像度1920×1080ドットの液晶ディスプレイへ出力する以上,「Dual-Link DVI-DだとDSRを表示するのに帯域幅が足りない」ということはないはずなので,相性かドライバレベルか……は分からないが,何らかの問題が発生しているのではなかろうか。

 なお,グローバル設定下にDSR - Factorsが用意されていることから,NVIDIAコントロールパネルから設定すればすべてのタイトルでDSRが有効になるのではないかと考えた読者はいると思うが,結論からいうと,すべてのタイトルで利用できるようにはならなかった。何らかの理由で,DSRを利用できないタイトルもあるようだ。

 もう1つ,グローバル設定には「DSR - Smoothness」という項目もあるが,これは文字どおり,DSR処理にあたっての滑らかさ――「シャープネス」と呼ばれることが多い――に関するものだ。具体的な効果は後述する。


新生FFXIVで確認するDSRの効果

メリットは確かにあるが,HUDレイアウトがネック


 では,実際のゲーム画面に対して,DSRはどれだけの効果を発揮するのか。今回は,新生FFXIVを使って見ていきたいと思う。
 今回テストに用いたディスプレイはネイティブ解像度1920×1080ドットのモデルだ。DSRの解像度はGeForce Experienceのデフォルトで選択できる3840×2160ドットと2715×1527ドットの2つを用いる。NVIDIAコントロールパネルと新生FFXIVのグラフィックス設定オプションを使って設定することにより,DSRのターゲット解像度にかかわらず,グラフィックス品質はゲーム側で用意されるプリセット「最高品質」で統一している点もあらかじめお断りしておきたい。

 実際の画面を見ていこう。下に示したのは,「黒衣森:中央森林」で,ゲームへのログイン直後,何の操作もしていない状態のスクリーンショットである。
 サムネイルではその一部を拡大してあるが,1920×1080ドットの場合,プレイヤーキャラクター周辺にある草の輪郭がぼやけているのに対し,DSRで2715×1527ドット,そして3840×2160ドットを選択すると,輪郭が明瞭になっていくのが分かる。
 また,プレイヤーキャラクター自体も,1920×1080ドットでは拡大するとやや粗い描画になっているのだが,DSRで解像度を引き上げていくと,かなり細かいところまで描画されるようになる。

画像集#008のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
1920×1080ドット設定時のスクリーンショットから一部抜粋(※画像をクリックすると解像度1920×1080ドットの元画像を表示します)
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2715×1527ドット設定時のスクリーンショットから一部抜粋(※画像をクリックすると「解像度2715×1527ドットの元画像を1920×1080ドットへダウンサンプリングした画像」を表示します)
画像集#010のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
3840×2160ドット設定時のスクリーンショットから一部抜粋(※画像をクリックすると「解像度3840×2160ドットの元画像を1920×1080ドットへダウンサンプリングした画像」を表示します)

DSR - Smoothnessの設定スライダー
画像集#011のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
 続いてはDSR - Smoothnessの効果測定である。
 前段で紹介したとおり,これは描画の滑らかさに関する項目で,設定の範囲は0〜100%。デフォルトは33%で,スライダーによって1%刻みの調整を行えるようになっている。上のテスト時はこの項目を弄っていないから,33%設定時の画面ということになるわけだ。

 そこで,3840×2160ドットの同じシーンで,滑らかさを100%と0%に設定したスクリーンショットを,33%設定時と見比べてみることにした。その結果が下のスクリーンショットで,並べてみると,0%と33%では草の茎の滑らかさがまったく異なる。ただ,33%と100%とで劇的に変わるわけでもないようなので,わざわざ調整したりする必要はないかもしれない。

3840×2160ドット設定時にDSR - Smoothnessを0%(左),33%(中央,デフォルト),100%(右)と変えて比較したところ(※画像をクリックすると「解像度3840×2160ドットの元画像を1920×1080ドットへダウンサンプリングした画像」を表示します)
画像集#012のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか 画像集#013のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか 画像集#014のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 以上,DSRがゲーム画面の情報量,そして精細感を増してくれるものであることは確認できた。ただ,描画面において手放しで歓迎できるかというと,必ずしもそうではない。西川善司氏が解説記事中で触れているように,ユーザーインタフェースの表示が小さくなってしまう問題が,新生FFXIVにも当てはまるからだ。

HUDの表示倍率100%時に,DSRで3840×2160ドットを選択したところ。画面は広くなり,プレイヤーキャラクター周囲の視認性は向上するものの,文字はかなり小さく,目を凝らさないと読めないほどだ。また,ゲームパッドでプレイする限りはそれほど問題にはならないが,マウス操作の場合,ホットバーをクリックするとき,目的のところにカーソルを合わせるのが難しくなってしまった
画像集#022のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 そこでまずは,解像度3840×2160ドット設定時に,ゲーム内の「HUDレイアウト変更」から,HUDのサイズをすべて140%,フォントサイズは20まで引き上げた。この状態だと,なんとかプレイできるレベルだ。ただ,文字はかなり小さいため,インスタンスダンジョンなどでは相当に疲れるのではないかと思う。実際,筆者はこの設定で24人レイドである「クリスタルタワー:シルクスの塔」(以下,シルクスの塔)を周回したのだが,その疲労感はかなりのものだった。

DSRで解像度を3840×2160ドットとし,ゲーム側からHUDのサイズを140%,フォントサイズを20に引き上げたところ。なんとか読めるようになったが,まだいろいろつらいのも確かだ
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 そこで,HUDとフォントのサイズ設定はそのままに,DSRの解像度を2715×1527ドットまで下げてみた。その結果が下の写真だが,これなら問題ないといえるレベルになった。シルクスの塔を周回していても快適である。

HUDのサイズ140%,フォントサイズ20で,DSRの解像度を2715×1527ドットに落とした状態。これならプレイに支障は出ない
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3840×2160ドット時は半分以下にまでスコアが低下

2715×1527ドットなら平均60fps以上を維持


 事実上のスーパーサンプリングなので,DSRを利用することによるフレームレートへの影響は大きいのではと考える読者は少なくないと思うが,実際にはどの程度の影響が出るのか。に示したGTX 980ベースのシステムで,実態をチェックしてみよう。
 なお,テストに用いたグラフィックスドライバは,GeForce GTX 900シリーズのみでDSRに対応する「GeForce 344.11 Driver」となる。本稿の冒頭でも述べたとおり,NVIDIAからはその後,GeForce GTX 500〜700シリーズに対応するGeForce 344.48 Driverがリリースされているが,今回はテスト開始タイミングの都合により,若干古いドライバとなるので,この点はあらかじめお断りしておきたい。ただ,今回はGTX 980を利用するので,ドライバの違いによる影響はとくにないはずだ。

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 テストに用いた解像度は,今回用意したディスプレイのネイティブ解像度である1920×1080ドットと,DSRの2715×1527ドットおよび3840×2160ドットの計3パターン。ゲーム側のグラフィックス品質設定は,1920×1080ドットと2715×1527ドットが最高品質で,3840×2160ドットだけは,最高品質に加えて,GeForce Experienceから最適化した設定でもテストを行うことにした。
 なお,2715×1527ドットで最適化設定のテストを行わないのは,今回のテスト環境だと,GeForce Experienceから最適化しても最高品質のまま変わらなかったからだ。

GeForce Experienceから最適化を行った状態のグラフィックス設定
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画像集#018のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
 テストは,シルクスの塔を5周。その平均をスコアとした。コンテンツファインダーを利用したため,パーティメンバーは毎回異なり,所用時間も20分〜30分と幅はあるものの,事前に5周以上周回した限り,スコアに大きなバラツキはなかったので,5回の平均であれば十分信頼に足るデータになると考えている。
 ちなみに筆者はナイトで参加した。新生FFXIVの場合,どのアライアンスに割り振られるかで役割が違ってくるが,こちらもアライアンスによってスコアが大きく変わるということはなかったので,その点もお伝えしておきたいと思う。

 というわけで結果はグラフのとおり。「同じグラフィックス設定なら,解像度を上げれば上げるほどフレームレートは低下する」という,当たり前のことを確認する結果となった。
 3840×2160ドットの最高品質だと,そのスコアは1920×1080ドット時の半分以下。実フレームレートも30fpsを割り込んでしまい,「プレイできないこともないが,少なくとも快適とは言いがたい」状態となった。
 GeForce Experienceから最適化を行うと,平均フレームレートが32%,最小フレームレートが27%向上しているので,画質面で妥協できるならこれもアリだろう。ただ,最高品質にこだわるのであれば,平均60fpsを維持できている2715×1527ドット設定のほうが魅力的といえそうだ。

画像集#019のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか

 ところで,もっと大きな解像度のディスプレイを選択した場合はどうなるのだろうか。結論から先にいうと,その「もっと大きなネイティブ解像度」に対して,最大4倍のDSR解像度を設定できる。3840×2160ドット解像度の4Kディスプレイを持っているなら,最大で7680×4320ドットの8K解像度を利用できるわけだ。
 8K解像度で新生FFXIVをプレイするというのはなかなか衝撃的な体験といえるが,ただ,今回のテスト環境で得られるフレームレートは,街中やフィールドの移動時にわずか10fps程度。さすがに厳しい。

7680×4320ドット設定時のスクリーンショット(※拡大画像のファイルサイズは11.8MBに達するので,開く場合は気を付けてください)
画像集#026のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか


GPUの性能と画質,フレームレート,HUD。考慮すべきものは多いが,GPU性能をフルに発揮させるという意味ではアリ


DSRから2715×1527ドット解像度を設定すると,今回のテスト環境ではフレームレートと画面の見栄えのバランスがベストになった
画像集#020のサムネイル/「Dynamic Super Resolution」を試す。「ディスプレイ解像度を超えた精細感をゲームにもたらす」という新機能は使えるのか
 新生FFXIVにおいて,DSRを用いると画質は間違いなく向上するが,それに伴ってフレームレートは確実に低下する。なので,闇雲に高い解像度のDSRを適用すればいいというわけではない。また,HUDサイズの問題もある。総じて,導入のハードルは低いものの,活用のハードルは低くない,といったところだ。
 ゲームタイトルの負荷にもよるので一概には言えないが,1920×1080ドット前後の解像度を持つ液晶ディスプレイを使っている場合,「とにかく4K!」と特攻するよりは,GPUの実力に応じて,2倍かそれ以下のDSR解像度を選択するのが妥当なように思われる。

 試してみて分かったのは,標準のディスプレイ解像度を超えた解像度でゲームをプレイできるようになるため,新生FFXIVの場合は,解像度に応じてHUDが小さくなり,ゲーム世界全体の視認性が上がることだ。もちろん小さすぎると問題になるが,許容できる範囲内であれば,プレイしやすさは間違いなく向上する。ディスプレイ解像度を理由に,「そんなに高価なGPUは買わなくてもいいよね」と考えていたユーザーが,プレイするタイトル次第で,GPU選択の再検討が必要になるということで,DSRは悩ましい事態を生むともいえそうである。
 せっかくPCゲームをプレイするなら,少しでも高い画質にしたい。そう考えているGeForceユーザーであれば,DSRの設定と“格闘”してみる価値があるだろう。

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